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君の名は〜入れ替わった兄弟〜

オカンの「私の育て方が間違ってたんかな?」
を聞いたことがあるだろうか?

私はある。3回も。そして3回とも答えている。
「そんなことないよ。」 

我が家の最大のサンクチュアリであり、タブーである『兄』について書きたいと思う。

タイトルの通り、我が家は兄弟が入れ替わり、兄(私 27歳)、弟(兄 30歳)で構成されている。

経緯を簡単にご紹介すると、兄が浪人浪人留年×4回くらい?しており、青春時代を存分に謳歌した結果、兄弟学年の逆転現象が起きている。

更には今年の3月に国試に落ち、来年再受験する状況である。

一方で、私はドンつきストレートで国試に受かり、正常なサラリーマンをしている。
比較対象がバグっているため、我が家ではそれだけで覇者のような顔ができる。

やはり、そんな兄は小さい頃からどこかおかしかった。
そこで本日は「兄貴♪ちょっと変じゃね♪うぉう、うぉう♪」なエピソードを紹介したいと思う。

あれは私が小3くらいの出来事だろうか。
マンションの下で兄貴とキャッチボールをしていた。三つ歳が離れていることもあり、兄の方が強烈なボールをなげていたと記憶している。

その頃は兄弟仲が良く、楽しくキャッチボールをしていた。

その時、「ペチコン!」と私の顔面にボールが当たり、鼻血が出てしまった。
当時の私はすぐ泣くタイプの人間であったため、もちろん号泣した。

そこで兄は、
「大丈夫か!、、、キャッチボールやろや!」
と力強い言葉をくれた。

そこには、「漢たるものそんな事で泣くな、それで汝を護れるのか」というメッセージが眩しすぎるほど真っ直ぐ、そして純に込められていた。

また別のある時、家族で沖縄旅行にいき、ホテルで私と兄は2人で卓球をしていた。
(これも小4くらい。小学生くらいの時って家族旅行が一番楽しかったよね)

卓球中にどうしても便意があり、
「うんこいっていい?」「あかん」「いっていい?」「あかん」という、文字通りクソみたいなやりとりの後にどうしても我慢できず、私はうんこにいった。

最寄りのトイレに行くも空いておらず、少し遠いトイレにいき、個室に入った瞬間、私はうんこを漏らしてしまった。
便座を目の前にした安心感から、文字通り『肛門が気(筋)を緩めた』のだろう。

うんこを漏らし、またも泣きながら、卓球台に戻り、兄にその事を伝えると、

「ええって、卓球やろや!」

とお言葉をいただいた。
ここでも兄の強さ、心強さを感じた格好である。

やはり兄はどこかおかしい。
そんな兄をみなさん応援してやってください。

そして、兄が国家試験に受かる時がくれば、家族4人で囲んだ食卓からこんな音が響き渡るだろう。

「なーに持ってんの?なーに持ってんの?薬剤師免許持ってんのー♪」

と。

引き続き、宜しくお願い申し上げます。

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