眩しくて、歪んでて、あたたかい

キャラメルボックスの公演を見た。

生まれてはじめて、演劇を。
正確には初めてじゃないかもしれないけど、心がついてからは多分初。

カタルシスなるもの、嘘臭いと思ってた。そんなことなかった。

人に会えない。死んだ人に会う。
死んだ人に会えない。人に会う。

そんな物語だった。

言葉ってずるい。言葉があるって素晴らしい。発話って美しい。なんでそれが非日常。

黒い団子の頭がゆれる

黒い団子が啜り泣く

こんなにびっしりつまって

言葉があるってすんごい力

演劇って演劇って

ダンスと比べてんんんんん

私も

私だって

元の世界に

戻りたい

帰りの道は

夜な夜な銀座

チカチカ　ユラユラ　ズクズクドンドン

昔ながらの籠ったぬくもり

昔ながらの人の笑い声

さむい暗い空

交差点。とまる。

知ってる　知ってる　このかんじ

眩しくて

歪んでて

あたたかい

東京も
嫌いじゃない。