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FLUX.1でアニメ化を抑える方法

FLUX.1はネガティブプロンプトがない。そのため素の状態で画風を特定のものにそろえる方法論がない。

リアル調の絵を作ろうとしたら、なぜかアニメ風の絵が出たりというのはよくある。これを防ぐ方法を検討してみた。

方法論としてはいくつかある。

1.NegativePromptを使う→微妙

ただ、速度が1/3程度に落ちる。最初の数ステップだけにネガティブをつけその後は普通に作るという方法もあるようだが、絵柄のようなものはネガティブしにくいようだ。RTX3060(12GB)では時間が掛かり、かつうまく行かなかった。

2.Loraを使う→時間が掛かりすぎる

リアル系のLoraを使う。ただ、RTX3060(12GB)では、Loraを使うだけでVRAMからはみ出すため生成時間が200s→500~2000sになる。VRAMが豊富であれば現実的ではあると思うが、今の私の環境では厳しいものだった。

3.プロンプトを調整する→現実解?

最終的に、手作業感あふれるがこれが現実的に感じる。
プロンプトには、2Dと3Dで学習されているものがあり、2Dのトリガーワードになってしまうものがある。それを極力置き換えたり、弱化させて、リアル化を行うというものだ。

・JapaneseをAsianに置き換える
・School uniformなどのアニメ化しやすいプロンプトを0.6などの強度にする(アニメで使われる日本の衣装系は特にアニメ化する力が強い)
・リアルになりやすい背景プロンプトを追加する
Qualityプロンプトを、リアル系のみに寄せ、写真系プロンプトの強度を1.1など強度を上げ、shot with a Canon EOS R5, 50mm lens, f/2.8 apertureなどのカメラで撮ったプロンプトを追加

これを行うことにより100%アニメ化してしまうプロンプトを30%アニメ化する状態にまで調整ができた。ただし、強度の強いアニメ化ワードを複数混ぜると、どう頑張ってもアニメ化してしまうようなので、調整できる範囲にも限界がある。

その他制約事項

大きなサイズを無理やり作ろうとして気が付いたものだが、サイズが1024x1024を大きく超えるとアニメ調になりやすい。
同じプロンプトで行ったときに以下のようにアニメ化していくようだ。
1024x1360: 40%がアニメ化
1200x1600:   80%がアニメ化

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