楠栞桜ゴースティング検証⑤

楠栞桜読み外し検証

「どれだけ当てたか」を知るには、「どれだけ外したか」を調べなければならない。ここからは、楠さんが相手の手牌について言及し、それが外れた場面を紹介する。

その1:9p鳴きを勘違い

スクリーンショット (349)

牛さんが5mを引いた場面。

牛「あー、ちょっと迷うなあ」
楠「迷う…9pで?9pで迷うんですか!?」
牛「9pじゃない!」
楠「じゃあ他に役があるのかなあ、なんだろうなあ」
牛「今切った8mね」
楠「あ、8mか」

牛さんが5mを引いて「迷うなあ」と言ったのを、楠さんは「9pを鳴くかどうかで迷った」と勘違いしたようだ。
読みを外したというより、事実認識を間違えたという感じだが、一応載せておく。

それにしても、9pを鳴くかどうかで迷うことにこれほど驚くものか?三色や一通、ホンイツ、チャンタ、役牌、あるいはトイトイかもしれない。牛さんのこの手牌を知っていれば、確かに9pを鳴くことに驚くかもしれないが…

その2:手出しツモ切りの見落とし

スクリーンショット (504)

視点は牛さん。
牛さんは1pポン、4pポン、北ポンして69s待ちテンパイ。
そこに8sを引き入れる。トイトイをつけるために7sを切りたいところだが、対面の楠さんに切りにくい。

スクリーンショット (505)

8sツモ切り。

牛「切れんばい……これ(7s)が切れない」

スクリーンショット (506)

そのあと、楠さんがツモ和了り。

牛「いやーですよねえ…」
楠「あっ47s、そうですよね……あっ、そっか7869sの7重なりの8ってことですか?そんなことない?」

「78sに7sを引いて8sを切った」のではなく、「78sに8sを引いたが7sが切れずに8sを切った」が正しい。厳しく言えば読み違いということになる。

ただ、78sはしっかり当てている

その3:当たり牌でない牌でテンパイを崩す

スクリーンショット (388)

ルイスさんがホンイツドラ4の25s待ちテンパイを入れているところ。(北がドラの場合、北を1枚抜くだけでドラ2になる)

スクリーンショット (163)

すでに平和ドラ1の25p待ちテンパイを入れていた楠さん。そこに9sを引かされる。

楠「えっ大丈夫?」
ルイス「何が?」
楠「…何が当たる?これ」
ルイス「なに、な、な、なに、なにが?」
楠「一応当たるのか」

スクリーンショット (164)

意外にも4枚見えの西のトイツを切ってテンパイを崩す。

ライブ配信者に対して、当たり牌でない牌を止めてテンパイを崩した珍しいケースだ。
ちなみに、同様のケースはもう一例だけある。

スクリーンショット (165)

南を切ればテンパイのところ、3mを切ってテンパイを崩す。
この配信は2vs2のコンビ打ち麻雀で、ルイスさんと舞元さんの差しウマで勝負が決まり、楠さんはルイスさんのアシスト役だ。楠さんが点棒を稼いでも意味がなく、リーチを打つとアシストができなくなってしまうので南を止めたのだろう。
ちなみにこの南は当たり牌ではなかったが…

スクリーンショット (166)

切ると天開さんに満貫のポンテンが入っていた。

つまり、ライブ配信者に対し、当たりもせず鳴かれもしない牌を止めてテンパイを崩したのはこの9s止めが唯一の事例だ。
・この手から9sを押すのはさすがに不自然と考えた
・ゴースティングなんてしていない
覗いたけど待ちが分からなかった
いずれにしろ、この9s止めは冷静な判断である。

スクリーンショット (164)

よく見ると25pは場に6枚見え。さすがに跳満が見えている相手には降りるのが賢明だろう。

これを読み外しとするのは不適切かもしれないが、このようなシーンが多数見つかれば、その他のビタ止めシーンの疑惑が薄まることは間違いない。的中するシーンが問題なのではなく、外すシーンがないことが問題なのだ。

ところが…

スクリーンショット (167)

上家の切った4sに深いラグがかかる。

ルイス「なるほど?」
楠「え?なるほど?…なるほど?悩んでる……今頭フル回転だよ、4sが鳴ける形。めっちゃフル回転」

スクリーンショット (168)

テンパイから止めた牌を、残りツモ1回のノーテンから結局押している。
しかもルイスさんはさらにドラを増やしており、打てば倍満という状況。

楠「てことは…」
ルイス「てことは?」
楠「なんだろう…」

4sにラグがかかり悩んだ様子を見て、「4sで悩むということは9sは通る」という読みを後付けで考えようととりあえず9sを切ったが、結局何も思いつかなかったのではないだろうか。

言うまでもなく、4sで悩んだ理由なんて読みようがない。

その4:速度を読み違える

スクリーンショット (350)

手牌は郡道さんのもの。

郡道「待って…?」
楠「なんだ?めっちゃ悩んでるぞ?早いのか?」

早い…とはいえない。
そもそも大して悩んでない。

「早いのか?」と疑問を口にしただけで読み外しといえるかは微妙だが一応取り上げる。

その5:アシストの空振り

スクリーンショット (351)

リスナーが白を鳴いたのを見て、郡道さんがぼやく。

郡道「私も鳴きたーい」
楠「ほい!」9s切り
郡道「それじゃない…」
楠「なんだ?何が欲しい?言ってみ?じゃあね…これ!」

南を切るも、アシストできず。

スクリーンショット (352)

楠さんは単に不要牌を切っただけで、チーム戦でもないのにアシストする気がどれほどあったかは不明。そもそも郡道さんの欲しい牌は持っていなかったのでアシストしようがない。
一応紹介しておく。

その6:差し込みの空振り

スクリーンショット (353)

漢気麻雀より。
対面の天開さんがリーチ。差し込みに行く場面だ。

楠「これ(白)?これくらい?」

白にカーソルを当ててから「これくらい?」と白を切るも当たらず。白はメイカさんにトイツだった。天開さんの待ちは4pと西のシャンポンで、4pも西も楠さんの手牌にないのでこれも当てようがない。

ちなみに、

スクリーンショット (354)

天開さんはツモり四暗刻だった。
当たり牌の西は白を切った巡目に引いている。流局までに西を差し込んでいたかは不明。

その7:字牌があると読み違い

2020年6月4日に配信された、日ノ隈らんさん、白上フブキさん、常闇(とこやみ)トワさんとのコラボより。

スクリーンショット (356)

フブキさんがらんさんに揺さぶりをかける。

フブキ「らんちゃん一番右の牌なに?」
らん「あーえーっと、右?なんだろう、見えない、文字が見えないなあ」
楠「文字なんだ、てことは字牌なんだねらんちゃん」

はっきり断言する形での読み違い。らんさんの手牌に字牌はなかった。
麻雀牌のうち文字が書かれているのはマンズと字牌。雀魂では自動理牌を使うと左からマンズ・ピンズ・ソーズ・字牌の順に並ぶので、一番右の牌に文字が書かれているのなら、マンズのチンイツでもない限り、字牌ということになる。
自然な推理だが、らんさんは牌の柄のことを文字と言ったことで食い違いが起こってしまった。

その8:クリミスを読み違い

スクリーンショット (361)

土田「間違った!!お前どうして隣出ちゃうのよ~」

5mを切るつもりが、クリックミスで2pを切ってしまった土田プロ。
それに対し…

楠「なんだ?1か3切りたかったんだね」

1pか3pを切ろうとしたのだろうと読むが、これも読み外し。
というか、これで「5mを切りたかったんだね」と当てたらそれこそSSS級の疑惑になってしまう。

ちなみにこのあと「ピンズの13がある」と的中させているが、これは「チャンタ三色」という発言から自然に想像できるので問題なし。


疑問形で問いかけたときに外している場面はいくつかあったが、断言したうえで外す場面はほとんどなかった。
その断言している場面も、読みとしては自然なもので、これまで疑惑として紹介してきたような「不自然な読み」を断言して外した場面は発見できなかった。

おわりに

楠栞桜さんは活動休止となった今も多くのファンを抱えている。ファンの中でもゴースティングについては多くの意見があるだろう。
ゴースティングの是非の議論は、ここでは控えておく。

楠「ちょっともう遅いかもしれないですがたんたん08さんはね、放送画面のほうをちょっと隠して音声も隠してね、はい、打っていただけるとありがたいですお願いします」
天開「松本プロの手牌が見えないようにお願いします」
松本「まあ見えてもいいけどね、もう」
楠「いやかっこいい!まあみんなもうたぶん、十分『てん x くす』のこと分かってると思うので、最初からたぶん隠してるとは思うんですけどね、みなさんね」
天開「まあね、言わなくてもね」
楠「そう、なんだかんだね。やっぱ真剣にやって勝つほうがね、楽しいですからね」

ただ、楠さんのこの発言には全面的に同意したい。

ゴースティングをすべきでない理由のひとつは、「楽しくないから」。
イカサマを打つより、ルールを守ってプレイしたほうがずっと楽しいのだ。


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