楠栞桜ゴースティング検証③

E:ゴースティングは言い掛かりと言わざるを得ない
D:他の場面を見ていると不信感はあるかもしれないが、単体でゴースティングと言えるものではない
C:プロが見れば疑問符を浮かべるかもしれない一局
B:麻雀に親しんでいる人が見れば、違和感を覚えてしまうであろう一局
A:もしいくつもこのような局が発見されれば、理由の追求は免れないだろう
S:プロがこの牌譜を残したのであれば、これ一本で麻雀業界追放に追い込まれても不思議ではない
SS:これを擁護しなければならない人間が不憫に思われる
SSS:おもしろ映像

その28:リーチの待ちをピンズと読む:D

2020年5月15日に配信された、郡道美玲さんとのコラボより。

スクリーンショット (231)

対面の郡道さんがリーチ。

郡道「待ちが微妙です先生どうしたらいいですか?」
楠「待ちが微妙ですか?」
郡道「はい」
楠「でもピンズですよね?」
郡道「いや?違いますけど」

ピンズ待ちと読み、平気で9sを押す。

郡道「なんで私がピンズで待ってるって分かるんですか?」
楠「ピンズの78で、7かって言いながら切って8s切りだったんでピンズの下のほうとか…そういうことかなっていう」

スクリーンショット (232)

郡道さんは5pと9pのシャンポンだった。

「ピンズの78で、7かって言いながら切って8s切りだった」なんて何の根拠にもならない。初心者の方は注意してほしい。
ただ、今回は三麻なので当たり牌はだいたいピンズかソーズの2種。たまたま当たったとしても特に驚くことではなく、「ピンズの下のほうとか」と読みも微妙にずれているので、これひとつでゴースティング扱いはできない。

その29:4p切りリーチに58pか36pと読む:B

スクリーンショット (233)

上家の郡道さんがリーチ。

郡道「いやでもまあきっとバレてんだろうなあ、何待ちか」
楠「いや分かんねー、ソーズがちょっと高いくらい…でも2p切って4p切りだからそばか!あっ2p切っての4pリーチはそばだ!えーと58pか69p、でも69pって4p残さないよな…58かな?2p切ってるから36pあるか。5836p!どっちか!」

色々言いつつ58pか36pのどっちかと読む楠さん。(ソーズだったらお手上げとも言っている)

スクリーンショット (234)

郡道さんは58p待ちだった。

2p切ってから離れて4p切りリーチなので、4pのそばが危険だという読みは合理的。単純にカン3pターツを外すなら24pを続けて切って發や東を残すことが多いからだ。
しかし、4pのそばとして真っ先に58pが出てくるのは気になる。4p切りリーチの58p待ちは「宣言牌の裏スジ」と呼ばれるもの。467pと持っていたら、それこそ4pはさっさと切って字牌を残すだろう。
456677pや445667pなどといった複合形はあり得るが、4pを引っ張った形としては445pとして持っていた36pがまず最初に出てくるはず。
69pなら4pを残さないと言っているが、

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こんな形からの4p切りリーチはある。58pに比べて少ないといえるだろうか。

そういえば…

スクリーンショット (146)

牛さんと対戦したときはこの5pをポンして、

スクリーンショット (148)

6pを切っていた。この6pは宣言牌のまたぎスジであり、裏スジである。
このあと楠さんは当たり牌の8pをビタ止めし、「リーチのスジ牌だけは何があっても切らない」と話していた。「8pで当たると手役が絡みやすい」とも。

今回は宣言牌のスジの7pについては何も語られなかった。

スクリーンショット (235)

2020年7月15日に配信された『てん x くす』では、

楠「8s切り(リーチ)ってあまり47sだったりになる可能性少なくて」

と、「宣言牌の裏スジは当たりにくい」という話をしている。
何を考えているのかよく分からないが、とにかく配信者の手牌は的中させ続けている。

その30:無スジの2pを押し、ノーチャンスの9sで降りる:C

スクリーンショット (236)

上家の郡道さんからリーチを受け、一発目に2pを押す。

スクリーンショット (237)

次巡、ドラの6sを引く。よく見ると7sも8sも4枚見えでノーチャンスだ。

しかし、8p切りでテンパイを崩す。

スクリーンショット (239)

郡道さんの待ちは1mと9sのシャンポンだった。

もともと役無しのテンパイなので、ノーチャンスとはいえ生牌の9sを止めるのは分かる。ではなぜ2pは押せたのだろう。しかも一発目に。
ただし、コラボ相手と会話しながらの麻雀なのでノーチャンスの見落としが起こりやすいということは考慮しなければならない。

その31:ダマテン一発消し:A

スクリーンショット (240)

対面のリスナーからリーチが入っている状況。上家の郡道さんが少考に入る。

郡道「あ、どうしようリーチしよっかなあ」
楠「え?え?それは聞いてないよ?」
郡道「でも怖いなこの牌怖い…」
楠「大丈夫です先生、大丈夫大丈夫」

スクリーンショット (241)

郡道さん3p切り。リーチはしなかったようだ。それを受けて…

楠「……やめるか。一発消して、よしよし」

スクリーンショット (242)

北を抜き、かけられてもいないリーチの一発を消す

スクリーンショット (244)

楠「なに?うわっ!…今コメント欄はすごいってなってるはず。私ちゃんと振るならリーチ宣言牌で振るって言っててちゃんと当たり牌だったからね、一点読みしてよかったぁ…リーチ一発で引いたわ4p」

最後までリーチされたと勘違いしたままだった。

スクリーンショット (245)

郡道さんは3p切りでテンパイだった。

相手にダマテンが入ったタイミングでなぜかリーチされたと勘違いして存在しない一発を消すというのは、ゴースティングでもしていなければあり得ない行為に思えるが、ではゴースティングしていればあり得るのかとなると、よく分からない。
不自然な行為であることは間違いないのだが、これがゴースティングによるものなのか、それとも他の要因があるのかは判断が難しいところだ。

その32:当たり牌があるときだけ自信満々に差し込む:S

ひとつの場面ではなく、複数の場面をまとめてご紹介する。

2020年5月19日に配信された、歌衣(うたい)メイカさん、天開司さんとのコラボより。
この配信は通常の麻雀ではなく、「漢気麻雀」と呼ばれるルールで行う。
基本的に跳満以上でなければ和了れない。そして、自分が和了れないようなら他の人の和了を手助けする。つまり、勝負ではなく、3人で協力して高い手を和了るという企画だ。

スクリーンショット (246)

下家の天開さんがリーチ。それに対し、

楠「(1pと9pにカーソルを合わせ)どっちだと思う?これとこれ、みんな」

当たり牌は1pか9pのどちらかだと読む楠さん。「役満でしょ?」と話しているので、国士と読んでいるのだろう。
国士と読むのはいいとしても、当たり牌がこの2種類のどちらかとは限らない。国士に当たる可能性のある牌は1m、1p、9p、1s、9s、東、南、白、發の9種ある。
そして、結局1pも9pも切らないまま、最終手番を迎えてしまった。しかし、楠さんはなぜか余裕を見せている。

楠「天開さん、どっちがいい?自分でツモりたい?」
天開「何が?」
楠「それ。自分で和了りたい?」
天開「もう2牌しかないんだけど」
楠「そう。だからどうする?最後のツモ」
天開「出してくれよぉ!」
メイカ「なんでわかるの…?」
楠「二択なんだよなあ」

さんざん勿体ぶったあと、

スクリーンショット (249)

9p切りを選択し、差し込みを成功させた。

前述の通り、国士と読み切ったとしても二択に絞ることなんてできない。
「切ることができる選択肢が二択」という意味だったとしても、なぜさっさと切らない?1s切りはいいとしても、4sと通っている東を切って1pと9pを温存しているのは分からない。結果として差し込めたからいいものの、これで外せば天開さんの国士無双成就という大きな撮れ高を逃すことになる。

実はこの前局、楠さんは国士無双をテンパイしていた。

テンパイしているのにそれを知らせず、天開さんにリーチをかけられてから追っかけリーチするも、

スクリーンショット (251)

天開さんに和了られ、役満を和了逃してしまった。

楠「うわあ国士無双なのに!」
天開「えー!?先に言ってよ!」
楠「捨て牌で語ってるわ!捨て牌で!」

役満はなにより価値があり、全員で協力してなんとしても和了りにいくということは共有していたはずだ。

また別の場面、

スクリーンショット (256)

視点はメイカさん。9pを暗槓した状態から2pをポンして打1p、
6pをポンして打7pの25p待ちテンパイ。

スクリーンショット (253)

楠さんはメイカさんの「テンパった」という宣言を聞いて、

楠「(5pにカーソルを合わせ)これかな?」
天開「えーっと、6p鳴いて7p切りで…」
楠「私多分振り込めるよ、振り込める 高くしてあげるよ(赤)5pで」

スクリーンショット (254)

見事赤5pでの差し込みに成功。

この仕掛けは少なくとも一点で読めるものではない。
「東に行きたい気持ち」という言葉から東を鳴ける形で持っているとして、

12233667p東東 9p暗槓
2pポン打1p
6pポン打7pの
3pと東のシャンポン

12266788p東東 9p暗槓
2pポン打1p
6pポン打7pの
8pと東のシャンポン

122667p東東白白 9p暗槓
2pポン打1p
6pポン打7pの
東と白のシャンポン

あたりがある。
直前に天開さんが3pを通しているので切る牌は5pで問題ないのだが、ここまで自信満々なのには違和感がある。

こちらは2020年7月3日に配信された、歌衣メイカさん、ざきさんとのコラボより。同じく漢気麻雀である。

スクリーンショット (257)

対面のざきさんからリーチがかかる。

メイカ「僕、これ一発振り込みできるかな…」
楠「私はできそうだよ、(東と中にカーソルを合わせ)どっちかだと思うんだけどなあ。これ(白)の可能性もある」

一発で振り込めそうと話す楠さん。

スクリーンショット (258)

宣言通り、一発で中を差し込んでみせた。

もしもメンホン七対子を読み切ったとしても、候補は2p、3p、4p、8p、東、白、中と7種ある。さらに字牌単騎と読んだとしても3種。「枚数的にはこっち(中)」と言っているが、枚数は東と同じ。

スクリーンショット (259)

また別の場面。
対面のざきさんがリーチ。

ざき「役満チャンス!!」
楠「(東にカーソルを合わせて)これだなあ、じゃあこれじゃない?」
メイカ「だとしたらここ?」打3s
楠「いやーメイカちゃん甘いな、これだな」

スクリーンショット (260)

自信満々に東を切り、差し込みに成功。

こちらはさらに難易度が上がる。
ツモり四暗刻と読んだとしても、候補は2p、4p、7p、8p、1s、3s、東、白の8種ある。直前に通った3sを抜いても7種だ。

ここまでは、楠さんの手牌に当たり牌がある状況を見てきた。
毎回ではないものの、手牌に当たり牌があるときは当たりと確定してないにもかかわらず強気なことが多い。
「自信満々に宣言したらたまたま当たっただけ」であれば、差し込めない状況でも強気に差し込み宣言して、空振る楠さんが見られるはず。
ここからは、楠さんの手牌に当たり牌がない状況でどう振る舞っているかを見てみよう。

スクリーンショット (261)

下家のメイカさんがリーチ。(ツモ切りリーチで、最終手出しは白)
楠さんの手はテンパイすら厳しいので、差し込みに行く場面だろう。

楠「手当たり次第…行くしかないけど…」

6p切り。
その後も黙って4p、2p切り。

スクリーンショット (263)

待ちは8p単騎だった。

スクリーンショット (264)

上家のメイカさんが緑一色気配。
メイカさんの騒ぎようを見ても、まずテンパイしているとみていいだろう。待ちは物理的に3sか發しかない。
そこに楠さんは發を引き入れる。

楠「…メイカちゃん!これじゃなかったらごめん!」

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待ちは3s単騎だった。

スクリーンショット (268)

対面のざきさんがリーチ。

ざき「役満確定!!」
楠「え!?うそ!?マジ?」
メイカ「だとすると、俺が今持ちうるのは?なんだろう、一旦これ」中切り、空振り

役満確定と言うからには、国士無双だろう。楠さんの手の中には当たりうる牌が3種ある。「メイカちゃん甘いな、これだな」がまた聞けるかもしれない。

楠「えー、じゃあこっち」南切り

スクリーンショット (270)

待ちは東だった。

スクリーンショット (271)

対面のざきさんの役満チャンス宣言に続き、上家のメイカさんも役満チャンス宣言。1mが4枚見えており国士がないので二人ともツモり四暗刻と思われる。

スクリーンショット (272)

楠さんは二人のツモに任せていたが、最終手番となり差し込める牌を探すこととなった。

楠「…振り込めないの?…ああこれか、振り込めるとしたら」

スクリーンショット (273)

9mを切るも空振り。

スクリーンショット (274)

ざき「役満チャンス!!これはある!」

黙って7pを切る楠さん。

楠「違うんだ、えっ何だ?」

スクリーンショット (276)

そして最終手番を迎える。手牌の中で3p以外は全て現物なので、差し込めるとしたら3pしかない。

楠「これもないこれもない、これしかないや、当たれる牌が」

スクリーンショット (277)

待ちは6pと發だった。

ここで「私多分振り込めるよ」とか、「私の中では一択なんだよなー」などと言って勿体ぶって切っていれば、疑惑も消えていただろう。

自信満々に宣言しておいて差し込めず空振った場面は発見できなかった。

その33:和了形を見る前に待ちの枚数を答える:C

スクリーンショット (278)

漢気麻雀より。
対面のメイカさんがリーチ。楠さんは最終手番であり、差し込みに行く局面だ。
メイカさんの捨て牌にはソーズが捨てられていないので、おそらくソーズの染め手だろう。

楠「高い安いある?」
メイカ「高い安いは、ない」

楠さんは6s切りを選択。この6sに深いラグがかかる。

メイカ「おー、すごい!」
楠「よしよしよし、よかっ……」

差し込み成功を確信する楠さん。実際に6sは当たり牌だった。
高め安めがないという情報が打牌にどう影響したのかは分かりかねるが、この差し込みはごく普通だろう。

ところが、メイカさんがこの6sを見逃そうとする。

メイカ「いや、でも俺ラスヅモ…」
楠「ちょっと待って待って!」
メイカ「ラスヅモしたいな…でもその気持ちに応えて和了っとこうかなどうしようかな」
楠「いやこれ3枚持ってますメイカちゃんこれ、これ含め」

「これ含め3枚持っている」と、6sでも36sでも369sでもなく、69sの枚数について答えている。手牌はまだ開けられていないのに、まるで69s待ちだと知っているかのように話しているのだ。しかも8sが3枚見えていてワンチャンスの待ち。

スクリーンショット (280)

メイカさんは69s待ちだった。

最終手番でもっとも当たりそうな牌として6sを選ぶのは問題ない。
しかし、69s待ちであることが周知の事実であるかのように答えているのは違和感がある。

その34:「ある」の言葉で緑一色と読む:C

スクリーンショット (362)

上家のメイカさんが突然沸きだす。

メイカ「あるよ!?あるかないかでいうとあるよ!?あるあるある!!二人はなにか分かんないと思うけど」
楠「いやいや分かった分かった分かった」

2s、3s、6sにカーソルを当て、緑一色であることを確信する楠さん。
たったこれだけで分かるものなのか?北を抜いて南、中を切っているので字一色や大三元や四喜和ではないだろうが、四暗刻や国士無双、清老頭あるいは九蓮宝燈かもしれない。

スクリーンショット (363)

読み通り、メイカさんは緑一色の見える手だった。

このあとも楠さんの手牌読みが続くのだが、なんとか読めなくもない程度と判断できるので、疑惑には含めない。

その35:清老頭の残り枚数が少ないほうを選択:A

スクリーンショット (282)

漢気麻雀より。
楠さんが清老頭チャンス。しかし次のざきさんの手番がハイテイなので、ざきさんが持っていそうな牌を残さなければならない。
場を見ると1sが2枚切れ、9pが1枚切れ。なので当然1sを切って9p単騎にするものと思われたが…

スクリーンショット (283)

楠「ざきさんね、持ってるならこっちだと思う」

9pを切って1s単騎を選択。

スクリーンショット (284)

ざきさんの手には1sがあり、9pはなかった。

このあと清老頭を和了った楠さんは、

楠「メイカちゃんが9pラグらなかったからさ、枚数的に持ってたらワンチャン1sのほうがあると思ったんだよね」

と語っている。
が、これは理由にならない。

まず、鳴きなしボタンを押している可能性を考慮していない。実際、ざきさんは鳴きなしボタンを押していたので、この局ではざきさんのポンラグは一切発生していない。
また、鳴きなしを考慮できなかったとしてもおかしい。
「メイカさんの切った9pにラグが入らなかった」ことから得られる情報は、「その時点でざきさんが9pを2枚抱えていることはなさそう」ということだけ。これがどうして残り1枚しかない1s単騎にする理由になるのか。

どれだけ考えても1s単騎にする理由は思い浮かばない。ただ、これは通常の麻雀ではなく漢気麻雀。それでも1s単騎はおかしいのだが、他家からの差し込みが期待できるという特殊な状況下で楠さんは混乱していた…という可能性もなくはないかもしれない。

その36:迷っただけで三元役を看破:C

スクリーンショット (286)

ざき「うわー…ちょっと待ってこれ…難しすぎるなあ」
楠「悩んでるなあ」
メイカ「ざきニキがこんなに悩むのもなかなか珍しい」
楠「ね!捨て方的には悩む必要なさそうに見えるけど、悩む感じなんだね」
ざき「いやでも、こっち行くか」

対面のざきさんが長考して1p切り。それを見て、

楠「あ、なるほどね、ってことはここ(字牌)だね、ここ(白・中)かな?」

白と中にカーソルを合わせる楠さん。

スクリーンショット (289)

悩んで1pを切るだけで四暗刻でもなく字牌系の手で、さらに四喜和でもなく大三元と特定している。

もう楠さんにとっては朝飯前だろう。

その37:5mトイツ落としでノーテン:E

2020年5月20日に配信された『てん x くす』より。ゲストは多井隆晴プロ。

スクリーンショット (513)

多井プロがリーチを打っている状況で、対面の楠さんが2副露目の2sポンをして、4mを切ったところ。

スクリーンショット (516)

そのあと、5m、5m、8pと手出しして流局。楠さんはノーテンだった。

この局はこちらのnoteでも紹介され、評価は保留扱いになっているものの、この手順を疑問視しているようだ。
「押すにしても降りるにしても危険牌の5mトイツ落としはおかしい」とのことだが、自然な手順はある。

3445m78p2266s 567pチー

こんな感じの手から2sをポンして4m切りで69p待ちの片アガリテンパイ、
次巡5mを引いて空切りでテンパイ維持、
さらに次巡9sのような危険牌を引き、「今度こそ切れない」と止め、前巡通した5mを切って降り。
この場合、現物の4mを残しながら通っていない2pを切っていることになるが、2pについては5pが通っているのでリャンメンが無く、1pが4枚見えなのでカンチャンも無く、リーチ前に3pを切っているのでシャンポンもほぼ無い、かなりの安牌。切り順が前後したとしても違和感はない。

あるいは、

234455m78p22s 567pチー

こんな手から2sをポンして打4mでテンパイを取り、
次巡2mを引き打5mのスライドでテンパイ維持、
さらに次巡9sなどを引き打5mで降り。
この場合は2mツモのところで5mのほうを切るだろうかという疑問は残るが、2mと5mで危険度は大差ないと思われるのでこれも違和感はない。

いずれの場合も2枚目の5m切りでの降り判断が早すぎるという点が少し気になるものの、一応自然といえる手順が存在し、仮に不自然であったとしてもゴースティングでなければおかしいといえるものではないので、疑惑に含めるのは不適切だと思う。

その38:「手挙げちゃってるもんね」:SSS

スクリーンショット (290)

多井プロがカンしたうえで2巡目にリーチ。

多井「天より授かった運により、圧倒的運量を麻雀へそそぐ!」

手を挙げてはしゃぐ多井プロ。それを受けて…

楠「もうだって、たかちゃんリーチしちゃってるから両手フリーだからもう自由に手挙げちゃってるもんね

楠さんは相手の挙動から手牌を読む天才だが、相手の麻雀から挙動を読むこともできるらしい。

そのあと…

スクリーンショット (291)

楠「あっあっ!消しちゃった、まいいか」
多井「お?」
楠「いやあの、多井プロのね、顔を見るためにその、多井プロの手牌のところを台本で隠してたんですけど放送画面消しちゃって、なんも見えなくなっちゃったけどまいいかと思って」

放送画面を見て多井プロの顔を確認していたらしい。

ゴースティングを疑われるような真似をしてまで多井プロの顔を見ることに何のメリットがあるのかは不明。

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