【ゆうやけこやけ】逃げ出すよりも進むことを君が選んだのなら(2月例会レポート)

 2023年2/19に生野区のTRPGサークルF.I.N(@TRPGcircleFIN)にてゆうやけこやけのGM(語り手)を勤めさせていただきました

 PLは2人でした。お二人ともゆうやけこやけは初めてとのことで色々と説明をしつつもそこまで面倒なルールやスキルもなくサクサクと他の卓よりもキャラ作成が進み……

PC紹介

▼たろう

 犬のおとこのこ。《しょうじき》で《まっしろ》なので喋るとやらかしてしまいがちだからか卓中では犬の姿の方が長く、ジェスチャーだけでなんとかしようとしていた。野良だか地域の犬好きの人を巡回してご飯や寝床にありついているとか。名乗っていないので人によって呼び名が違う。
 犬の姿なのが災いしてよく性別確認をされるし人になったらなったで語り手に早速《しょうじき》を狙い撃ちされたりと巻き込まれてばかりでした。

▼稲荷 結(いなり むすび)

 狐の女の子。《いばりや》で《へんてこ》なので和装かつ尊大。喋りも古めかしい。ただ、《しょうじき》なたろうは本当に偉い人(?)なんだとしっかり尊敬している。「生々流転」がモットーで割と放任主義なところがあり、人間と一線を引いているところがある……のだが、それが裏目に出て自分で抱え込むことも。そしてあっさりひっくり返される。南無。

シナリオ

 今回はサンプルシナリオを2本回しました。ゆうやけこやけはそこまで時間がかからないのでそれでも時間が余りましたが。手抜きでは……ちょっとある、けど、プロの作品だし間違いはないから……

ゆうやけこやけ シナリオその二 「夜のすすり泣き」
よいやみこみち シナリオその六 「ガラクタ市のティーケトル」

の二本立てでした。公式シナリオなのでネタバレ薄めで。

「夜のすすり泣き」

 シナリオ自体はとてもシンプルなもの。本当は初めてなのでシナリオその一の「狐の社で」をやろうと思ったものの狐が被ったので急遽変更。なんとこのシナリオ中ではたろうはずっと犬のままでした。

 いつもたろうが巡回してご飯を貰っているおばあちゃんの家に子犬を連れていく二人。

GM「おばあちゃんは『あれ、たろうの子?男の子だったんじゃないのあんた』とお尻を覗き込みます」(一回目)

ちなみにこのくだりはとても古い漫画「阿佐ヶ谷zippy」から思いつきました。

「うん、犬好き。 あっ、おとこのこだー♡」
「人間だったらセクハラですよ」

 結局子犬は収まるべきところに収まって、結はドヤ顔をかましたのでした。

「ガラクタ市のティーケトル」

 このシナリオはドタバタしたコメディタッチのものでそもそもサンプルシナリオを回すことにしたのもこれがやりたかったからだという代物。

 ガラクタ市で《なんでもへんしん》を使ってティーケトルに化けたのが災いして売られてしまったNPC・狸のリコを助けなきゃ、となるのですが……

結「《おやしろ》の一万円で本物を買ってすり替えに行きます」

 わぁ、スピード解決だぁ。とは言えこのシナリオの主眼はこれではなく、リコが化けたティーケトルを買ったお嬢様が「なぜ」買ったかを知った上で交流を深めるのが最終目的。お嬢様を描写しながらどう落着させようかああでもないこうでもないとGMの脳みそはターボエンジン全開です。

 結は相変わらず犬の姿のままのたろうを連れてお嬢様に接触。

お嬢様「まあ可愛らしい、あら、男の子」(二回目)

 お嬢様がたろうと遊んでいる隙に結はリコを連れ出そうとするのですが、ここでリコがそれを拒否。

リコ「このままこっそり退散とか駄目です!逃げたら一つ、進めば二つなんですよ!!」

 それはよその狸だ。

 結局お嬢様とお茶会をすることになり、人数が居た方が楽しいからとたろうも人間に変身します。

お嬢様「たろう?あなた、もしかしてさっき遊んだたろうちゃん?」
たろう「はいそうです(即答)」(《しょうじき》)

 人間に化けた途端にこれである。でもお嬢様はそんな変化たちを目を輝かせて受け入れるのでした。お茶を淹れようとしてリコの襟首を掴んだり茶帽子をリコに被せたりと茶目っ気を見せ、元凶となったリコは弄られまくります。サドっ気かもしれない。

リコ「ほら、逃げ出すよりも進んだ方がいっぱい手に入りました、よね!」

 進んだアド・ステラの狸はどうなったんですかねぇ……。ていうかあいつ進むふりして逃げてないか。


 そんなこんなでF.I.Nでは三回目にして初めてサンプルシナリオを回したゆうこやでした。初めてのお二人が楽しんでいただければ幸いです。

 あと、毎回夢チップを駄菓子にして「食べてもいいよ。夢減るけど」とやるのは割とウケるので語り手諸氏にはおすすめです。ただし、会場の規約は守ってね。ルールを守って楽しいTRPGライフを!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?