切ることは願いだった。

気合を入れたい。
気持ちを切り替えたい。

そう思ったときの選択肢に
美容室はある。

時間があればヘッドスパもセットにする。

そうすると
美容室を出る頃には
心も体も軽くなった気がするのだ。

切るタイミングは
大抵悩んでいたり、もやもやしている時。

悩みの種を直接解決することは出来ないが
物理的な変化は気持ちの切り替えに
最適なように思っていた。　

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髪は美容室に行くたびに短くなっていた。

そのときは満足するけれど
しばらくすると何か満ち足りない。

よくよく考えてみれば
髪を切ることで
気持ちを切り替えるだけでなく、
何かが変わるかもしれないと
ささやかな期待を抱いていたんだと思う。

そう気づいたら
そのためだけに衝動的に
美容室に行くのをやめることにした。

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短かかった髪がようやく肩に近づいてきた。
何度も美容室に行きたくなったけど、
その度問い続けた結果、行かない選択をした。
前回行ってから早半年も経つ。

しばらく行かなかったことで気づいたことがある。
・シャンプーとドライヤーをしてもらうこと
・新しい髪型に出会うこと
・カット後にセットしてもらうこと
そんな特別な時間が好きだったことだ。
美容室に行くと女子力がプラス1上がった気がして
高揚する気持ちで帰ったことを覚えている。

今は久しぶりに伸ばしたい気分だから
もう少し伸びたら行こうと思う。

また美容室に行ける日を楽しみにしている。