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あの日、星空の下で。

満点の星空の記憶、といえば
8年前に行ったインドでの記憶を思い出す。

インド北部にあるジャイサルメールでは
ラクダに乗って砂漠を巡るキャメルサファリという
ツアーがある。

このツアーの1番の楽しみは夜。
夕食後、ラクダに乗って砂漠へ行く。

日中の暑さとは打って変わって涼しい風だ。

ある地点に到着すると
案内人のおじいさんが簡易ベットを組み立て始めた。

なんとこのツアー、砂漠の中心で眠るのだ。

そのうち野犬とかやって来るんじゃないかと
内心どきどきしながらベットに潜る。

仰向けになって空を見上げてみた。

・・・

満天の星空。
目が慣れてきた分だけ見える星の数がさらに
増えていく。
流れ星は至る所で流れ、それは、今まで生きてきた中で1番の満天の空だった。

ふと音楽を聴きたくなって
残量少ないミュージックプレーヤーの
イヤホンに手をかける。

砂漠の町に住んでても
君がそこにいさえすれば
きっと渇きなど忘れて暮らせる

そのときたまたま流れた曲の歌詞に
誰かにこの感動を伝えたいと思いながら
眺めた夜。

明かりのない砂漠の夜は
満点の星空がまたたいていて
気がつけば眠りについていた。

・・・

朝日の光で目を覚ます。
あの時みた景色は二度と見ることは出来ないかもしれない。

それでも褪せずにわたしの記憶の中に残り続けるだろう。


#遠い日の旅の記憶 #夜のおやすみなさい


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