通勤経路の話 - 品川〜横浜を含む定期券はどのように使えるのか

この区間は、特例を活用することで、京浜東北線or東海道線に乗って通過する以外の使い方ができる。
まずは、この区間を別経路で結んでいる横須賀線に乗る場合について、何が可能かをまとめてみます。

今回注目する特例はこちら。

https://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/03_syo/01_setsu/03.html#69 より抜粋

これの
(4)品川以遠(高輪ゲートウェイ又は大崎方面)の各駅と、鶴見以遠(新子安、国道又は羽沢横浜国大方面)の各駅との相互間
の項目により、東海道線に乗っても横須賀線に乗ってもよく、さらには横須賀線の西大井・武蔵小杉・新川崎で途中下車可能というスーパーな定期券になるのだ。
よって、南武線登戸方面に乗り越し乗車する場合、乗り越しの起点駅は武蔵小杉駅になる。ちょっと得した気分。

今は、湘南新宿ラインやJR相鉄直通運転も走るので、大崎駅に行く場合はどういう扱いになるのかも調べてみた。

https://www.jreast.co.jp/kippu/1106.html より抜粋
https://www.jreast.co.jp/kippu/1106.html より抜粋

この図では、西大井以遠←(湘南新宿ライン)→大崎←(山手線)→品川以遠 の経路で乗車した場合、大崎駅で改札を出なければ、西大井以遠←(横須賀線)→品川以遠 の経路とみなすということを言っています。
ちょっと想像がつきにくいかもしれませんが、横浜線で新横浜方面から横浜駅に行き、東海道線に乗り換えて品川方面に行くときに東神奈川〜横浜を折り返し乗車していますが問題ないということと同じ原理になります。

つまり、これら2つの特例を組み合わせることで、横浜←(湘南新宿ライン)→大崎で改札を出ない←(山手線)→品川 という乗車経路は、横浜←(東海道線)→品川 の定期券でも乗って良いということになります。
ただし、品川〜横浜の定期券で湘南新宿ライン新宿方面へ乗り越し乗車する場合は、乗り越しの起点駅は大崎ではなく品川になります。西大井〜大崎の連絡線が路線扱いされていないので、歪なことになってしまっています。
個人的には西大井〜大崎を路線扱いにして、大崎〜西大井〜品川〜大崎のデルタでどの経路でも最短路で計算してくれる規則を作ってもらえたら丸く収まると思っていますが、これはJRが決めることなので、乗客は規則に従うしかありませんね。

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