魔々勇々 16話「逃げるは恥だがなんとやら」感想

週刊少年ジャンプ 2024年4・5号掲載。


ラブコメの波動を感じる。
クプトゥラ戦、1話でケリを付けてきたか。
テンポや良し。

・想像以上に成長が早い

コルレオの成長が図抜けている。
今発現しているのが「浮遊」「治癒」「斬撃」「炎」。
エヴァンの紋章術は転移以外一通り出てきたかな。
ただ今のところコルレオには決定打が今ひとつ欠けるような気がする。
これがグリシャの言うように、バチバチに交戦を重ねることで磨きがかかっていくのか、コルレオ本来の資質で戦っていくのか、ちょっと楽しみ。

・クプトゥラ戦

誰かに戦い方似てるなぁと思ったんだけど、我愛羅だわこいつ。NARUTOのね。
水辺でリソース無限だから、というのもあると思うけど。
氷で盾作ったり敵に向けて放出するし、そして我愛羅には何かと「愛」がついて回る。

余談はさておき、クプトゥラの目的は「最愛の人を生き返らせる」。
前回で予想ついてたけど、やっぱお子さんを亡くしたのかな。
で、ここまでエリシアに対して憎悪の目を向けているのは、やっぱり元の世界で何かあったのだろう。
そしてこの憎悪の感情は、人間もとい勇者に向けていると推測できる。
クプトゥラが魔王として猛威を振るったのがいつからかは分からないけど、少なくともエリシアが小さい頃から人類は終わってる状態なので、人間に対して相当な恨みがあるのでは。
そして今回、エリシアはクプトゥラのことを「残忍ですが悲しい魔王です」と評していて、クプトゥラを止めるのは対の勇者の責任だと宣言した。
単純に考えるとエリシアの先代か先々代かもっと遡るかは分からないが、勇者が魔王の子を殺めたりという出来事があったんじゃないかと想像できる。

良い顔しとるわ
週刊少年ジャンプ 2024年4・5号より

この負の連鎖を止められるのはエリシアしかおらん!よう言うた!
エリシアの人間的な成長がすごい。
コルレオに希望を見出して、強烈な善性に当てられて、自分の本当にやるべきことが見えたように映る。

・決着

時系列めちゃくちゃだが、戦闘に話を戻すと、
リソースが無限のクプトゥラに対して持久戦は分が悪いと悟り、早期決着を試みる。
コルレオはテクい戦術考えるね、他の仲間も脳筋っぽいの多いし、器用に立ち回る戦術家ポジでしばらく行こう。

コルレオが注意を引いている隙に、頭上からズドン!
林先生、漫画上手いねぇ…。何様だという話だが。
動きのある、躍動感溢れる戦闘が描けるのはポイント高い。

・ラ波感

エリシア(24)、コルレオ(18)のこと大好きやん。
6歳差かぁ…良いね。
林先生、表現力がずば抜けてるからラブコメ描くの上手そう。

・今後の展開

来週からは、クプトゥラが掘り下げられるか、ラルフ・ミネルヴァに視点移動するか、になるだろう。
ミネルヴァは実戦経験無いみたいなものだから、この戦闘で一皮剥けそうだ。
クプトゥラは持たされた携帯用エンドに喰われるんじゃないか?哀しいな。

・思ったこと

クプトゥラの背景を読んで思ったが、究極的には他の世界の勇者・魔王もこの負の連鎖をずっと続けてきたのだろう。
倒して倒されて…、ずーーーーと続けてきた。
コルレオの先代は身をもってその流れを断ち切って平和を実現させた。
そして今度はコルレオが他の世界の因縁を断ち切るってわけ。
こいつ主人公すぎるな。

・掲載順さぁ…

今回は後ろから3番目と、全く予断が許されない状況。
私だってこんなこと気にして漫画読みたくないよ。漫画がつまらなくなる外因。
とはいえジャンプに連載する以上(他の雑誌でもあるけど)、この話題は一生つきまとう羽目になる。
せめて中堅以上まで上げて心配なく魔々勇々の世界観を描きあげてほしい。
そのためにアンケは出し続けよう。

今週は
1位:魔々勇々
2位:カグラバチ
3位:Dr.STONE
カグラバチ、さすがに熱すぎたな。
そしてDr.STONE、もはやレベチ。漫画としての完成度が図抜けている。
3回の短期連載面白かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?