世界にひとつだけの焼き餃子とわたし(田中)
アーティストの下田昌克さんに似顔絵を描いていただきました。うれしい!
冒頭、「好きな食べものは?」と突然聞かれ、「(いま食べたいのは)ぎょ、ぎょうざ……?」と答えると、「焼き? 水(すい)?」。「焼きです」。
わー、餃子だ! おいしそう!(この後、古賀に「女子らしさのかけらもない」とdisられました)
そしてページをめくって似顔絵。顔をじーっと見て、「照れるなーもう」と言いながらも、迷いなくクレヨンを手に取っていく。すごい。はやい。
あっという間にわたしが生まれていく。
どうです? すてきでしょう? この色あい、線、ほんと好きです。なにより「あっ、わたしだな」って思う。
和田ラヂヲさんが描いた古賀をもう一度見てみると・・・・、
似顔絵、おもしろい! 方向性は全然違うけど、両方とも似てる。顔だけじゃなくて、ものすごく自分たち「らしい」。この「らしさ」の正体はなんなんだろう?
わたしはまったく絵が描けない人なのでわからないけれど。もしかしたら似顔絵を描くときって、その人の皮膚の表面だけじゃなく、周りに流れる空気の動きを見てるのかもしれない。言ってしまえば、オーラみたいなもの。人が人を無意識で判断するときの「なにか」。
似顔絵を描いてもらうことで「自分はこんな空気を持ってるんだな」って気づけるのも、ひとつのおもしろさじゃないでしょうか。
そして、焼き餃子は「女子として大間違い」らしいけど、こんなにおいしそうな餃子を描いてもらってわたしはうれしい。世界にひとつだけの焼き餃子とわたし。こんな選択もわたし「らしい」んだろうな。