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【導入事例:卸】労働コストの削減で、卸問屋が本来すべき仕事・人間がすべき仕事に注力できるように

こんにちは!タノム・PRチームです。
当社では、「卸業者の仕事をシンプルに」をコンセプトに開発したB2B SaaS「TANOMU(タノム)」を提供しています。

私たちのチームでは、売り手(業務用販売をしている卸業者さん)を対象として、「現場目線で使いやすい受発注システム」をコンセプトに開発に取り組んでいます。

私たちのプロダクト思想についてはこちらの記事をご参照ください。

今回は、株式会社香那ホールセールの代表である宇根良樹さんにお話を伺いました。
会社が少しずつ大きくなっていく中で直面する、卸業者ならではの問題にどう向き合っていったのか。そして、TANOMUの導入でどのように変わったのかを教えていただきました。

🙌TANOMUを導入してよかったこと🙌
 😆新たなシステム開発なしに、やりたかったことが実現できた
 😆伝票の打ち間違えが0件になった!
 😆新しい活動方法の開拓、販路拡大の足掛かりに
 😆卸問屋が本来やるべき仕事に注力できるように

沖縄料理店を営むために上京、「沖縄食材の流通がない」という現実に直面

はじめまして、香那ホールセール(以下、香那)代表の宇根です。

2006年に創業した当社は、首都圏を中心に、主に飲食店への業務用沖縄食材を販売している卸会社です。
私自身も沖縄県の浦添市出身で、もとは沖縄で食材専門商社に勤めていましたが、沖縄の食材を使った飲食店をやりたいと一念発起し上京しました。

しかし、いざ上京してみると、東京では沖縄の食材が流通していないという現実に直面しました。

東京の沖縄料理のお店にも聞いて回ったのですが、みなさん口を揃えて「食材は沖縄に住んでいる知人や親族に送ってもらっていて、入手にとても苦労している」と。
このままでは、もし自分が飲食店をはじめても同じ苦労を味わうだろう。
そこで商社で働いていた頃の知見を生かし、まずは食材のインフラを整えることから始めようと決めました。飲食店を始めるための土台を作るために、まずは必要なときに必要な物を手に入れられる環境を作ることにしたのです。

そうして上京とほぼ同時期に立ち上げたのが、香那ホールセールです。

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「やって当然の仕事」の負担を軽減し、よりクリエイティブな時間にあてたい

そうした経緯で創業した香那も、今年で15年目。ありがたいことに、会社の事業規模も少しずつ大きくなってきました。

社員の人数や配達ドライバーも増え、それに伴い、伝票処理や受注のやりとりといった事務作業も必然的に増加しています。
そんな中で行き当たった壁が、業務の属人化と、細かな人的ミスでした。

例えば、発注を受けた商品の注文数が違う、頼んだはずの物が届いていない、といったミス。ベテランから新人スタッフまで様々な人がいる中で、当然起きうる問題です。
ひとつひとつは小さなミスでも、積もり積もって大きな時間と工数のロスに繋がる上に、いずれはお客様の信用を失う事故にも繋がりかねません。

しかし、紙の注文書を何百件も手打ちしていると、どうしてもミスが出てしまうのは仕方のないこと。ミスを起こした人を責めるのではなく、仕組みを改善することで根本的な解決をはかるのが重要と考えました。

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卸売の仕事は、いわば黒子仕事。日々の業務をきちんとこなし注文を正確に届けることは、大前提であり当たり前のことです。
かといって「ミスは許されないけれど、ミスをしなくても別段褒められはしない」では、仕事が途端につまらないものになってしまう。
「働く」をより楽しくするためにも、業務の改善をはかってミスをなくすと同時に、従業員の業務軽減で捻出された時間をよりクリエイティブな仕事に使ったり、店舗や従業員同士での対話やコミュニケーションの時間にあてたりしたい。

そのためにも、受発注システムのIT化を進めることを決意しました。

痒いところに手が届き「本当に必要な機能」を備えるTANOMU

最初は、自社でシステムを開発しようとしていました。しかし、当然と言えば当然なのですが、予算と開発工数の兼ね合いもあってすぐには実現はできそうにありません。
なのでゼロからの開発ではなく、既存の受発注サービスの導入に方針を変えました。

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画像:当時、宇根様が企画されていた受発注サポートシステムの要件画面。かなり精緻に設計をされていて驚きました!

実はTANOMUを使い始める前、いくつか他のサービスも試してみたんです。
でも、どれも実店舗よりも管理本部のためのシステムになっていて、私の求めるものとは少し違ったんですよね。
私が探していたのは、管理側ではなく、もっと卸と店舗側に寄り添ったサービスでした。
なので初めてTANOMUを知ったときは「まさにこれだ!」と大きな衝撃を受け、即座に代表の川野さんにコンタクトを取りました。

お話を聞けば聞くほど、TANOMUはまさに機能的にも理念的にも私の求めていたサービスそのものでした。
例えば、エクセルに近いUIで簡単にマスタ登録ができる点や、コピペで一気に商品の割当ができる点など。これらは卸問屋の声によくよく耳を傾けていないとなかなか実現されない、まさに「痒いところに手が届く機能」です。
「もうこれしかない!」と思って、それからすぐに、当時使っていたサービスからTANOMUに乗り換えました。

加えて、導入前に話した「こういう機能があったらいいな」や「ここはもっとこうなっていると使いやすいな」という機能要望にも、TANOMUはとてもスピーディに対応してくれました。
ただしこれは、ユーザーに言われたものをなんでもかんでも作るわけではないそうです。確かに機能が乱立しすぎると、結果的に、却って我々が使いづらくなってしまうので納得です。

問屋の声をよくよく聞いて、その上で「本当に必要なもの」だけを見極めて作ってくれるのがTANOMU。
これって、実はすごく難しいことだと思うんです。
卸に寄り添うだけでなく、卸売のプロセスを深く理解していないとできないことなので。

おかげさまで、最初はゼロから開発しようとしていたくらい受発注システムにこだわりがあったのに、TANOMUの導入でやりたかったことがほぼ全て実現できました。

修正

労働生産性が4倍以上になる手応え、さらに販路の拡大まで

TANOMUを導入したことで、従業員の作業量が減り、人的ミスも大幅に減少しました。
月に数件は必ず発生していた伝票の打ち間違えが、なんとゼロ件になったんです!
導入だけでも工数削減を如実に実感できているので、社内で人員の配置を見直し作業のさらなる型化を行えば、今後は4倍以上の労働生産性を実現できる手応えがあります。

さらに、TANOMUで実現したのは、ミスの根絶やコストダウンだけではありません。
TANOMUのおかげで、新たな営業戦略の見通しが立ちそうなんです。これは私たちも、当初は想定していなかったことです。

というのも、最近TANOMUのカタログに、カテゴリごとにすべての商品が登録・閲覧できる機能が実装されたのです。
この機能を使って、自社の商品2000アイテムの全てをカタログ登録しました。

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もともと香那では、商品の価格表を紙ベースでクライアントにお渡ししていたのですが、2000アイテムと品数が膨大なため、価格表には商品コード、商品名、規格、値段といった文字情報しか載せることができませんでした。
それらを全て、TANOMUを使って公開できるようになったことで、これからは全商品の画像や産地、使い方などの細かな情報まで伝えられるようになります。

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画像:カタログ内容の充実だけでなく、新しく「おきなわ市場」や「セール品」のタブを追加。リアルの市場で食材を選ぶような感覚で、沖縄料理以外のジャンルの飲食店にも覗いてもらえるように工夫

沖縄の食材って、沖縄の人以外にはあまり馴染みがないじゃないですか。
なのでこれまでメインの顧客は沖縄料理屋に絞られていたのですが、写真や詳細説明を掲載できることで、今までリーチできなかったカテゴリの飲食店に商品を売り込める土台が作れました。

TANOMUのおかげで、来期からは積極的に事業拡大することができそうです。
今後は販売地域も拡大して、全国に手を広げて行きたいですね。

TANOMUを使って、「人間がすべき仕事」にフォーカスする

今は残念ながらコロナの影響で、どこの飲食店も、私たち卸問屋も苦境に立たされています。でも前向きに捉えるならば、時間に余裕のある今だからこそできることもあると思うんです。

より良い商品の目利きを行い、商品提案やコミュニケーションに時間をとることにシフトする。これこそがまさに卸問屋がすべき仕事であって、人間のすべき仕事です。

FAXで届いた注文を転記してチェックする作業は、問屋の本質的な仕事ではない。
苦しい時勢だからこそ、卸問屋が本来あるべき姿で仕事をするために、TANOMUを使って労働生産性を上げていくことが大切なんですよね。

手作業でやっていた仕事を、どんどんシステム化していく。
そこで生まれた工数を新しいアイデアや商品を捻出する時間に使ったり、従業員同士のコミュニケーションにあててチームワークを生み出したりするための、豊かな時間に変える。
その重要性を私自身も、TANOMUを導入することで体感し、教えられたのです。
こうやって卸業界全体が、人間がやるべき仕事そのものにどんどんフォーカスしていく風潮になればいいなと強く感じています。

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いかがでしたか?これからも売り手に寄り添ったプロダクトとして、実際のお客様の声を定期的に発信していきたいと思いますので、ご期待ください。

株式会社香那ホールセール

TANOMUのサービスにご興味を持たれた方、お話を聞いてみたい方はお気軽にご連絡お待ちしています!

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https://lp.tano.mu/contact/

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