【シチュボ台本】寄り道チョコレイト【フリー台本】
こんにちは!
3Dオタクのバーチャルピーターパン、たのしぃです。
バレンタインシチュボとバレンタイン台本作りました
このたび、初めて自作のシチュエーションボイスを制作しました。
動画リンク▶︎https://youtu.be/fcyCzNRqNdo
それに伴い、バレンタインを題材としたボイスドラマ台本を書きましたので、フリー台本として公開します。
女性のセリフの間にある男性のセリフも用意してありますので、女性1人用のシチュボ台本としても、男女の掛け合い用の台本としてもお使い頂けます。
【台本利用規約】
下記リンクのページを必ずお読みください。
※こちらの台本は、登場人物の性別も変更可ですので、BL・百合の台本としても使って頂いて大丈夫です。
上記の利用条件を守った上でぜひご利用ください!
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作品情報
【タイトル】
寄り道チョコレイト
【所要時間】
10分程度
【登場人物】
・後輩 ︎︎♀
淡白な印象で、強気に振る舞うことの多い性格。
・先輩 ♂
アルバイト先の先輩。単純で素直な性格。
【あらすじ】
バレンタインデー、バイトのシフトはラストまで入っている。そんな勤務日を終えてロッカールームに戻ると、先に帰ったはずの先輩が残ってソワソワしている様子。そんな様子がなんだか面白く感じてきて……。
( )内はト書きです。
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本編
(SE ドアの開閉音)
(ロッカールームに入る後輩、先に先輩が中にいる。)
後輩「お疲れ様です。あ。」
先輩『お疲れ様。』
後輩「先輩、シフトあがってから結構経ってませんでしたっけ?なんで……。」
先輩『えっとー、そうそう、忘れ物しちゃって!あはは。』
後輩「あー、忘れ物。そうでしたか。」
(少しの沈黙の後、後輩がソワソワしている先輩の様子に気が付く。)
後輩「そうだ、先輩に渡さなきゃいけないものがあったんでした。ちょっと待っててくださいね。」
(カバンの中を探る後輩)
後輩「はい。……来月のシフト希望表です。店長に、先輩に渡しておいてくれって頼まれてたんでした。先輩がこの時間まで残ってくれててよかった。」
先輩『あー、シフトね!おう!そっかそっか。ありがと……。』
後輩「……ふふっ。あのー、もしかしてなんですけど。先輩、この時間まで残ってれば、誰かがチョコくれるかも…って、思って残ってました?」
先輩『え!いやいやいや!』
後輩「……あはっ、その反応、分かりやすすぎですよ。先輩って可愛い人、ですね。」
先輩『いやっ!だから!』
後輩「それで、貰えたんですか、チョコ?」
先輩『貰えては、ない、けど。』
後輩「それは、残念ですね。」
先輩『……。』
後輩「私もバレンタインって柄じゃないので。残念ながら先輩には、紙切れ1枚しか渡せません。」
先輩『え、君は作らないの?バレンタインチョコ。』
後輩「作りませんよ。私からチョコを貰ったって、逆に怖がらせちゃうんじゃないですかね。」
先輩『え!絶対そんなことないよ!僕ならとても嬉しい!』
後輩「何馬鹿なこと言ってるんですか?貰えるなら誰からでもいいってこと?」
先輩『そういう訳じゃ……!』
後輩「……意地悪が過ぎましたね。ちなみに、今日のシフトは私が最後なので、先輩はもう待たなくて大丈夫ですよ。帰り道に貰えるといいですね、チョコ。」
先輩『そうか。君ももう帰るの?』
後輩「はい、私は戸締りしてから帰ります。お疲れ様でした。」
(SE ドアの開閉音)
(先輩が出るのを見送る後輩)
後輩「はーーー、びっくりしたぁ……。」
後輩「まさか先輩がクローズの時間まで残ってるなんて、完全に油断してた。よく考えたらやりかねないけど……!先輩だし!」
(後輩、ロッカーに隠していたチョコレートを手に取る)
後輩「これ、どうしよう……。」
後輩「帰りに先輩のロッカーに入れておけばいいかと思ってたけど。」
後輩「さっき私、先輩に自分が最後ですって言っちゃってるじゃん。入れて帰ったら誰が入れたかバレる!嘘でしょ、私のバカ……。」
(後輩、手に持っているチョコレートに目を落とす)
後輩「……持って、帰るかー。」
(SE ドアの開閉音)
(ロッカールームの外では先輩が待っていた。)
後輩「……っ!?先輩?」
先輩『おっ、おつかれ。女の子一人で帰すわけにはいかないでしょ?だから待ってた。』
後輩「女の子一人で帰す訳にはいかない、って。駅まで、送ってくれるんですか?」
先輩『うん。なんなら家まで送ってこうか?』
後輩「あ、いや。その。ありがとう、ございます。」
(SE 外のざわめき)
(駅までの帰り道を歩く2人)
後輩「あの、先輩。さっきからなんですか?ジロジロ見てきて。反応困りますけど。」
先輩『やっぱりなんか渡すものあるんじゃないかなーって。』
後輩「だから、もってないですって!そんなに欲しいなら、コンビニでも寄ります?」
先輩『でもほら、この中とか!』
(後輩の手にあったトートバッグを先輩が奪う)
後輩「っ!?返して!そこ制服しか入ってな……」
先輩『……これは?』
(トートバッグの中には丁寧にラッピングされたチョコレート)
後輩「そ、それは。その。自分用です。」
先輩『いや、でも。』
後輩「自分用です!!!もーーー!ここまででいいです!お疲れ様でした!」
先輩『あ、待って!』
(先輩に腕を掴まれる後輩)
後輩「離してください……!今顔見られるの、嫌。」
先輩『このまま帰らせたくない。』
後輩「なんで……。」
後輩「……今日の私、そんなに分かりやすかったですか?」
先輩『ううん、僕だから気付けたんだと、思いたい。』
後輩「僕だから気づけたって…。なんですかそれ。
急にかっこいいこと、言わないでください。」
先輩『……ねぇこれ、貰っても、いい?』
後輩「あーあ、私なんかから貰っても嬉しくないでしょう。そりゃ、先輩は誰から貰っても嬉しいかもしれませんけど。」
(泣き出す後輩)
先輩『っ!?』
後輩「そうですよ、誰から貰ったってそうやって喜ぶんだ先輩は。そういう人なんだ。みんなに同じように笑って、みんなから愛されてる。私とは、全然違う。」
先輩『……そんなこと。』
後輩「私、先輩みたいになれれば良かったのにな。」
先輩『断ったんだ!』
後輩「え?」
先輩『チョコ、断ったんだ!』
後輩「断ったって、なんで?欲しかったんですよね?」
先輩『君から以外は意味ないから!』
後輩「私の……?他じゃ意味ないってそれ……。嘘でしょ?」
(意味を理解し思わず大きな声を上げて泣く後輩)
(少し時間経過、落ち着ける場所のベンチで話す2人)
後輩「私意地悪ばっか言うから、絶対先輩に嫌われてると思ってた。それでも、好きなんですか?」
先輩『そうだよ?僕から好かれるの、嫌?』
後輩「ふふっ、嬉しいです……。」
先輩『それと、このチョコも、すごく嬉しかった。大事にする!』
後輩「あ。帰り道、貰えちゃいましたね、チョコ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈Fin┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
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