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楽しく食べると、好き嫌いも減ってくる


今日のお昼ご飯は、お好み焼きを作りました。
冷蔵庫にキャベツが残っていたからです。

ひとりで静かに食べながら
「子どもたち、今頃何たべてるかな。」
と、教室で子どもたちと食べていた給食の時間のことを思い出しました。
「しゃべってばかりいないで、はやく食べなさい!」と、注意しながら食べたことすら懐かしいです。

私の楽しみは、食べること!
美味しいものを食べるだけで、ほとんどのイヤなことは忘れてしまうくらい食べることが好き!
給食も、もちろん大盛り!
子どもたちと<お代りじゃんけん>もしていました。

そんな私は、小学校のときは、給食が苦手でした。
野菜、肉のほとんどが嫌いだったのです。
だから、掃除時間まで給食を食べることも少なくなかったです。

親戚の集まりでも、嫌いなものが多くて、ほとんどの料理を食べ残していました。
「この子は、ほんとに食べない子ね。だから、身体も小さいのね。」
と、叔母さんたちに叱られていました。
叱られると、その食べ物がよけいに不味く感じられる気がしたものです。

でも、今はアレルギーのある生牡蠣以外は、何でも食べられます。
それどころか、
「食べたことのないものが残ったまま、死にたくない!」
と、どこの国のどんな料理でも食べてみたい気持ちで溢れています。

そんなふうに変わったのは、やはり母のおかげだと思います。
私が食べ残しても、テレビの料理番組を見ては、いろんな料理を作ってくれました。

父も、食べることが好きで、年に何回かは少し高級なレストランにも連れて行ってくれました。
少しお洒落して、素敵な場所で食べるものは、なんでも美味しく感じました。
ワクワクする気持ちは、どんな食べ物も美味しくしてくれる魔法のスパイスです。
普段仕事で忙しい父、ゆっくり食べることのない母もゆったり座って、家族そろって食べることができるのが嬉しかったですね。
そうして、私の好き嫌いはなくなったのでした。

さて、
最近の学校給食は、すごく進化していて美味しいのです。
私の小学校のときはカチカチだったパンも、今はフワフワです。
私にはすべて美味しいのですが、子どもによって反応は様々です。
デザート系が好きではないという子どもも増えています。
時代によって変わってきているのを感じます。
子どもは○○がすきと、ひとくくりにはしにくいですね。
食べ物の好みにも個性があらわれています。

私が担任のクラスでは、子どもたちが自分の食べる量を決めていいことにしていました。
最初に配膳する量は一定ですが、「いただきます」をした後、自分で減らしていいのです。

自分の経験から、今食べられないものも、大人になれば美味しさをわかるときがくると実感しているので、できるだけ無理強いはしないようにしていたつもりです。
ただ、おしゃべりをして時間が過ぎてしまったり、量の調整をしないで平気で残そうとしたりするのはダメですよね。

食べるってやっぱりエネルギーを身体にいれることだから、給食をモリモリ食べるクラスは、活気がありましたね。

<給食奉行>をしてくれる子どもがいて、
「□□くん、いいよ。」
「○○くんは、ちょっと多すぎるからお代りの量を減らして」
と、お代りする子どもを見守りながら、ひとり1人の量を決めてくれていました(笑)
最初はあまり食べなかった子も、どんどんお代りして美味しそうに食べる様子を見て、自然に食べるようになっていきました。

また、給食の時間がエンターテインメントの時間となることもありました。
早く食べ終わった子どもが歌を披露したり、クイズやなぞなぞを出したりすることもありました。
そんな楽しい雰囲気の中で食べていると、自然と好き嫌いも減ってくるものですね。


「ほんとに給食、美味しかったなあ。もう1度、ジャンボ餃子が食べたいなぁ。」
自分で作った今日のお好み焼きも、なかなか美味しかったんですけどね。


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