手紙

昨年喪中の手紙が届いた。その方の命日に想いを届けたく書いた手紙。故人を偲ぶ意味も込めて全文を・・・・・

ご無沙汰してます。この手紙、近日ポストに入れます
2月5日、奥さんの命日に届けば幸いです。
1年ですね・・・・
私事ですが、1年は泣く毎日でした
元気に振舞っても心の穴が埋まることなく2年目には精神を病みました
薬は飲まずに日々過ごし、気分の良い日、悪い日を繰り返す毎日でした
今年で4年がたちますが、時より涙も・・・・
下さんの気持ちを想うと胸が痛く                   こうして書いてる時も涙がこぼれ落ちてます
女房の死について『人は二度死ぬ』そう言った恩師と縁を切りました
恩師曰く、1度目は肉体の死。
2回目は亡くなった人の記憶がある人が                この世から一人もいなくなった時と・・・
自分の想いと大きくかけ離れてました
人は人との営みで成長し、良くも悪くも人に影響を受けて生きる
その影響や学びが人を構成させ
その人は次の出会う人に影響や学びのバトンを渡す
『人は死して死なず』これが自分の考えです
自分達が引っ越す時の夕方に
下さんが奥さんの手作りご飯を持ってきてくれましたね
下さんは『明日朝早く引っ越すんで何も食べる物がないだろう
女房が作った新野の最後の季節を食べて引っ越しな』
そう言ってくれました
炊き込みご飯に山菜の天ぷらに山菜の惣菜・・・・
これが気遣い、人の優しさ、思いやり、人間愛・・・
あの晩女房が『こんな気遣いのできる人に私達もなりたいね』
そう言いました。自分も『そうだね』と・・・
下さんご夫婦に自分達は成長させてもらい学の出来事でした
この出来事は、行く先々で若い人に話してきました・・・
これからも・・・・
ですから・・・・
奥さんの肉体はこの世には無いですが・・・
この出来事は、自分達夫婦の中で育ち成長し
自分の口をから、次の人へ伝えられ
想いは受け継がれます・・・・
奥さんも女房も『死しても死なず』です
自分もいつかは死にますが・・・
下さんご夫婦から学んだ
気遣い、人の優しさ、思いやり、人間愛・・・
この身体に蓄え、育て・・・
次の人へバトンを渡せるよう生きたい思います
自分は山口に骨をうずめます
奥さんとチャンスがあれば山口に行きたいて言ってくれましたよね
チャンスがあれば是非きて下さい
思うままに止め処もなく綴りましたが
奥さんの顔を思いだしながら綴りました
下さん、、、、
年下の自分が言うのも何ですが・・・
愛妻を亡くした先輩として・・・
人目はばからずに泣いて下さい
辛い時は辛いと誰かに言ってください
寂しい時は寂しいと誰かに声を出して下さい・・・・
下さんの健康祈願、、、そして奥さんの旅立ちに心より合掌

画像1

画像は2人で作ったお店より                      広・成美


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