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中小企業書診断士の講師力(3)講演会&セミナー編

皆さんお疲れ様です。遅くなりました。第3回目のブログを作成しました。
今回のテーマは「講演会・セミナーの講師料」についてです。研修会社のコーディネーターとしての立場から書いてみました。皆さんの仕事にお役に立てば幸いです。

初回のブログで書きましたが、中小企業診断士の方が関わる講演会やセミナーには公的機関が実施するものと民間企業が実施するものがあります。両者の性質は大きく変わります。

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公的機関が実施するセミナーや講演会には、中小企業者や小規模事業者向け創業セミナー、補助金セミナー、経営革新セミナーや経営者向けの経営ノウハウなどを学ぶ講演会などがあります。(記載したのは一部であり他にも色々なセミナーや講演会があります。)講演料やセミナーの料金はそんなに高くないようです。商工会や商工会議所などでは30,000円〜20,000円が主流のところが多いです。
(但し内容によってはもっと高額なものもありますし、時給換算で依頼されるときもあります。あくまで私の経験からの話になります)

対して民間企業のセミナーや講演会には公的機関より色々なタイプがあります。
私は建設資材販売系の講演会やセミナーの講師選定などに関わることが多いので、その視点から書かさせていただきます。

まずは集客用セミナーです。販売目的があるので多くの人を集めるのが目的です。なので名前が売れているタレントやスポーツ選手、大学教授、経営コンサルタントなどが選ばれる場合が多いです。その場合は100万クラスの講師料になる場合もあります。中小企業診断士が関わる場合は、補助金や助成金セミナーなど自社や販売に関わるものを中心に話す場合が多いです。その場合は50,000円〜150,000円が一つの目安になります。

企業イベント系は人を集めることが目的です。上記と同様の場合が多いです。また全国規模の業界団体系もそれなりの会費を集めているので実施内容的には集客用セミナーに近いです。

取引先会合向けセミナーは、販売店を集めて作っている会や仕入先の会などがあります。優良店とつながっていく手段として活用しているところが多いです。それぞれの会は、会費をとって実施しているところもあります。その場合は高額な講師料を払えないので中小企業診断士に声がかかることがあります。参加者は経営幹部が多いので、内容的には企業運営に関わる法改正、業界動向、政府の経済政策、新しいトレンドなどです。省エネ法改正、民法改正、ハラスメントセミナー、業界動向、新しい経済政策、DXがらみのセミナーや講演会です。診断士に声がかかるときには50,000円〜200,000円の間が相場です。最近はDXがらみの依頼が多く来ています。

安全大会は建設業界の工事現場などで優先すべき安全についての知識と意識作りのために行う関係者を集めた決起集会のことです。労働災害につながりかねないヒヤリハットや熱中症対策、法改正などの話だけでなく作業員や職人同士のコミュニケーションの重要性、多様な人とのコミュニケーション方法などの講演をします。こちらは50,000円〜100,000円が相場になります。

労働組合もよくセミナーや講演会を行います。組合員向けに「キャリアアップ」「ワーク・ライフ・バランス」「メンタルヘルス」「コミュニケーション」「モチベーションアップ」「リーダーシップ」「ファシリテーション術」などです。
こちらは組合本部か支部によって予算が変わります。本部主催は予算があるので200,000円〜300,000円ほどが主流です。但し書籍などを出していて多少名前が売れている方が講師料が高くなる傾向にあります。逆に支部主催は高くても150,000円前後、安ければ50,000円前後になります。

上記の価格は私が関わっている講演会やセミナーの参考価格です。(各企業向けに出す場合です。間にエージェントなどが入ると講師料などは低くなります)

次回は研修やセミナー受注までの流れや研修業界の商流などを書いていく予定です。

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