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婚活先生スーパー戦隊全制覇への道vol.1「未来戦隊タイムレンジャー」

どうも!『サブカル婚活先生』タンクガールです。
結婚相談所を運営する本職の婚活アドバイザーで、普段は婚活についてのアドバイスを記事にしています。

ただサブカル婚活先生と銘打っている以上、たまにはサブカルについてのお話もしていきたいと思います。

子供の頃には、男の子なら、なんなら女の子も一度はハマったことのあるスーパー戦隊シリーズについてです。
2023年初頭時点で、1975年放送の秘密戦隊ゴレンジャーから現在放送中の暴太郎戦隊ドンブラザーズまで46作品が放送されています。

しかし、その中で、実際に私が鑑賞した作品数はごくわずかです。
中には、映像メディアを所持しているお気に入りの作品もありますが、昔鑑賞したっきりで「思い出補正」状態の作品も少なくないです。

自分の周りには、全作品を視聴したという人がいないので「ならば私が!」と昨年11月に一念発起し、東映特撮ファンクラブに入会。
全作品制覇に向けて、コツコツと視聴を続けている真っ最中です。
1作品50話以上あるので、時間的にもかなり大変なチャレンジだと改めて実感していますがとても楽しいです。

私のスーパー戦隊遍歴

本編に入る前に少しだけ自分語りをさせてください。
1979年生まれの私の幼少期に最も記憶に残っているのが幼稚園の頃にリアルタイムで鑑賞していた科学戦隊ダイナマン、超電子バイオマン、電撃戦隊チェンジマン。
これら作品の多くは、後に再放送され、繰り返し鑑賞していたので特に思い出深いです。

小学校に入ってからも超新星フラッシュマン、光戦隊マスクマン、超獣戦隊ライブマン辺りまではリアルタイムで楽しんでいました。

その後、小学校高学年で少しスーパー戦隊を離れましたが、中学時代は部活をサボって恐竜戦隊ジュウレンジャー、五星戦隊ダイレンジャー、忍者戦隊カクレンジャーを毎週見ていました。

高校生の頃は、放課後はゲーセンに入り浸っていたので、スーパー戦隊を全く見なくなってしまい、2001年の百獣戦隊ガオレンジャーまでは、ほぼノータッチ状態が続いてしまいます。

その後、社会人になってからはタイミングのあった作品を何本か観たという感じになります。

特に好きな作品では、特捜戦隊デカレンジャー、獣拳戦隊ゲキレンジャー、侍戦隊シンケンジャーといったあたり。

先述の通り、東映特撮ファンクラブに加入をして、2000年以降の作品からコツコツと見始めています。

折角なので、見終わった作品の感想を綴っていけたらと思うのがこのNOTEの趣旨です。

最初にお断りをしておきますが、私はスーパー戦隊についてはズブの素人です。
専門的な知識を持った方からするとおかしなことや的外れなことも多々申し上げると思います。
笑ってお許し頂けると幸いです。
あと、猛烈にネタバレもしますし、素直な感想を綴っていきたいと思うので「こうした方が良かったかも」的な意見も書くと思います。
もし、ネタバレは嫌という方は今すぐブラウザバックお願いします。

1000年後の未来から来た「不殺」の戦隊

あらすじを簡単に説明します。
舞台は西暦2000年。
今でも記憶に残っていますが当時は「ミレニアム」という言葉が世を席巻。21世紀の到来を目前に控える中、いいしれぬワクワク感とか期待感を世間の皆が持っていました。
そんな時代に招かれざる来訪者が現れます。

タイムスリップなどの時間渡航技術が実用化された西暦3000年から犯罪者たちを捕らえていたロンダー刑務所が丸ごとタイムスリップしてきたのです。
囚人たちのリーダーはマフィアのボスであるドン・ドルネロ。彼は圧縮冷凍されていた犯罪者を解き放ち、様々な「シノギ」で荒稼ぎを始めます。

当然ドルネロ率いるロンダーズファミリーの悪事は未来に悪影響を与えるなど、不正な歴史修正に繋がるため、犯罪者たちを追って、時間保護局から4人の隊員がやってきます。
そんな彼ら4人と現代を生きる一人の男との出会うところから物語は始まります。

ストーリーは分かり易さを重視するために、2000年と3000年の二つの時代が複雑に交差する形はとっておりません。
2000年を舞台に様々なドラマが展開し、徐々になぜ4人が2000年に送られてきたかなど、秘められた謎が明らかになっていきます。

この戦隊が最も特異な点は「不殺」を貫いていることです。通常のスーパー戦隊であれば、各話に出てくる敵をスーツ状態の合体武器(技)で倒し、巨大化した敵をロボット状態でも倒し(殺し)ます。

一方、タイムレンジャーが扱う武器やロボットは犯罪者を冷凍凍結状態に戻すことを目的に使われます。

ただ解き放たれた犯罪者たちは都市破壊など、えげつないことをよくやっているので、モブ市民を含めた全体的な犠牲が少ないのかと言われるとなんともいえません(笑)

この作品を語る上で欠かせないのが、二つの時代が織りなす秀逸なストーリー展開と、それを紡ぐ登場人物たちの活躍に尽きます。
タイムレンジャーもロンダーズファミリーもとにかく魅力的なキャラ揃いです。
次項では、私の主観全巻で主要キャラを解説します。

独断と偏見に基づく主要キャラ紹介

浅見 竜也(タイムレッド)

タイムレンジャー唯一の20世紀の人間。日本の政財界を牛耳る浅見財閥の御曹司。最初は頼りなかったが、4人と一緒に、自分で立ち上げた会社「トゥモローリサーチ」を社長として切り盛りしながら、タイムレンジャーとして戦っていく中で精神的に成長。終盤には、ユウリとは違った角度から、仲間たちを引っ張っていくリーダー的な役割を果たすようになっていきます。主な仕事は特技を生かした空手の指導者。

明るい性格で誰とでも仲良くできる熱血漢ですが、心に深い闇を抱えているのが特徴。その背景には、財閥の御曹司であるがために、周囲の人たちからは、自分自身の人間性よりも出自ばかりが高く評価されてしまうことへの違和感があります。それによって、大学時代の友人で空手のライバルだった滝沢直人(後のタイムファイヤー)からも嫌われてしまった苦い過去を持ちます。
しかし、彼にとっての幸運は仲間と理解者に恵まれていたこと。タイムレンジャーの4人はもちろん、肉親である母方の祖父や母親は最大の理解者です。そして、彼が強く反発した父親も実は若い頃、同じように自分自身の道を歩もうと家から出て挫折した経験を持っています。その父親もしっかりとした信念を持つ立派な人物であることをタツヤは後に理解し、心の闇を克服します。
また、タイムレンジャーの実質的なリーダーポジションを務めたタイムピンクことユウリとは一緒に戦ううちに深い絆で結ばれると共に、互いに男女として深く愛し合う間柄になるのも物語の見どころです。二人の不器用なやりとりにはキュンキュンさせられます(笑)

心の光と闇が丁寧に描かれているのが、いかにも主人公らしいです。
ネアカの男性キャラって何を考えているのか分かりづらく苦手なのですが、彼の場合は、鬱屈とした生い立ちが丁寧に描かれていたのもよかったです。

ユウリ(タイムピンク)

彼女の経歴はやや特殊で警察のマフィア対策秘密捜査官として時間保護局に潜入している時に、西暦2000年へとタイムスリップしてしまいます。捜査官としての訓練を受けているため、戦闘力が高く、プロフェッショナルとしての冷静な判断力も有する5人の実質的なリーダー格です。美人ですが、性格をひとことであらわすならイケメン。強い責任感でタイムレンジャーを引っ張っていきます。捜査官として培った素養を生かし、探偵業に就いています。

たまに、「スーパー戦隊は男尊女卑」などという批判を口にする人が居ますが、彼女やジェットマンの小田切長官のことを知らないのでしょうか。紅一点のユウリが実質的なリーダーとしてタイムレンジャーを引っ張ります。
そもそもこの作品の脚本を書いているのは女性である小林靖子さんです。21世紀を目前に、第一線で活躍する先進的な女性像が描かれていると言ってもいいかもしれません。

タイムレンジャーの中でも、ドン・ドルネロと最も深い因縁を持つのが彼女。ドルネロが雇った殺し屋によって自分以外の家族を殺された過去を持つためです。つまり、彼女の行動原理の奥底にはドルネロに対する私怨があるため、時に未熟さが露呈したり、危うさが垣間見えます。しかし、そこがまたとても魅力的なのです。
終盤、重傷を負い、最期を迎えようとするドルネロと彼女とのやりとりはタイムレンジャー屈指の名シーンと言えるので必見。
また前述の通り終盤に竜也と恋仲になってからはとっても可愛らしいです。
ただし、しっかりメシマズ属性持ち…。

アヤセ(タイムブルー)


時間保護局の新米隊員。クールで皮肉屋だけど、根はとても優しいイケメン。ブルーのイメージらしいブルーといえるかもしれません。プロレーサー志望だったので優れた運転技術を持ち、トゥモローリサーチでは運転代行の仕事をしています。

実はオシリス症候群という西暦3000年でも治療法が確立されていない不治の病を患っており、いつ死んでもおかしくない状態。余計な心配をされないように仲間にも秘密にしていますが、竜也にはいち早く事実を打ち明けているため、二人の仲はとても良好。逆に正反対の性格といえる同僚のドモン(タイムイエロー)とは度々衝突する。しかし、ドモンと現代の記者のホナミとの恋愛に、図らずも巻き込まれてしまった際には、懸命にドモンをフォローする仲間思いの一面も見せます。

アヤセは、いつ訪れるかもしれない死の恐怖と戦いながら、懸命に生きる姿が魅力的なキャラです。クールなので、とっつきが悪いのかといえば、そうでもなく、ドモン以外の仲間とはバッチリ上手くやります(笑)
また、モテ男という自覚があるのですが、男性陣がロンダーズの結婚詐欺師にハマる回で空回りをするなど、お茶目な一面もあります。終盤、トゥモローリサーチ倒産の危機に際しては、ライバルポジションの滝沢直人に金を無心するシーンが笑えます。

ドモン(タイムイエロー)

時間保護局の新米隊員。元々、グラップルという格闘技のファイターとして活躍していました。女好きのトラブルメーカーだけど、どこか憎めない落語の登場人物みたいな役回りです。

ドモンと言えば、タイムイエローに命を救われた新聞記者ホナミとの恋愛ドラマです。ホナミは、最初タイムイエローの正体をアヤセと勘違いしていますが、それを知ったドモンはショックを受け、身を引こうとします。しかし、アヤセのフォローや、なによりホナミ自身が自分が好きなのはアヤセではなく、ドモンであると気付きます。最終的には、お互いが同じ方向を見ていた二人は1000年の時を超えたロマンスを成就させます。

お調子者で自己主張が激しい割にトラブルを引き起こすドモンは好き嫌いが別れるキャラだと思いますが、ホナミとの出会いを通じて精神的に成長していく「伸びしろ」が大きいキャラです。P3の順平みたいというか。
私も、最初は出てくるたびにイライラしていたのですが終わってみれば好きになっていました。


シオン(タイムグリーン)


時間保護局の新米隊員。知能がとても高いハバード星人唯一の生き残り。純粋な性格で人当たりが良いだけでなく、コンピューターが得意で機械にも強いのでトゥモローリサーチでは稼ぎ頭として活躍します。いわゆる博士ポジションとして新装備の開発や敵攻略の糸口をつかむための重要な役割を果たします。

グラップル選手時代の頃からのドモンのファン。周囲とトラブルをおこしがちなドモンにもよくなついています。また、自己顕示欲が強く権力志向が鼻につくタイムファイヤーこと滝沢直人が実は優しくて正義を愛する男だといちはやく気付きます。シオンの優しさは時に犯罪者にも向けられることもあります。こういった話からもわかると思いますが、とにかくいい子で可愛い。そして、頼りになる。それがシオンです。
青髪から金髪になったのは中の人の都合らしい…(笑)

滝沢直人(タイムファイヤー)


竜也と同じく現代人。竜也の父が組織した治安維持組織シティガーディアンズの隊長。前述の通り、竜也の友人でもあり、空手のライバル。全国大会の決勝戦で竜也を下し、大学へと推薦入学するが、そこで庶民にすぎない自分は金持ちの引き立て役でしかないと思うようになります。竜也は直人を友人と見ているが、その想いは彼には届きません。
庶民が成り上がるには権力を手に入れるしかないという考えで時に倫理観を無視した強引な行動をとることもあるため、「嫌な奴」と周囲からは思われがち。しかし、子供には優しい一面を見せることからも分かりますが、彼を突き動かしているのは私利私欲ではなく、正義を強く愛する心です。極上のツンデレっぷりを心ゆくまでご堪能ください。

物語の中盤から登場するいわゆる追加戦士の中でも、彼は特異な存在。タイムファイヤーに変身してロンダーズと戦う力を得てからもタイムレンジャーと共闘することはあっても、最後まで第三勢力のポジションを貫くからです。
彼がどのような活躍をするのかは実際に作品を視聴して確かめて欲しいです。。
私が一番好きな登場人物で、変身する時にキャップを放り投げるのがカッコいい!
放送当時私が子供だったら、直人のマネをして帽子を無くしていたのは言うまでもないでしょう。


ドン・ドルネロ


マフィア組織「ドン・ドルネロファミリー」の首魁でタイムレンジャーの宿敵。冷凍圧縮刑に処される前に刑務所毎20世紀に逃亡してきました。ロンダーズファミリーはあくまで刑務所に収監されている囚人の集団であって、他戦隊にみられるような悪の組織ではありません。ドルネロも彼らと協力関係にあるだけで、上下関係を強いることのない度量の大きさを持ち合わせています。情婦のリラや、縁の深いギエンには寛大で、なにより仲間同士の和を貴みます。さらに自分の母親を深く愛していたり、人情ドラマで涙するなど人間臭い性格をしています。

多くのスーパー戦隊作品では、悪の組織は世界征服や世界の破滅を望みますが、ドルネロはビジネスによる金儲けを目的としています。だから、世界が滅んでしまっては元も子もないため、利益を生まない破壊活動や無駄な殺生は好みません。未来の殺人ウイルスが蔓延した時にはワクチンを作るために、自分の抗体を提供したりもしています。

ただし、「本当はいい人でした!」というのではなく、裏切り者を容赦なく殺そうとするなど冷徹な一面も持っている正真正銘の悪人です。でも、行動原理に筋が通っており、最後までブレないため、視聴者の目には魅力的に映ってしまうのです。
目障りな捜査官だったユウリの父親を殺すよう指示し、結果として彼女以外の家族全員の命を奪った過去があります。ユウリの項でも書きましたが、最期を迎えようとするドルネロとユウリが対峙するシーンは必見です。彼がユウリに告げた「真実」に、どのような思いが込められていたのか、思いを馳せるだけで一晩語り明かせそうです。

総評「少し大人向けの極上ストーリーが楽しめる意欲作」

スーパー戦隊といえば、子供が楽しむ作品という位置づけは今も昔も変わりません。
一方、今作は先述の通り、登場人物の恋愛や現代と未来のはざまに浮かび上がる大きな謎を解き明かすシリアスなストーリーが魅力の少し大人向けにつくられた作品です。
その姿勢は主題歌にも表れています。
スーパー戦隊の主題歌といえば子供でも口ずさみやすいものが多いと思いますが、変拍子を使った所謂プログレで、英詞も散りばめられており、すこぶる歌いづらく子供に歌わせる気が感じられません(笑)

しかし、聴いて頂いた分かると思うのですが、非常にクオリティの高い曲で、歴代主題歌の中でも屈指の名曲ではないかと思っています。
20年以上経った今聞いてもカッコいいのがなによりの証拠でしょう。

こういった背景からも、高年齢層のファンを多く獲得し、スーパー戦隊シリーズの中でも屈指の名作との呼び声が高い作品に仕上がっています。
かくいう私の記憶にも焼き付いて離れない思い出深い作品です。

やはり、この作品の白眉は魅力的な登場人物です。
タイムレンジャーの5人はいわずもがな、ライバルポジションのタイムファイヤー、そして敵であるドン・ドルネロまで、丁寧に人物像が掘り下げられていて、気づけば深く感情移入し、物語に魅了されています。
さすが我々のやすこにゃん(小林靖子さん)だぜ!


私がタイムレンジャーで最も印象に残っているのは最終盤。
スーパー戦隊では、お約束の戦闘員キャラであるゼニットが街で大暴れするシーンです。

ワラワラ出てくる雑魚キャラのゼニットだが…

どの作品でも共通しているのは、戦闘員はかなり弱く、動きもコミカルです。
スーパー戦隊のメンバーに歯が立たないばかりか、下手をすればちょっと強い一般人にすら負けてしまうことがあります。
ゼニットはロンダーズファミリーが使役する多目的ロボットなのですが、例にもれず、タイムレンジャーに全く歯が立たない描写が目立ちます。
しかし、終盤に装甲を強化され、無慈悲な戦闘マシーンとして、生まれ変わります。
街を蹂躙し、人々を駆逐していく恐怖の対象として描かれる中で、とある主要人物を殺害します。
名実ともに雑魚扱いされ、コミックリリーフとしての扱いが常である戦闘員が、実際は恐ろしい暴力の象徴であったことを視聴者に思い出させる余りにもハードな描写です。
他のスーパー戦隊と一線を画すると言われることもあるタイムレンジャーの象徴的なシーンといえるでしょう。

ただ、このようなシリアスな場面ばかりを語られがちですが、笑いあり、感動ありの極上ストーリーが楽しめるのがタイムレンジャーです。


西暦2000年と3000年。
突如二つの時代が結ばれた裏で、うごめく陰謀。
是非皆さんも未来戦隊タイムレンジャーの物語に秘められた謎を解き明かしてみてください!

最後までお読み頂きありがとうございます。
スーパー戦隊初心者が徒然なるままに感想を綴ってみました。
次回は「百獣戦隊ガオレンジャー」でお会いしましょう。

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