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婚活先生スーパー戦隊全制覇への道vol.2「百獣戦隊ガオレンジャー」

どうも!『サブカル婚活先生』タンクガールです。
結婚相談所を運営する本職の婚活アドバイザーで、普段は婚活についてのアドバイスを記事にしています。

サブカル婚活先生らしい話題をということで始めたこの企画も2回目となります。

自分の周りには、全作品を視聴したという人がいないので「ならば私が!」と昨年11月に一念発起し、東映特撮ファンクラブに入会。
全作品制覇に向けて、2000年から順番にコツコツと視聴を続けている真っ最中です!

もし前回をまだ読まれてない方は以下からどうぞ。

第二回は2001年放送の「百獣戦隊ガオレンジャー」をテーマにアレコレお話をしていきます。

21世紀最初のスーパー戦隊は明るく!楽しく!わかり易く!が特徴

あらすじを簡単に説明します。

21世紀を迎えたばかりの世界は環境汚染や生態系の異常、人間関係から生まれるストレスなどによって、地球の生命力が少しずつ削られていました。それにより1000年もの間封印されていたオルグと呼ばれる邪悪な鬼の一族が復活。正義の守護聖獣パワーアニマルの加護を受けたガオレンジャー4人は自らの名を捨てて、人知れず邪悪との戦いを繰り広げています。
ある日、ガオの巫女・テトムの導きを受けた獣医師の獅子走はパワーアニマルのガオライオンと出会い、自分もガオレンジャーのリーダーとしてオルグとの戦いに身を投じる決意をするのでした。

20世紀を締めくくる前作タイムレンジャーが大人向け要素を多分に散りばめたSF作品だったのに対し、21世紀の幕開けを飾るガオレンジャーの物語は原点回帰した「明るく」「楽しく」「わかりやすく」の三拍子揃った、まさに王道ファンタジーと呼ぶに相応しい作風が特徴です。
串田アキラさんが歌うコテコテのOPでテンションがブチ上がり、ライオンなどの動物をモチーフにしたアクションや、パワーアニマルが合体する巨大ロボットのデザインも非常にキャッチー。
随所に盛り込まれた増岡弘さん(マスオさんの声)によるナレーションも、とても良い味を出しています。
今作の敵であるオルグはまごうこと無き邪悪な存在ですが、中間管理職的ポジションであるツエツエとヤバイバが狂言回し的なポジションを与えられていることもあり、悪事を尽くす中にもコミカルさが光っています。

こういったコンセプトが受け、放送当時大人気に。西川貴教さんや藤井隆さんなど著名人もガオレンジャーが好きと公言する00年代を代表する根強いファンを持つ作品となっています。
一般層にまで人気が浸透したため、私も放送当時に友達から「面白いよ」と勧められ、久しぶりに毎週スーパー戦隊を観るという習慣が蘇ったことを思い出します。映画も劇場で鑑賞しました。

ガオレッドの金子昇さんやガオシルバーの玉山鉄二さんは俳優として今でもご活躍されており、ガオブラック酒井一圭さんは純烈リーダーです。

ガオレンジャーの大きな特徴として、走たちはガオの戦士としてオルグと戦うと決めた時に掟として、レッド、イエロー、ブルー、ブラック、ホワイト、シルバーとそれぞれの色で呼び合うことがあります。変身してない時も同様です。
作劇上の演出に加え、こうすることで変身前と変身後の姿がより結びつきやすくなるので子供を中心とした視聴者はより容易に物語に没頭できます。鳥人戦隊ジェットマンで変身後すら名前で呼び合うという演出が出てきて、以降の作品でも取り入れられてきましたが、原点回帰もテーマとなっているこの作品らしさが出ていると感じました。

また、百獣戦隊の名に相応しく、数多くのパワーアニマルが登場するので見た目にも非常に華やかです。ガオレンジャーは、オルグとの戦いの中で、大自然の化身であるパワーアニマルと出会いを絆を深めていきます。
パワーアニマルは巨大ロボの武装や換装パーツな使われ方をしますが、種類が多いのでおもちゃをねだられた当時の親御さんは大変だったんじゃないかなと思います(笑)

前作のような主要キャラ同士の恋愛要素も無く(やたらイチャイチャしてるブルー♂×ブラック♂が気になりますが…)、登場人物の性格もわかりやすくなっているため、終始気持ちよいペースで物語が展開していきます。

独断と偏見に基づく登場人物紹介

獅子走(ガオレッド)


二つ名は「灼熱の獅子」。パワーアニマルのリーダー・ガオライオンに選ばれた獣医師。他の4人よりも後にガオの戦士となったが、掟によりいきなりリーダー待遇として迎えられます。
正義感が強くポジティブな性格で誰からも好かれる好青年。獣医師であることからもわかりますが、動物に対する深い愛情を持っています。なんかあると「俺は獣医だ」とか言いながら突っ走ります。最初は経験不足もあり、頼りないところもありましたが、名実ともにリーダーへと成長していきます。

明るく!楽しく!わかり易く!というこの作品のコンセプトを体現したようなキャラクターです。演じた金子昇さんも誰からも好かれるようなイケメンで、言うなれば絵にかいたような主人公。癖の無いキャラなので嫌いな人は余りいないと思います。ただ、綺麗にまとまりすぎているので、個人的には語るべきことが少なくなってしまうのが欠点…(笑)

鷲尾 岳(ガオイエロー)


二つ名は「孤高の荒鷲」。ガオイーグルに選ばれた空自のパイロット候補生。テトムによって最初に選ばれた戦士であることから、走が加入するまでリーダーを務めていました。物語が始まった当初は、クールで戦士としてのプライドが高く、一匹狼気質。リーダーとして未熟な走との衝突もします。
しかし、走の成長を認めるにつれ、コミカルな一面を覗かせるようになります。紆余曲折を経て仲間になったガオシルバーが仲間になった頃にはピークとなり「アンタかっこいいよ!」という名台詞が飛び出します。
最初の頃のクールさは、無理をして理想のリーダー像を演じていたのかなとも思いました。だから、本当にクールでカッコいいガオシルバーの姿に、感動したんじゃないかな。
ちなみに彼には、仲間意識がある鳥類の肉を食べないというポリシーがありますが、そもそもイーグル(鷲)って他の鳥を襲って食べるでしょというツッコミはなしです。

鮫津 海(ガオブルー)


二つ名の「怒涛の鮫」が圧を感じて面白い。ガオシャークに選ばれた元フリーター。明るい性格のムードメーカーポジションで「ネバギバ(Never Give Up!)」が口癖。子供っぽい性格ですが、それを指摘されると怒るのがまた子供っぽいというか。年上の後輩であるガオブラックに先輩風を吹かしつつ、自信のない彼をよく励ましている。
この二人はとにかく仲が良い描写が多く、ひょっとしたらデキてるんじゃない?と思うほどです。でも、しっかり二人共美人に心惹かれる描写があるので、そういった関係ではないです(笑)

修行でパワーアップみたいな話もありましたが、ブラックとイチャイチャしてる姿ばかりが頭に浮かんできます…


牛込 草太郎(ガオブラック)



二つ名は「鋼の猛牛」。ガオバイソンに選ばれた元力士。気は優しくて力持ちを地でいく好漢。少し気が弱く、実力を発揮しきれていない場面があるので、年下の先輩であるガオブルーに嗜められることも多い。前述の通り、この二人はやたら仲が良い。本当に仲が良い。一線を越えてないか心配になる程仲が良い。
ガオブラックは惚れっぽい性格で美女と出会うとメロメロになってしまいがちなので、そこを起点とした話がいくつかあり、最終的には昔働いていた花屋の元同僚女性と両思いになります。(リア重爆発しろ

ガオブラックを演じた酒井さんは、往年の子供向け人気ドラマ「あばれはっちゃく」で主演するなど、子役時代から長いキャリアを持っているだけに、序盤から安定感のある演技を披露しています。
今では純烈のリーダーとして大人気なのでご存じの方も多いはず。

大河 冴(ガオホワイト)


二つ名は「麗しの白虎」(自分でいうなや!)。ガオタイガーに選ばれた女子高生。実家が道場ということもあり、幼少の頃から父親より武芸を叩き込まれているため、紅一点でありながら、戦闘能力が非常に高い。
性格は生真面目で礼儀正しく料理上手ですが年相応の子供っぽい一面も。父親は絵に描いたような薩摩隼人(頑固親父)で、自分の反対を押し切って実家を離れ東京で暮らす彼女が鍛錬を怠っていないか、確かめに来る(サボっていたら連れ戻そうという考えもある)お話があります。父親は偶然ガオホワイトが戦う姿を見かけ、正体が自分の愛娘であることに気づき、平和を守る使命のために戦う中でしっかりと成長していることを感じ、鹿児島へ帰っていくという良いお話があります。

今戦隊の私の推し。見た目はもちろんですが、とにかく声がいい!凛としているのですが、可愛らしさもあって、ずっと聞いていたいような声をしています。時々飛び出す鹿児島弁もチャーミングです。声優としてキャリアを積まれていたら、別の活躍の機会があったかもと密かに思ってます。もちろん、私以外にも彼女の声のファンは多いです。

大神月麿(ガオシルバー)


二つ名は「鮮烈の銀狼」。通称はシロガネ。ガオウルフに選ばれた1000年前の先代ガオレンジャーの一員で追加戦士の6人目。呪いの面をかぶり邪気を吸収し、当時オルグを率いていた百鬼丸を倒すことに成功しますが、自らもオルグになってしまいます。彼の意志によって仲間たちによって封印されますが、ガオレンジャーとの戦いの中で、オルグが封印が解きデュークオルグ・狼鬼として復活。邪気に侵された彼の記憶は歪められており、1000年前に封印された復讐を果たすためにガオレンジャーと戦います。圧倒的な強さを誇るだけでなく、ガオアニマルを奪って魔獣化させるなど、かつてない強敵として描かれます。

しかし、徐々に記憶が戻り、元の姿に戻って以降はガオレンジャーと共に戦うようになります。冷静沈着な性格だけど、闇堕ちした過去を恥じ、当初は自罰的な行動が目立ちます。基本的に一人で行動し、オルグの気配を感じれば駆け付けて戦うというスタイルをとります。また、平安人なので21世紀になじめず、カルチャーショックに頭を悩ませるのですが、偶然行き着いたプールバーでビリヤードにハマり、戦闘時にはノリノリで玉突き攻撃をします。
やがて、ガオレンジャーの面々や旧知の先代ガオの巫女のムラサキの孫で瓜二つのテトムと打ち解け、仲間として絆を深めていきます。仲間にカラオケに行こうと誘われた時、気恥ずかしさから断ってしまったことを後悔し、もう一度誘ってくれないかと心配するシーンは可愛い。
戦闘能力は最強クラスで、彼の生き様に感動したガオイエローは思わず「あんたかっこいいよ!!」と叫ぶわけです(笑)

狼鬼から元の姿に戻った際、キャストの玉山鉄二さんを初めて見た時、「イケメンが過ぎるな」と思っていたら、あっという間に人気俳優の仲間入りをしていったのもいい思い出です。

テトム


ガオの巫女。オルグと代々戦い続けており、ガオアニマルの意志を感じ取り、仲間に伝えることができる。性格は天真爛漫だけど、頑固な一面も。序盤にステゴロでもかなり強いという設定があったが、いつのまにか忘れ去られてしまい、戦闘に参加しません(笑)
眠りを繰り返しているため、年齢は1022歳なので、ガオシルバーと同時代の人間。先代ガオレンジャーと共に戦った巫女のムラサキは彼女の祖母に当たり、おしとやかで聡明だった祖母と自分を比べ、小言を述べるガオシルバーとは、よくケンカをしている。

いわゆる司令官的なポジションのキャラって、精神的にも熟した年長者が選ばれることが多かったのですが、テトムは、ガオレンジャーと同世代の女性キャストが配役されて一緒に成長していくのがよかったと思ってます。

ツエツエ


ヤバイバ


一本角が特徴のデュークオルグ。オルグにおけるいわゆる中間管理職で上司に当たるハイネスデュークの命令を受けて悪事を働いたり、野良オルグのスカウトなど、様々な仕事(雑用)をこなします。基本的にオルグへの忠誠心が強く、前任者が倒される度に登場する3体のハイネスデュークには、健気に使えるのですが、こき使われたり、強烈なパワハラを受けたりと苦労人ポジションです。
敵ながら、明るくコミカルで強い信頼で結ばれた二人は悪役ながらついつい応援したくなってしまうほど。狂言回し的な役割を務めることもあり、ガオレンジャーの面々と視聴者からの人気も高いです。

ツエツエを演じた斉藤レイさんが時々、くのいちやバスガイドなど様々な衣装に扮して登場するんですが、スタイルの良さにハッとした視聴者も多いです。そう私もその一人です。

総評「老若男女に愛される至高のエンタメ戦隊」

これまで語ってきた通り、明快なストーリーと痛快な演出で生み出される至高のエンタメ感がガオレンジャーの魅力と言えるでしょう。
強敵に敗北して全滅したり、パワーアニマルが消滅→闇堕ちで魔獣化たり、理不尽すぎるガオゴットに振り回されたりと、窮地に立たされるシーンはあったものの、奇跡の大逆転でなんとか乗り越えます。
徹頭徹尾「明るく!楽しく!わかり易く!」というコンセプトに忠実だったように感じます。

個人的な感想を申し上げると、前作タイムレンジャーが濃密なドラマ性で視聴者を魅了する作品だったため、私にとって本作のストーリーは優等生過ぎて、少し物足りなく感じてしまった部分もあったのが本音です。
しかし、スーパー戦隊シリーズは本来、未就学児を中心とした子供に楽しまれるべきコンテンツです。
私たちのような大きなお友達は相乗りさせてもらっていることを決して忘れてはいけませんw
私たちの意見を取り入れ過ぎれば、マニアックな方向性にしか作品は発展しないからです。
メインターゲットの子供だけでなく、老若男女問わず、一般層に広く受け入れられた事実を踏まえると、本作が至高のエンタメ作品であったことは疑うべくもありません。

最後にこの作品で私が最も好きなエピソードのQuest34「鉄人鬼、泣く!」を紹介します

スーパー戦隊シリーズでは、お約束にもなっている改心した怪人が出てくる回です。

炭火焼オルグ

戦時中の貧しい時代に生まれた炭火焼オルグは、七輪のような姿をしており、炭を吹き飛ばした熱攻撃で人間を襲っていました。ある時、自分の攻撃で、偶然こんがり焼けたサツマイモを子供たちが拾って美味しそうに食べる姿を見て改心します。
それからは、人間に擬態して焼き鳥の屋台を営なみつつ、客として訪れた人間を美味でもてなすことを喜びとして生きていきます。一方で自分の料理を粗末にされると怒り狂い、オルグの姿に戻ってお灸を据えようと暴れる癖があります。
失礼な客をこらしめようと暴れていたところ、ガオレンジャーが駆け付けるのですが、事を構えるつもりはないため、上手く逃げ切ることに成功。ホッと一息ついてた炭火焼オルグの前に、ガオイエローとガオブラックが客として現れます。炭火焼オルグは二人に焼き鳥を振舞いますが、仲間の鳥は食べられないイエローを見て、また怒り心頭になりそうだったのですが、焼き鳥を絶賛するブラックのとりなしで事なきを得ます。その後、二人にはオルグであることがバレるのですが、一連のやり取りから二人は炭火焼オルグが悪事を働かないと確信し、見逃すことにします。
しかし、ツエツエとヤバイバに操られてしまい、ガオレンジャーと戦うことになりますが、二人の説得で意識を取り戻そうとしたところをハイネスデューク・ラセツに処刑され、「お前ら、ありがとよ…今度生まれるときは…人間の…料理人に…なぁ……」というセリフを残し力尽きます。
その後、炭火焼オルグは意識を失ったまま巨大化させられてしまいますが、その尊厳を守るためにガオレンジャーによって倒されます。

最後に、炭火焼オルグの人間態にそっくりな人物がおでん屋を営むという粋な演出でこの話は終わります。

「いいオルグなんていない」と冷淡に言い切っていたイエローが、人間の中で懸命に生きようとする炭火焼オルグを見逃し、その余りに理不尽な死を深く悼み、怒りをあらわにする姿には心を打たれます。
余談ですが、後に出てくるクリスマスオルグも善行を重ねており、走が心を許してしまうわけですが、こちらは…

というわけで今回はここらでお開きといたします。

では、また次回の「忍風戦隊ハリケンジャー」でお会いしましょう。

もし楽しかったと思われる方はスキを教えて頂けるとモチベーションがアップします。


私の書いた婚活必勝法も興味がある方は是非

しーゆー

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