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婚活先生スーパー戦隊全制覇への道vol.4「爆竜戦隊アバレンジャー」

どうも!『サブカル婚活先生』タンクガールです。
結婚相談所を運営する本職の婚活アドバイザーで、普段は婚活についてのアドバイスを記事にしています。

サブカル婚活先生らしい話題をということで私の息抜きに書いております。

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https://note.com/tankgirl_subcal4/m/m5985eaeccc41

第4回は2003年放送の「爆竜戦隊アバレンジャー」を語っていこうと思っております。

二つの地球が交錯。ダイノガッツが生み出す奇跡の物語

恐竜は忍者と並んで人気のモチーフでこれまで最多の4回選ばれています。顔ぶれは、1992年放送の恐竜戦隊ジュウレンジャー、2003年放送の本作、2013年放送の獣電戦隊キョウリュウジャー、2019年のリュウソウジャーとなっています。

本作のあらすじをざっと説明すると
かつて恐竜が滅びる原因となった地球への巨大隕石の衝突。その際、私たち人類が暮らす地球「アナザーアース」と、氷河期の到来を免れた恐竜から進化した竜人(頬にツメのようなものがある人間)と爆竜が暮らす「ダイノアース」に分裂します(パラレルワールド)。しかし、ダイノアースは隕石の中に潜んでいた邪命神デスモゾーリャによって生み出された眷属である邪命体で組織されたエヴォリアンの侵略を受け、滅亡させられてしまいます。一部の爆竜も操られて尖兵とされてしまいます。その際、竜人の生き残りであるアスカ(アバレブラック)は、エヴォリアンの手に落ちていない爆竜たちをカプセルに入れ、アナザーアースへと脱出します。
アナザーアースに着いたアスカは、変身するために必要なダイノハープを破損したことで戦う能力を失ってしまった自分に代わって、アナザーアースにも魔の手を伸ばすエヴォリアンと戦う戦士を探します。そして、強いダイノガッツ(生きとし生けるものに宿る奇跡のパワー)を持ち、爆竜に選ばれた樹らんる(アバレイエロー)、三条幸人(アバレブルー)、伯亜凌駕(アバレッド)の3人と出会い、彼らにアバレンジャーとして戦う力を託します。こうしてアバレンジャーとエヴォリアンとの二つの地球をめぐる戦いが幕を明けます。

前作ハリケンジャーに続いて3人スタートのスーパー戦隊(冒頭登場するアバレブラックが変身能力を取り戻すのに時間がかかるため)になります。前半は、爆竜たちとの絆を描きつつも、コミカルで明るい作風。後半に進むにつれ、二つの地球の運命を巡る物語の真相が明らかになっていき、ハードな展開が繰り広げられます。

爆竜とは、人間と同等の知能を持った恐竜型知的生命体。アバレンジャーはレッドがティラノサウルス、イエローがプテラノドン、ブルーがトリケラトプスそれぞれ、爆竜をパートナーとしています。ガオレンジャーのパワーアニマルは、鳴き声と意思表示しかできませんでしたが、爆竜たちはガッツリしゃべるので、主人公たちとの掛け合いや心の成長を描くのも作品のテーマとなっています。

爆竜たちは合体して巨大ロボにもなります


また、スーパー戦隊お約束の追加戦士であるアバレキラーの立ち位置が余りに特異なのも本作ならでは。詳細はキャラ紹介で語りますが、登場期間の大部分を主人公たちを苦しめる敵として暴れまわります。元祖追加戦士の恐竜戦隊ジュウレンジャーのドラゴンレンジャーもヒール色が強い立ち位置でしたが、それ以上といえるでしょう。
最後の最後でアバレンジャーが5人になって名乗りを上げるシーンは感動を禁じえません。

5人勢ぞろいのアバレンジャー


アバレンジャーと敵対するエヴォリアンは、アナザーアース(地球)の侵略と邪神デスモゾーリャの復活というシンプルな外敵ですが、ダイノアースの竜人を洗脳して尖兵にしたり、アナザーアースにも工作員を潜り込ませたりと周到かつ嫌らしい戦略を練っています。
ただし、使徒(幹部)のミケラとヴォッファは文化系で怪人の製造能力などが高い一方、直接戦闘が得意な幹部が少ないため、乗り込んできたアバレキラーに簡単に占拠されたりするのが面白いw

約10年ぶりの恐竜モチーフの戦隊ということもあり、野生をむき出しにした恐竜らしい動きを取り入れた戦闘アクション(アバレモード)も見どころの一つ。
アバレッドの強化フォームとなるアバレマックスはイエローとブルーからダイノガッツを受取り変身するという珍しいタイプです。

2人のダイノガッツを受け取りアバレマックスに

演出面としては本編パート終了後に主題歌が流れるいつもの流れの後に、前作ハリケンジャーの宇宙忍者ファイルのようなおまけではなく、本編映像が少し流れるのも特徴。余すことなく、放送を楽しんで欲しいという配慮だろうが、結構大事な情報を見逃してしまいかねない危惧があるので、好し悪しかもしれないと思うのが本音。

遠藤正明さんが歌うOPと串田アキラさんが歌うEDはどちらも一度聴いたら耳から離れないくらいの中毒性がありますw

独断と偏見に基づく登場人物紹介

伯亜凌駕(アバレッド)


元気莫大!アバレッド」。爆竜ティラノをザウルスをパートナーに戦う戦士で、明るく裏表のないで人懐っこい一方、年下にも誰敬語で話しかける礼儀正しさを持っています。米国のインタープリター(自然公園などの案内ができる)の資格を持つなど、経歴に謎も多いです。交通事故死した兄夫婦の遺児で姪にあたる舞ちゃんを大切に育てており、純粋無垢な彼女は、凌駕たちが居候している純喫茶店「恐竜や」に集まる面々の潤滑油的な役割を果たしています。

率直に申し上げると、最初は苦手だなぁと感じてしまったキャラ。裏表のなさが、掴みどころの無さに繋がっており、良い人すぎて心の闇が見えないところに気持ち悪さのようなものを感じてしまったからです。しかし、アバレキラーこと仲代壬琴先生に「お前は俺に似ている」と言われ、後に闘争心をむき出しにするシーンがあるのですが、あの時にようやく帳尻があった気がしました。

鬼畜すぎるアバレマックス

最強フォームであるアバレマックスは容赦のないどころか、無慈悲とすら思える戦いっぷりにも遺憾なく、凌駕の闘争心が発揮されています。

彼はあの性格で秘めたる底なしの闘争心を抑え込んでいたと考えられるようになってから、ようやく魅力を感じられるようになりました。

三条幸人(アバレブルー)


本気爆発!アバレブルー」。爆竜トリケラトプスをパートナーとするカリスマ整体師(年収4億円)。学生時代の恋人との仲を無理矢理引き裂いた父親との確執から家出し、縁を切っていますが一流企業の御曹司です。性格はクールな自信家で他人へも厳しい言葉を投げかけることもありますが、心の奥底に深い優しさを秘めています。子供にも優しく、舞ちゃんに頭が上がらないところも可愛いです。

本作の私の推しキャラ。彼は当初はアバレンジャーに加入することを拒否します。その際、協力を求めるアスカに対して、自分の年収は4億円あり、アバレンジャーに加入することによって発生する損失を補填することができるのかと問いかけるシーンがあります。ダイノアースの人間であるアスカは当然無一文で、金額の重さも理解できず、返事に窮します。しかし、幸人が欲しかったのは、お金ではなく、自分と一緒に戦ってほしいと呼びかけるアスカの決意表明。言い方は厳しいですが、人の人生(命)を背負う覚悟の無いリーダーとは一緒に戦えないと、至極真っ当なことを伝えようとしたのです。最序盤にして、彼がどのような人物であるかを言葉ではなく、行動で伺いしれる良い場面です。

幸人で特に好きなのが、敵の目を欺くために、えみぽんと一緒に女子高生にコスプレするシーン。

えみぽんと一緒に女子高生に…
幸人さん可愛すぎるやろ…


実際可愛いので文句のつけようがありませんw

樹らんる(アバレイエロー)


「勇気で驀進!アバレイエロー」。爆竜プテラノドンのパートナーであり、紅一点。元アイドルで勝気な性格のメカオタク。興奮すると飛び出る博多弁がチャームポイントです。発明したメカで勝利に貢献することもあるいわゆる博士ポジションも兼ねます。アスカと恋人のマホロに対しても人一倍気遣いをするなど、優しい性格。トリノイドのヤツデンワニに好かれているが心底嫌がっていますw

らんるのことが大好きなヤツデンワニ


演じられているいとうあいこさんが美人で歴代戦隊ヒロインの中でも、私の好みにドストライクです。

お綺麗!


キャストの方々がインタビューで、いとうさんのナイーブな一面を紹介していましたが、そのおかげで明るく勝気なんだけど、どこかアンニュイさを感じさせる魅力的なキャラクターに仕上がったのではないかと思っています。


アスカ(アバレブラック)

「無敵の竜人魂!アバレブラック」。爆竜ブラキオサウルスのパートナーでアバレンジャーのリーダー。ダイノアースではエヴォリアンの侵略に対抗するレジスタンスとして戦っていましたが、恋人や親友も失い、自身も絶体絶命の中で、辛くもアナザーアースに逃げてきます。
劇中で一番最初に変身して戦うのは彼ですが、そこで変身能力を失い、しばらくはアナザーアースで出会った3人に戦いを任せることになります。
また、エヴォリアンの幹部の破壊の使徒ジャンヌは、彼の恋人のマホロを殺して身体を奪った存在と思っていたため、激しい戦いを繰り広げます。
優しくおっとりとした性格で、感情に左右されやすいものの、味方では指折りの戦闘能力を発揮。要所で強敵を退けています。

この作品の真の主人公だと私は思っています。もう一つの地球から彼が来たことでアバレンジャーの物語が幕を開け、彼が帰っていくことで幕が閉じるからです。交わることの無かった二つの世界が交わることで生まれた絆。そして、大切なものを取り戻すために戦う彼の姿には胸を打たれます。

仲代壬琴(アバレキラー)

「ときめきの白眉!アバレキラー」。爆竜トップゲイラーのパートナーでいわゆる追加戦士。天才外科医で、物語の冒頭、エヴォリアンに洗脳された爆竜に襲われて生死の境をさまよっていた凌駕の命を救っています。どんなことでも望めば叶えられる高い能力の持つが故に子供の頃から異端視されている彼は、退屈から自分を解き放つ「ときめき」を常に求めています。
そして、彼は危険すぎて封印されていたトップゲイラーと出会うと同時に、同じく危険すぎるダイノマインダー(暴走すると大爆発を起こす)を手に入れ、アバレキラーに変身する能力を身につけます。その後は、凌駕たちの説得には一切耳を貸さず、ゲームと称し、アバレンジャーとの戦いを繰り広げます。更に中盤からはエヴォリアンの首領となり、己の欲望のために悪の限りを尽くします。しかし、彼の運命を狂わせたものの正体に気付き、最後の最後でアバレンジャーの一員として戦うことになります。

私は彼が大好きです。前述した通り、追加戦士は数あれど、彼ほど長く敵対関係にあった存在は稀有だからです。VシネのハリケンジャーVSアバレンジャーではなんと敵として登場しますw
自身の退屈を紛らわすためであれば、他人の犠牲すらいとわない自己中心的な彼の振る舞いは、影で糸を引く存在によって仕組まれた運命によるものでした。しかし、それを知ってもなお、犯した罪は全て自分の意志でやったと言い切る矜持を彼は持っています。自分に向けられるべき憎しみを理解した上で、それでも生きたいと願う彼は、最後の最後でヒールからヒーローに生まれ変わります。パートナーのトップゲイラーとはドライな関係なのかと思いきや、確かな絆が育まれており、最後まで共に戦います。


今中 笑里(えみぽん)

アバレピンク(嘘)。和風純喫茶「恐竜や」のマスター杉下竜之介(スケさん)と共にアバレンジャーの面々をサポートする女子高生のえみぽん。敵によって豚や石造に姿を変えられたりとなにかと不憫な扱いを受けることが多い。両親のクセが強い。

アバレピンク!!

時にはアバレピンクを自称し、戦うなどムードメーカーとして、活躍する彼女。後に美しく成長し、とあるキャラと結婚します。


破壊の使徒ジャンヌ

エヴォリアンの幹部の一人。文化系が多いエヴォリアンにとって直接戦闘を得意とする貴重な人材。正体はアスカの恋人のマホロ。偽りの情報によってアスカが裏切ったと誤解し、絶望したところを籠絡され、破壊の使徒ジャンヌとして生まれ変わってしまいます。
アスカとの戦いを経て、中盤にマホロとしての自我を取り戻しますが、彼をサポートするために、再びジャンヌの姿に戻り、エヴォリアンにスパイとして潜り込み、闇の鎧を破壊するなど、アバレンジャーの勝利に大きく貢献します。

ボンテージを基調とした赤い衣装がカッコいい。鳥人戦隊ジェットマンのマリアと似た境遇。アバレンジャーに変身こそしませんが、彼女こそが悪役であることを貫こうとしたアバレキラー以上に従来の追加戦士的な役割を果たしているように思えます。また、アスカが真の主人公であるなら彼女は真のヒロインといえるかもしれませんね。

20周年を迎えた今年に新作が出るファンに愛された作品

私がこの作品の好きなポイントは、魅力的な登場人物です。主役であるアバレンジャーだけでなく、それを取り巻く舞ちゃんやスケさんやえみぽん、そしてジャンヌやヤツデンワニなど、エヴォリアンもキャラが立ちまくってます。
前半はコメディタッチのお話も多く、後半に進むにつれ、真実が明らかとなり、硬派なストーリーが展開していきます。
ただアバレンジャーを待ち受ける運命は過酷ですが、気持ちの良い大団円を迎えます。
今まで視聴したスーパー戦隊シリーズの中でも、かなりお気に入りの作品です。

今でも多くのファンに愛されている作品で、20周年を迎えるアバレンジャーも前回紹介した「忍風戦隊ハリケンジャー 」と同じく新作「爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ」が上映されます。

もちろん、オリジナルキャストが勢ぞろい。芸能界を引退されているいとうあいこさんも出演してくださるのが嬉しいですね(しかも変わらぬ美しさ)。
スーパー戦隊シリーズは未就学児がメインターゲットとはいえ、何歳になっても卒業する必要はありません。まして、自分が子供の頃に観ていた作品の未来が映像化されるなんて、直撃世代にとっては嬉しい限りだと思います。

上映が楽しみです。

では、最後に恒例の私が印象に残ったエピソードのお話をしましょう。

第48話「ファイナルアバレゲーム」です。

5人で邪神デスモゾーリャに立ち向かう

この話については、語ると多分にネタバレしてしまいます。
是非実際に観て頂きたいので、ここでは多くは語りません。

紆余曲折を経て、ついにヒーローとなった仲代壬琴、アバレキラーが自分の運命を狂わせてきた元凶と対決。
そして…
涙なしには語れない名エピソードです。

では、また次回お会いしましょう。

しーゆー!


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