「AI時代の子育てとしての『プログラミング教育』」って言うけれど・・・

こんにちは。
現在2歳半の息子を持つ父です。
子育てというよりは、息子によって親育てしてもらっているという表現の方が適切かもしれませんね。

突然ですが最近、書店やテレビやネットなどでこんな言葉を目にしませんか?

「AI時代の◯◯」

皆さんもご存知のように、AI技術の普及によって自動化が進み、便利な社会になるようです。
その一方で、従来の業務(とくに処理系や客観性を重視する業務)の多くが無くなるとも言われています。

個人的には、早くそういう時代になってもらいたいと思っています。
手洗いで洗濯をしていた時代よりも、洗濯機がある現代の方が住みやすいはずですから。
出来る限りの手作業は無くなるに越したことはないと思っています。

他方で、AI不要論者が主張する内容の一つに雇用消失を指摘しています。

実際に会社員の友人に話を聞いていても、AIの普及に否定的な意見も耳にすることがあります。
彼らが現在のスキルを得るために費やした努力と時間を否定されるようで嫌悪感を示しているのかもしれませんね。


しかしいずれにせよ、テクノロジーの普及は止まらないので、AIが主流になる時代は間も無くやってくるでしょう。


こうした中で、多くの親御さんが
「これからの社会で生きる子に、どのような教育をしていけば良いのだろう?」

と考えていらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今日は同じ子を持つ親としての立場から、MBA(経営学)分野で議論となっている点を踏まえつつ自論をお話させていただきたいと思います。
あくまで参考程度に読んで頂けたら嬉しいです。

トピックは2つのみです。

(1)プログラミングを学ばせるか

結論から言えば、「息子が望めば。しかし無理強いはしない」です。

色々なことに関心を持つような勉強熱心な子に育ってもらえることは親として本望ですので、もし息子がプログラミングを勉強したいと言えばできる限りの支援はしたいです。

しかし、もしプログラミングに関心を持たないのであれば、無理やり勉強させるつもりはありません。
プログラマーという人生は選択肢の一つにしか過ぎないからです。

ただし!
「数学」はしっかりと勉強させます。
とくに方程式と微分。

なぜならこの2つは、社会の状況を把握するためにとても役立つと思っているからです。
それは方程式や微分の難しい問題を解く能力ではなく、世の中のあらゆることを方程式や微分を使って考えられるようになることを望んでいます。

かく言う私は微分は簡単な公式ぐらいしか分からないのですが(苦笑)、例えば昨今の話題でいえば「コロナ感染のピークはどう判断するか」というときなんかに役立ちます。
その加速度の変化(現象)から読み解くことができるからですね。


(2)何を学ばせたいか

これは2つあります。

まず何よりも、「国語」です。

これは私自身の考えというわけではないのですが、私の友人の意見でとても参考になったものです。

曰く、「国語力が高ければ他の教科も必ずできるようになる」だそうです。

国語力が高ければ先生の教えてくれる内容や教科書に書かれていることは理解できるからです。

万人に当てはまるかは分かりませんが(笑)、私はその意見を参考に、しっかりとした日本語を教えるよう心がけています。
(英語圏で4年働いており、息子も乳児期をそこで過ごしましたが、英語教育にはこだわっていません)

なお余談ですが、その彼は京都大学卒です。


そして2つ目。それは芸術です。

MBAでも「組織美」という表現なので数年前から注目をされていますが、
芸術から獲得する感性は社会にとても役立ちます。

例えば、チーム員や上司/部下と仕事の話をしていて誤解が生じることは頻繁にあります。
経験上からですが、とくに難易度の高い仕事になればなるほど意思疎通が難しくなるように思います。

そしてその理由はある一説によると、仕事上のコミュニケーションの多くが、実はぼんやりした「概念」で話をしていることが多いからだそうです。
※「顧客目線」などのようなぼんやりした表現がそれです。実際「顧客目線」というものは、それを聞いた人によって異なる尺度を持つはずです。

その点について芸術がどう役にたつのでしょうか。

それは、「概念をより具体的に表現する力」と「描写から読み解く力」です。

概念を具体的に表現することが出来る上司がいると組織は円滑に機能すると思いますし、逆に概念的な説明に終始してしまう場合でも、読み解く力があれば誤解を防ぐことができます。

こうした能力が芸術科学から得られることができるため、芸術を勉強することは意味があると思っています。
実際にアメリカではMBAよりもMFA(美術学修士)に注目する企業が増えてきているようです。さすがですね。


以上を踏まえての結論ですが、我が子には国語力と芸術力(創造力と想像力)を一括りにした「教養学(リベラルアーツ)」を身につけてもらって、AIのシンギュラリティを共に乗り越えていき、豊かな社会を築ける人間になってもらいたいと思います。


以上が、AI時代を生き抜くための私の子育て論です。


しかし結局子育てに特効薬はないので、日々の親子の会話が最も大切なのでしょう。



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