−「遊び感覚」で働く−とは。トム・ソーヤの冒険から得たこと。

月曜日。

朝の通勤電車は、いつもどおり無表情のサラリーマン。私もその一人。
月曜日の朝は、やっぱり気持ちがあがらない。

世界中を震撼中のウイルスの影響で全国的な自粛モード。
これが月曜日の気落ちの原因の一つなのかもしれない。

こういう状況になると、いかに人間にとって遊びが大切かが良く分かる。

人間は「ホモ・サピエンス(考える生物)」であるというのは定説なので有名だけど、それに似たような概念を説いた人もいる。

オランダの歴史学者ヨハン・ホイジンガ。

彼は人間を「ホモ・ルーデンス」すなわち「遊ぶ生物」だと言った。

彼によると、人間は遊びを通じて成長を遂げてきたらしい。
それだけでワクワクする。

いま私は記事をiPadとMac Keyboardを使って書いている。
これを開発したスティーブ・ジョブズもきっと遊びのプロだったのだろう。

遊びは重要だ。


しかし大人になると、次第に「遊び心」は消えていく。

多分それは、会社や世間から「分かりやすい正解」を求められるようになるからだと思う。

この善悪の評価は別の機会に譲り、今回はどうすればイチ社会人の私たちが遊び心を取り戻せるのかについて考えてみた。


そのヒントをくれたのが、マーク・トウェイン著の『トムソーヤの冒険』の中にあるフレーズだ。
読書ノートにメモしていてよかった。

ちなみにトムソーヤの冒険といえば、いたずら好きのトムとハックが遊びに出かけている中で色々なことに遭遇し、それらが絡み合って一つのドラマになっていくという話である。
(詳細は書かないので、是非皆さんも読んで欲しい)

そんなストーリーの中で出会った言葉。

『仕事とは、人から強いられることであり、自ら望めば遊びとなる』

なるほど。

要するに、「指示される前にやる」。これだけだ。

幼児がおもちゃの片付けを親に指示されると嫌がるのに、ある時はまるでゲームのように素早くおもちゃをおもちゃ箱に戻しているのと似ている。

大人になった私たちにも同じことが言えるのではないだろうか。

今までは決められたことを決められた人から受けて、それだけを処理していたのであれば、
これからは指示される前に自分から何か取り組んでみれば、きっと楽しくなるはず。


言うは易し。実際に行動に移すのは難しい。
だけどとりあえず、やってみようじゃないか。文字通り「遊び感覚」で良いと思う。


それでも、どうしても今の職場で自らやりたい事がどうしても出来ないとき。

そんなときこそ、転職や起業をしてみるタイミングなのだと思う。
トムやハックルベリーだって新天地を目指していたし。その場所で遊び尽くしたなら、次の場所に行けば良いと思う。

最近の起業家やイノベーターと呼ばれる人々が口を揃えて「『好き』を仕事に!」と言っているけど、マーク・トウェインは1878年にそれを教えてくれていたんだな。

大切なことを分らせてくれてありがとう。


さぁ、ビジネスという世界で冒険しよう。
今日から。
みんなも一緒に。

人間らしく。ホモ・ルーデンスらしく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?