映画「俺物語!!」のことをネタバレ遠慮無く喋る


先に言っとく。キャストは120点、ストーリーは30点くらいの映画だ。

キャスティングだけど、主役の鈴木”肉体改造はお手の物”亮平の猛男は相当実写に近いので相当見ごたえがある。しっかり研究している感じがある。しっかり研究している感じがある。変態仮面の時もすごかったよなあとか思い出したり。

しかしこの映画の最大のヒットは大和凛子役の永野芽郁。上の予告編を見ればわかるけどめちゃくちゃかわいい。身長が163cmと高いので原作読み慣れてる人からすると若干のミスマッチ感はあるかもしれないけど動いているところを見たらそんな感想も吹き飛んでしまうだろう。てかこの子16歳か・・・一方の鈴木亮平は32歳(歳近いなw)。は、はんざ(ry

あとは猛男の両親(というか父親役の寺脇康文)もいい味出している。砂川役の坂口健太郎は…まあまあかな。可もなく不可もない感じだった。というわけで総合的にキャストは良い。

ただしストーリーは評価できない。原作はもう10巻まで続いているのだけど、1巻の相当早い時期に付き合い始めて、不器用同士だったり猛男のキャラクターだったりで起こる色々なエピソードを楽しむ、というのが基本的な構造になっている(というか僕はそう楽しんでいる)。だけど、この映画では付き合い始めるところを山場に持ってきてしまっているので、付き合おうとして付き合わない気持ちのすれ違いが延々続くことになる。原作で付き合い始めてから起きる様々なエピソードを付き合い始める前のエピソードに持ってきてしまっているため違和感が出てくるのもさることながら、主人公二人が気持ちをはっきり表明(お互いに、という意味ではなく見てる側に、ということね)しているのにずっと伝わらないもどかしい様子を延々見せられることになる(というか予告編のエピソードも相当順序をシャッフルしているからそういうストーリーになっているとは気付かない)。まあ現実の恋愛におけるコミュニケーションってこんなもんなのかもな、というところはあるのかもしれないし、120分のストーリーに収めようとした時に付き合ってからのエピソードを盛り込んで平常運行にするとクライマックスを作るのが相当難しいからこうしたんだろうけど、やっぱり納得がいかない。妥協したね、という感想。ただの美女と野獣的不器用恋愛ドラマを見に来たわけじゃないんだよ!「俺物語!」を見に来たんだよ!!!しかし永野芽郁がかわいいから許す。笑。

そんなわけでストーリー低評価ですが、エンディングでめでたく二人が付き合ってからエンドロールに至るまでの微笑ましい不器用感は最高であり、「これこれ、これを見に来たんだよ」という気持ちになった。なんだかんだで原作ファンは見に行って損はしないんじゃないかな、という感じ。ただし過度な期待はしないほうがいいっす。

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