JO1「Venus」大遅刻 MV考察


本当に今更すぎるんですが、やっぱりどこかに残しておきたいなと思ったのでここに吐き出させて欲しい。個人の戯言だと思ってゆる〜く読んでもらえると幸いです。

まず前提として、Venusが収録されているアルバム「EQUINOX」のキャッチコピーが【光と闇が完全に対峙する瞬間、夢と現実の境界を破って進む】だということを念頭に置いて読み進めていただきたい。
では、VenusのMVにおける光と闇は一体何なのか。
そして3分20秒の映像は何を表しているのか。
それらをこれから一つ一つ考察していきたいと思います。


さて、VenusのMVには象徴的な場所がいくつか登場してきますね。
①グラデーションの空と不可思議に穴が空いているスクリーンが印象的な花畑
②鳥籠のある部屋
③ガラクタの山
④真っ暗な道路
⑤浴槽が置かれた部屋
⑥作業場のような倉庫
⑦金星(?)が輝くプール
ざっとこれくらいでしょうか。
また、それぞれの場所が一度だけではなく複数回登場します。

さらに、曲のタイトルであるVenusは「金星」と「女神ヴィーナス」この2つの意味で捉えることが出来ます。
女神をJAMに例えていて「JAMがいつでもぼくらの近くにいてくれるから、その目印に進んでいく」という意味も込められているのだと、嬉しくなることを蓮くんが雑誌のインタビューで話してくれていました。

となるとやはり、MVに度々登場する妖しく光る球体は金星なのでしょう。
金星に導かれるように、11人はどこへ行こうとしているのか。
その答えを景瑚くんが歌っていました。

今すぐに抜け出したい「ここ」。

それは例の花畑、そして11人がいるMVの世界そのものだと私は思います。
夢の世界ような花畑から抜け出したくて彼らは同じ場所を彷徨っているのではないでしょうか。

※画像は順不同

でもまた花畑に戻ってきてしまう。


花畑に似つかわしくない例のスクリーンは、中盤から同じ映像を繰り返し映し出しています。
これは彼らが同じ事を繰り返しながら、夢と現実の世界をループしている暗喩なのではと思いました。
1:26〜から始まるシーンが回るように切り替わっていく様もかなり印象的です。

バイクで転んだ後、景瑚くんは顔に傷を負いますがバイクに乗るシーンが出てこない碧海くんや豆ちゃんや瑠姫くんも怪我をしていたことが、同じ道を辿ってきた証拠になるのではないでしょうか。
※純喜くんだけは顔に傷を負いながら再びバイクに乗っていたので、彼は2周目を回っている又は何かに気付いているのだと考えられます。水に沈んだ豆ちゃんが浮上してくるのを1人で待ってもいたので……。


夢と現実を繰り返す世界から、彼らはどうやって抜け出そうとしているのか。
ここで、アルバムのキャッチコピーを思い出してみてください。

【光と闇が完全に対峙する瞬間、夢と現実の境界を破って進む】

このMVにおける、光と闇。それは「生と死」。

金星は明けの明星•宵の明星と呼ばれ、昼と夜が移り変わる時に現れます。MVの中で金星は、昼と夜を生と死に準え、その狭間で姿を現す。
水に沈む描写やバイクで転ぶシーンは「死」を、水の中から出てくる描写は、海の泡から誕生した女神ヴィーナスに準えて「生」を表しているのではないでしょうか。

(瑠姫くんのシーンだけはちょっとわからなかった…)

※豆ちゃんが冒頭で割った鏡がラストでは元通りになっていたので破壊と再生も関係あるのかも…?

ループを抜け出すために、彼らは歩みを進め、破壊を繰り返し生と死の境界へ飛び込んでいく。

そして生と死が対峙する時、金星に導かれるように彼らが進んでいくと、抜け出せなかった花畑には変化が訪れる。

これまでは無かったバイクや車が出現し割れたガラスが飛散し、そしてMVのラストはどこかへ飛び立つような描写で締め括られる。

しかし、MVの中では彼らが何処へ行ったのか、ループする世界から抜け出せたのか、その途中で映像は終わってしまっているため肝心な描写が描かれていないんです。

ここでまた、アルバムのキャッチコピーを思い返してみる。光と闇が完全に対峙する瞬間。
この言葉の通り、EQUINOXには対照的な楽曲が多く収録されています。
では、Venusと対になる曲は何だろうか。
それは他でもない「RadioVision」でしょう。

そしてRadioVisionは、MVが公開されているわけですが、MVの冒頭とラストには意味深なシーンが含まれていましたね。
そう、Venusと同じ衣装の11人が出てくるのです。

そして、もう一つ。

蓮くんが水溜まりを覗くシーン

これすごく意味深じゃないですか。
蓮くんが何を見ているかというと、水面に反射する自分や観覧車の光ではなく、おそらくあの花畑を覗いているのだと思います。

なぜなら、Venus MV 0:46辺りで、花畑が水面下に存在しているかのような描写がされているから。
蓮くんは水溜まりを覗いて、過去の世界を思い出しているのだと勝手に解釈しました。

そしてこのラストシーン。

純喜くんの表情や光に向かって進む背中から、きっと彼らは花畑を抜け出して行きたい場所へ、新しい世界へ旅立つことが出来たのだと思いました。

金星に導かれ、夢と現実の境界を破って。



というわけなので、次のシングルにいつもとは違う期待をしている自分がいます。また新たなJO1が見れると嬉しいな。

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