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去年からハマっている「土中環境」という本

昨年、これだ!!という本に出会って、ゾクゾクした

その本は「土中環境」(高田宏臣さん著)という本。
2年前、主宰しているコミュニティファームで、環境改善をしてもらったのだが、その手法が、まさにこの本書かれているこれだったのだ。

その時は、全く新しい概念に、目から鱗ならぬ、目が点。
えーー? それって、どういうこと?
聞いたこともない、考え、単語に、人知れず思考がついていかず、
言われるがままに、穴を掘ったり、炭を埋めたりした。

それから2年後、少しずつ意味がわかり始めた頃に、この本に出会った。

本の内容は、こちらの書評がわかりやすい。

こちらは有料の記事なのでごく簡単に本の内容を言うと、
豪雨や台風のたびに繰り返される土砂災害、倒木、そしてナラ枯れなどは、
異常気象というよりも、土の中に詰まりが起きて、
健康な空気や水の通りが悪くなっているせいである。
その原因は、
大きな建物やコンクリートの構造物が、
土地の地下水脈を分断して、
流れを詰まらせてしまっているからなのだそうだ。
しかし、それは簡単な古来からの方法で改善できるということも書かれてある。

私たちが、2年前に施したのは、まさにその手法だった。

2年間、改善した箇所に手を入れつつ、その場所で野菜を作ってきた。

野菜は土の味がそのまま出る

最初の年の、泥の味のした春菊は忘れられない。
あれは、泥詰まりした土の中の環境のせいだった。
それが、1年ごとに野菜の味が変わってきた。
今年は、ほとんど泥の味がしなかった。

泥の味なんて、想像つかないと思うかもしれないが、
食べてみればわかる。汗。
野菜は、その土地の味がするというのは、本当なのだ。

この本は、山や森、街中の土中環境について書かれてあるが、
大地はつながっているので、野菜を育てる畑についても全く同じことだ。

畑に畝を立てるわけ

土が健全に保たれていれば、土中の通気排水の滞りがなく、
水と空気が上下に動き、微生物が豊かになり、
その結果、団粒構造が保たれる。


団粒構造のある土が、野菜を育てる上でも重要なのは、
いろいろな野菜の指南本に書かれてある。

その状態にするのが、大変なんだけど。。と思っていたが、

この本を読んで、合点した!

つまり、水と空気だ!!!
温度と日光も大事だが、
まずは土中の水と空気なんだというのが
ストンと腑に落ちた。

だから、野菜を作る時は「畝を立てる」のだ。

畝とは、畑の土を盛り上げた栽培床のこと。
通路よりも高く土が盛ってあるので、
排水性も良く、空気も入ってきて、野菜の生育に好都合。

恥ずかしながら、畝を立てるのは、
なんとなく、そうするものらしいからやっていた。
しかし、納得のいく理由があった!!
考えてみれば当たり前なのだが、納得のいく理由に出会っていなかったのだ。


その他にも、この本には、大地を痛めてしまう建物のこと、
その場合の回復のさせ方、痛めない建物の建て方など、
古来からある方法に明快な解釈をつけて説明してくれている。

土中環境を良くする活動

土の上で生活しているすべての人に、
知って欲しい内容なので、
ことある毎に人に紹介しまくっている。

著者の高田氏の活動内容のわかるhpはこちら








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