ニコニコプンという競走馬。

競馬の馬主に三岡陽さんという方がおられる。ツイッターでなかなか勝てないというグチをこぼされていて応援していた。
中央競馬では年に数頭をおもちで、地方競馬には数十頭か数百頭をおもちになっている。田原俊彦ファンなので彼のヒットソングにちなんだ命名をされる。
「ニンジンムスメ」とかがその例だ。
たぶん賞金の収入的には地方のほうが多いのだろう。だろう、と書いたが、まちがいなく多い。
ネット競馬のデータによると、
本年勝利数中央0勝(555位) 地方11勝(195位)
通算勝利数中央0勝 地方101勝
本年獲得賞金中央958万円 地方1,574万円
通算獲得賞金中央1,918万円 地方1億5,648万円
となっている。中央0勝だ。

彼に初勝利をとかんがえた「ニシノ」「セイウン」の馬主・西山茂行さんが提供した生産馬がニシノハイブリッジの2019だった。
ニコニコプンと命名された。
期待馬をゆずられたのだから、まず一つか二つは勝つだろうと思っていた。
2021年8月のデビュー戦。藤田菜七子鞍上で15着。勝ち馬との差は3.4秒もあった。
その後2戦したが、着順は二桁がつづき、タイム差もさらにひろがった。
中央でのレースは断念され、佐賀競馬に移籍したが、能力検査のさいに故障を発生したようで、地方ではいちども走ることなく引退した。

つまり、馬のみきわめはそのくらい困難だ、ということになる。
期待馬が走らないのは日常茶飯だ。馬主をつづけるのは金を蕩尽する道楽で、それで儲けることができる人はほんの一握りにすぎない。
西山さんもどこかに書いておられたが、ビル1軒分は馬で損しているとかおっしゃっていた。十数億か数十億だろうか。

三岡さんの中央初勝利はまだだ。ことし、チャールストンという馬が2着、3着の走りをみせてくれたが、けっきょく勝てないで地方に去った。

オーナーご本人ほど熱くはならないが、三岡陽という馬主の馬がでてきたときにはけっこう気になる。この子は勝てるのだろうか、と。

9月17日追記。  その後も勝てない。新馬戦に2頭がでたが、2頭とも大差のどん尻負けだった。そのうちの1頭、ナブラチロワは今日、芝からダートに場をかえて未勝利戦に出走したが、どん尻ではなかったが、下から3番目だった。この子もいずれ中央から地方へ行くのだろう。
それにしても、なんでこう走らない馬ばかりなのだろうか。まぐれでも走る馬が買える可能性もあるはずだが。

10月22日追記。 さきほど新潟3レースにチャフラフスカが出走。芝の新馬戦で惨敗したのでダートに矛先を変えてでてきたが、3秒差の最下位。父のタリスマニックは芝馬だったのでダートは向かないようだ。この子も中央では無理なような。

10月30日追記。 新潟2レースに三岡さんの2頭出し。ベッケンバウアーはもうしばらく中央で走るかもしれない。チャフラフスカは地方だろうな。


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