丸い社会って ? ー 其の伍(五)

先日から書いている「丸い社会」って何 ?  ですが

・みんな平等で横並び

・自分の「好きなこと」を提供し合うことで、世の中が回って行く

・合わない人とは争わないで、そっと離れる

 そんな社会のことで、昨日までの記事で、以上の説明が終わりました。ここで、忘れずに書いておきたいのが、丸い社会の行き着く先は「お金」というものがなくなり、ただ提供し合うだけ。そして「物々交換」ではない、ということです。

 「お金」が関与すると、いろいろややこしくなる。「物々交換」もお互いのニーズが合う時はいいですが、そうではない場合はエネルギーの流れが滞るためです。

 「お金」って不思議なものですよね。価格の付け方にはかねてから疑問がありました。わたしは食に関心があるので、そちら方面で見ると、例えば大根1本が98円とします。いくら自然栽培で固定種の種で育てられたとしても、1本500円にはならないですね。

 それに対して今は何だろう。カウンセリングやコンサル料とかが一番高額になるのかな。始めたばかりの人などは別にして、一般的には1時間10,000円ほどで、最高額は100,000円、いや、もっと行くのでしょうか。

 詳しくはないですが、大根1本を育てるのに、たねを蒔いてから収穫できるまでの作業時間を考えると、98円では時給は一体いくら ? の世界になると思います。片やコンサルさんは1時間で◯◯円。

 もちろんコンサルタントを受けて、その後の生活がガラッといい方向に変わるのなら、必要な「経費」と言えるのかもしれません。また、その技術を得るためのことを考えたら、それだけの価格ももっともなことかもしれません。

 それに日々の生活に必要なものが1,000円や10,000円もしたら、経済的に回って行かなくなります。

 それでも、うまく言葉で言えないのですが、わたしは、何か「不公平感」を持ってしまうのです。

 対して「丸い社会」の考え方は、それぞが好きなことを「提供」し合う。そして提供を受けたBさんが提供したAさんに何かを返すわけではない。一見物々交換は「してもらって、して返すので同等」なようですが、ニーズが合わない場合があります。例えばわたしが農家さんから人参をもらったとして、じゃあその方に人参を使ったおやつでお返しとなっても、その農家さんはおやつを食べない人かもしれません。あるいはおやつが好きでも、わたしの作るおやつは好みではないかもしれません。そうなるともらってもうれしくないですよね。もしご家族やご近所さんに、わたしのおやつが好きな人がいれば、そちらに回すこともできますが、見当たらない場合は ??? 

 そうではなくて、わたしは農家さんから人参をもらいっぱなし。で、わたしはCさんにおやつを食べてもらう。CさんはCさんでできることをDさんに提供する。今度はDさんがDIYが得意で、それで農家さんの小屋作りを請け負う。など「ペイバック」ではなく「ペイフォワード」でぐるぐる回って行く、つまり「循環する社会」という考え方です。

 これね、「そんなんでうまく行くの ? 」というご意見も出ると思います。それもわかります。それでも、わたしたちはみんなつながっているから、うまく行くんじゃないのかな。「何となく」ですが、そんな気がしているのです。

 (長くなったのと、テーマが違うので、この「何となく」については、機会があれば、場を改めて書きます ^^ )

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