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「ベクトルを決めないといけない時代に必要なのは数字ではない言葉だ」言語化力で学んだことBEST3

GO 三浦さんの言語化力を3回読みました!本当に言葉の力を改めて感じる一冊。広報やマーケなど特に言葉を使う方の必読書だと思います。今回は個人的に印象に残った&胸に刻んでおきたい言葉BEST3まとめてみました。

「ベクトルを決めないといけない時代に必要なのは数字ではない言葉だ」

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本の序章で「なぜ言語化力が大事なのか?」の説明から入るのですが、一番印象に残っているのはタイトルのこの言葉です。

言葉の文脈
●「より良いサービスを提供すればも儲かる」「人を増やせば売り上げがあがる」昔は大方の方針が決まっていて、そこに距離を示す数字を添えれば指針ができてみんなが前に進めた。
●今は時代が変化するスピードが加速している。どこにいくのが正解かわからない。
●そんな世の中ではどちらに進むべきか決めて断言できる人間が強い。
●それが正しいかどうかは議論ではわからない。正解はマーケットが決める。

コーポレートブランディングの仕事ではよく正解のない問題に悩まされます。オープンな雰囲気にして親しみやすい会社にするか、クローズドだけどプロフェッショナルな会社イメージにするか、などどっちが事業に寄与するか、応援してもらえるか、なんて分からない。だから言語化して、断言して前に進めることが大事だと改めて感じました。

もう1つ"ベクトルを決めなければいけない時代"ですが、本当は昔からそうで、いわゆる意識の高い人は昔から自分でベクトルを決めていたんだろうなと思います。それが選択肢や自由度が増えて私もその感覚がわかるようになった、逆にいうと"ベクトルを自分で決められる時代"、だからこそ多くの人に言語化力が求められるんだと感じました。

「自分の欲望を、誰もが望む未来を、自分なりに言葉にできた人が総取りできる時代だ」

⑵ 自分のスタンスを決める

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これは言葉というか、言語化の4つのステップのうちのファーストステップなのですが、これが目から鱗でした。

言語化のステップ
0:スタンスを決める
1:本質をつかむ
2:感情をみつめる
3:言葉を整える

スタンスを決めるとは「自分の世の中との向き合い方を決める」ということ。自分の社会における立ち位置と、世の中の動きに対する好き嫌いを明確しておくイメージとのこと。例えば三浦さんの場合、「変化と挑戦」に対しては絶対的にポジティブというスタンス。スタンスがしっかり定まっていれば言語化がスムーズに進むという。

まず、この考え方が自分に全くなく新鮮でした。そして、めちゃむずいと思思いました。自分の社会へのスタンスがわからん、、、。講演で質問してみたら「社会なんて大きく捉えなくてもいい、自分の周りに起こることで、むかつくこと、嬉しいこと、小さなことに目を向けることが大切だ」と教えていただきました。社会がどう変われば自分が快適か、ストレスなく生きていけるか、とにかく素直に考える。少しづつ、自分のスタンスを明確にしていきたいなと思います。

ぼくたちができる精一杯のことはただ1つ、目の前に現れる無限の思考の分岐点で自分のスタンスを貫き続けること

⑶ そもそも言葉なんてすべてウソなんだよ

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最後に、「言葉なんてすべてウソだ」。
散々言葉が大事だといっておきながらそれをひっくり返すような一言がさらっと書いてあるんです。

言葉はすべて世界にあるものを再現することしかできない
結局言葉は道具でしかない

ただ、これは「言葉が意味のないもの」ということではなくて、あくまで言葉によって起こるアクションが大事で、言葉はその大切な道具であるということだと思います。同じような文章が他にもあります。

直感や「言葉にできない感覚」は実は言葉よりもはるかに大切なものである。その言葉にできないを言葉にするために言葉がある。
(その言葉は)全部正解だが、全部嘘でもある。本当にそうなのかは厳密にはわからない。しかし、直感を言葉にする必要があるのだ。

伝えるには言葉は不可欠である。でも言葉は正解でもあり嘘でもあり、本物そのものではない。だから人によって言葉は変わるし、生むアクションも変わってくるよなと感じました。

格闘家でGOの名誉社員でもある青木真也さんが対談で「三浦さんのすごいところは?」と聞かれて「誠実なところ」と回答していました。

言葉は正解でも嘘でもある。使う言葉によっては良くないアクションを生むこともある。だからこそ、言葉を扱う上で一番大切なのは誠実であることなのかなーと思いました。

否定するのではなく、それを超えるいいものを作るという行動で世の中の景色を塗り替えていきたいのだ。

面白い言葉、考えさせられる言葉、いろんな言葉がありましたが、私的に印象に残っている言葉&胸に刻んでおきたい言葉BEST3でした。

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