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#29私があなたを選びました

最近友人から、我が子への誕生日プレゼントが届いた。ちゃんと今月と分かっていて、ちゃんと時間帯も考慮してあって、メッセージカードまでついていた。

頭が下がる思いだった。

私は何もできていない。御礼のメッセージを入れると「いいの。私が嬉しくてしているんだから」と返信があった。今度美味しいものでも送ろう。

友人からのプレゼントの中に絵本が1冊入っていた。

【パパとママのたからもの】

内容は、3匹の兄弟で、容姿が違い、体格、性別も異なる。誰がパパとママの中で一番なんだろうと不安になるという、なんとまぁ心の中の葛藤が書かれている。最初読んだときに危うく泣きそうになった。

答えはもちろん、みんなパパとママのたからもの。

あぁ、自分が小さい時にこの本に出合いたかった。

頂いてから毎晩寝付くときに読み聞かせている。毎日。ゆっくりと。

我が子はわりとスンとしておとなしく聞いている方だ。いつか内容が良く理解できるようになったら、もっと、こう、なんというか…伝えたい。

私には戸籍に載っていない第一子がいる。

無事に生まれていてくれたら3歳だ。11月は七五三の時期。神社にコロナ禍でも華やかな声が響いている。そう、私も3歳の母だったはず。ハズ。はず、、、

誰のせいでもない。もちろん、私でも、夫でも、あの子のせいでもない。

【私があなたを選びました】という天使の画像のYouTubeを繰り返し、見た。見ては、泣いた。

なぜ、どうして、なんで。

なぜ私だけ。どうしてあの子だけ。なんでこうなったのか。

文字通り、四六時中。今振り返れば、たぶん鬱だった。

人に会いたくないし、ご飯も美味しくなかった。夜は深くなっても眠れなかった。
夫はなにも言わなかった。否定も肯定もしなかった。話していて突然泣き出す私を見ても黙って抱きしめてくれた。「俺がいるよ。ずっと居るよ」

ずーっと後に聞いた。
「俺もつらかった。でも君の方が何倍も何十倍も辛いはずだから何も言えなかった」

ねぇ、お空の君は元気にしていますか??

ママは元気だよ(^^)

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