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#93 頑張らないことを頑張る

2021年6月

2月末に前の職場を会社都合で退職した。(コロナ禍で業績が悪化!!)
6月、私は就職する。

毎朝、毎夕、保育園の送り迎えをしていた。朝起きてから、夜寝るまで、自分のことよりも上の子のことを考えてきた。化粧は眉毛しか描かない。眉毛すら描かないことも多い。オットのことは考えていない。

大人なんだから。自分で行動して発言できるんだから。

ご飯を食べて排泄もして、携帯の操作もできるんだから。

私は彼のことには極力頑張らない。口出しもしない。

意見を求められた時にのみ、「私はこう考える」という。一見冷めているようで、興味がないようで。私は口出しはしない。

6月から毎朝の保育園の送りは、オットにしてもらう。してもらうことにしたのも、私からの提案だ。出勤の方向性が同じなのだ。なら、今までなんで送りをしてくれなかったの?口に出そうとしたけどやめた。それは「君は働いてないよね?」という返答が目に見えているからだ。(あとは無職になって預けられる時間が短くなったからなんだけど)

おかしいよね。

男女平等が叫ばれて早何年。

体力的にも精神的にも安定している男性。同じことをしてもすぐ疲れる女性。男女平等って平等じゃない。机上の空論を文字にしたらそうなった。きっと考えて法案を通したのは男性だろう。そう思わざるを得ない現実。

かといって、そんなことに文句をいうつもりはサラサラない。

34歳。頑張らないことを頑張ることに決めた。私は頑張らない。

両親の機嫌を読むことに必死になった。

やっていいことと悪いことを察知する能力を身に付けた。

昭和の男の怒鳴り声を聞くのはもうたくさんだ。昭和の女のヒステリックな声はもう聴きたくない。朝から晩まで昭和の女の、昭和の男に対する小言を聞くのは耳が痛い。

なら、どうするか。家族がいい雰囲気になるような会話づくりをする。機嫌を悟る。視線を見逃さない。

幼少時はそれを無意識にやっていた。みんなやっているものだと思っていた。

なので、大人になって合コンに行くようになって、会の雰囲気を悟るのに長けていた。

「あ、この人つまらなそう」「この人はあの子のこと気に入った」雰囲気を回すような会話のキャッチボールをした。

疲れた。仕草や視線で何となく機嫌が分かってしまう。自分は悟られないように装う。だって内心はつまらないと思っているのを悟られたら雰囲気が悪くなる。その時は決まってタバコを吸った。よく一緒に合コンに行っていた女子は「しーさんがタバコを吸うときはタイプの男の子がいなかったとき」とそういっていた(笑)

かわいい子はお持ち帰りされるのに、私は「会話、楽しかった!」とよく言われた(笑)

この技術は就職しても無意識に発揮され、自分を疲れさせた。上司に決裁をもらいたいとき。先輩に案件の相談をしたいとき。顔の表情や声色、目の視線や手の動きで機嫌を察知して話かけられない。お局様の足音でわかる今日の機嫌。。。

34歳、何度目かの再就職。私は頑張らない。求められている以上のことをしないと決めた。文字だけ見るとすごく嫌な奴に見えがちだが、この察知能力を封印したい。

オットはすべて知っている。これで悩んできたことも。

「僕は逆の方法を取っている。仕事が詰まっている時には【今話しかけてくれるなオーラ】を出している」という。なんと。私にはありえない能力。

しかし、身体の隅々までしみ込んでいるこの能力を封印できるだろうか。。。(能力って言っちゃってるけどwww)

同じ能力で悩んでいる人いないかなー。

もう少し大人になったら、いい能力だとは思う。


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