BLOBのアクセス層 コールド層の追加(プレビュー)

Noteから「今月投稿してないっぽいけどどうした?」みたいな通知が来ておりまして、決してさぼっていたわけではなく、自社のブログに2回ぐらい投稿はしておりました(言い訳)。
なので、別にNoteに投稿しなくてもいいかなーという思いはあったのですが、やはりちょっと「継続」が途切れてしまうのも気が引けたので本っっ当に小ネタ?ではありますが、それを書いてお茶を濁しまくりたいと思います。

Azureの更新情報を眺めていたところ以下の情報を見つけました。

Azureを、そしてAzure Blob Storageをある程度使いこなしている方はAzure Storageは以下の層に分かれているというのはご存じかと思います。
・ホット層
・クール層
・アーカイブ層
この情報は私が昨年初めに受験したAZ-104でも触れられていた内容になりますので私も知識としては知っていました。

そして、上のURLによると上記の3つの層に加えてコールド層が加わったとのことです。まだプレビューですが。
ということで、とりあえずは現在の状況をポータルで改めて確認したいと思います。

適当なファイルをアップロードして、以下の画面のように「層の変更」を選択します。

すると以下のようにアクセス層を選択できます。
確かに今まで通り、3つの層だけでコールド層はありません。
プレビューであれば表示されるのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、それはこの後説明します。

さて、改めてコールド層なのですが、これを利用するにはフォームでの申し込みが必要となります。以下のURLの「Enrolling in the preview」にフォームへのリンクがあり、ここから申し込むことになります。
https://learn.microsoft.com/en-us/azure/storage/blobs/access-tiers-overview?tabs=azure-portal#cold-tier-preview
利用できるリージョンにも制限がありますのでもし試すにあたってリージョンが関係するようであればご注意ください。

価格は以下のURLの通りです。
https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/storage/blobs/
クール層の約3分の1といったところでしょうか。
アーカイブ層と比較すれば3倍の金額となります。
こうして見るとクール層とアーカイブ層の金額の幅は非常に大きいものであったので、普段このアクセス層を有効活用されている方にとってはかなりメリットのある内容かと思います。
あとは「早期削除ペナルティ」。これはその層で一定期間を経過する前に削除または別の層にファイルを移動してしまった場合にはペナルティとして決まった金額が請求されるというものなのですが、これについてもクール層は30日、アーカイブ層は180日、そして今回のコールド層は90日、約3カ月となります。

私もコールド層を利用するためのフォームに入力したのですが、まだ回答が来ておらず残念ながらコールド層は試せておりません。
上のURLを見る限りSFTPサーバーとしてストレージを使う場合等にまだまだ色々と制限があるようでして、あくまで「プレビュー」であるということを認識の上、皆さんお試しいただければと思います。
私も許可が下り次第確認してみて、もし何か気づいたこと等あれば改めて記事を書いてみたいと思います。

最初にもちらっと書きましたが、私個人はまだこのアクセス層を十分に活用できておりません。
正確にはその機会に恵まれなかったというところでしょうか。
とあるサイトのログファイルの置き場所としてBLOBストレージを利用しておりまして、そのストレージ自体がかなりの利用料となっていたためにクール層やアーカイブ層への移行の提案をしたこともあったのですが、「やっぱり残さずに削除してしまって大丈夫です」というお客様の移行もあり、移行は実施せずということがありました。

もし皆さんの中でAzure Blobを利用していて、削除はポリシー等の理由でできないけど、ほぼ参照することはないといったデータをお持ちの方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
データ量が膨大であればあるほど、このアクセス層の活用はコスト面において効果が大きくなると思います。

それでは。

(追記)
この記事を投稿した後、Azureから許可の通知が来ました。
リクエストを送ってから2時間程度で即対応してくれた形となります。Microsoft様ありがとうございます。
そして実際にKorea Centralにストレージを作成し、層の変更を選んだ結果が以下になります。

ちゃんとコールド層が選択できるようになっていますねー。

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