平出たんぶ (たいらでたんぶ)

ズボラで出不精、どちらかというとキラキラしていない方の農家です。

平出たんぶ (たいらでたんぶ)

ズボラで出不精、どちらかというとキラキラしていない方の農家です。

記事一覧

農薬や添加物を摂取すると体内に良からぬものが蓄積すると聞くが、特段の食事制限をせず10代から体重が変わらない私は、蓄積量と減少量が申し合わせたように綺麗に反比例しながら総量バランスを取っているのか。それはそれで人体の神秘。

色々な説あって色々難しいから、慣行栽培農家の健康寿命の平均を調べれば、農薬が健康に及ぼす影響を、誰の目にも分かり易く実体化出来る気がする。一般消費者の何千倍、何万倍もの農薬を日々めっちゃ曝露しているから。先祖代々。

一般大衆向けの農業記事に対するコメントを見ていると「日本の農家、農産物、農地は守るべき」は割と皆共通する考えのように見受けられる。だが、いざ自分の家の真横で農業が始まると、あれこれ不満が噴出するのが"人"なのだ。

「農家の所得を上げる」の次にはブランド化、6次化、差別化と聞こえてくる。消費を支えるのはたぶん普通の農家が作った普通の野菜。普通の農家が普通に野菜を作り、ほどほどの所得とほどほどの休日が得られる、そこなんだと思うのだけれど。

「無農薬だから美味しい」としばしば聞く。裏を返せば農薬などを野菜に散布・灌注することで味に変化が認められるということか。もひとつ返せば調味出来るってことにも?味をデザイン。

テレビなどで目にするたび、「うん、それは農業じゃなくて園芸ね」といちいちく言う、どちらかというと性格悪い方の農家です。

父は甘えて貧弱になるから苗に水をやりすぎるなと口癖のようによく言った。だいぶ経ってから読んだとある資料に、幼苗期の乾燥がその後の成長に悪影響を及ぼすので避けるべきと説かれていた。子育て・教育論みたいだなと思った。

支配かデザインか

打つ阿呆に打たぬ阿呆、皆皆躍るパンデミック。

君の名は

人皆眠る夜ひっそりと降りた露は 朝目覚めた人に朝露と呼ばれ こんにちはの挨拶の頃にはもう姿も無い

好物の詩

採って煮て剥いて煮てして撮った蕗。

存在悪と並び生きる

今日も私の目前で 淘汰と存続が淡々と繰り返される。 何も失わず何も得ず いつも通り平常の世界。 自然の循環に勝手に立ち入る この世界では私だけが異物。 底…

人は人に自分の鏡像を見る。

未来しか見えない

幼かった彼女に 亡父の面影宿り 目の強さ増す また伸びた背は 母をも追い越す勢い 餞別に顔ほころばせ 遠慮がちに小さく飛び跳ねて 握り合った手揺らし 無邪気に笑う…

農薬や添加物を摂取すると体内に良からぬものが蓄積すると聞くが、特段の食事制限をせず10代から体重が変わらない私は、蓄積量と減少量が申し合わせたように綺麗に反比例しながら総量バランスを取っているのか。それはそれで人体の神秘。

色々な説あって色々難しいから、慣行栽培農家の健康寿命の平均を調べれば、農薬が健康に及ぼす影響を、誰の目にも分かり易く実体化出来る気がする。一般消費者の何千倍、何万倍もの農薬を日々めっちゃ曝露しているから。先祖代々。

一般大衆向けの農業記事に対するコメントを見ていると「日本の農家、農産物、農地は守るべき」は割と皆共通する考えのように見受けられる。だが、いざ自分の家の真横で農業が始まると、あれこれ不満が噴出するのが"人"なのだ。

「農家の所得を上げる」の次にはブランド化、6次化、差別化と聞こえてくる。消費を支えるのはたぶん普通の農家が作った普通の野菜。普通の農家が普通に野菜を作り、ほどほどの所得とほどほどの休日が得られる、そこなんだと思うのだけれど。

「無農薬だから美味しい」としばしば聞く。裏を返せば農薬などを野菜に散布・灌注することで味に変化が認められるということか。もひとつ返せば調味出来るってことにも?味をデザイン。

テレビなどで目にするたび、「うん、それは農業じゃなくて園芸ね」といちいちく言う、どちらかというと性格悪い方の農家です。

父は甘えて貧弱になるから苗に水をやりすぎるなと口癖のようによく言った。だいぶ経ってから読んだとある資料に、幼苗期の乾燥がその後の成長に悪影響を及ぼすので避けるべきと説かれていた。子育て・教育論みたいだなと思った。

存在悪と並び生きる

存在悪と並び生きる

今日も私の目前で
淘汰と存続が淡々と繰り返される。

何も失わず何も得ず
いつも通り平常の世界。

自然の循環に勝手に立ち入る
この世界では私だけが異物。

底深い存在悪を抱きながら
今日も明日も世話になる。

未来しか見えない

未来しか見えない

幼かった彼女に
亡父の面影宿り
目の強さ増す

また伸びた背は
母をも追い越す勢い

餞別に顔ほころばせ
遠慮がちに小さく飛び跳ねて

握り合った手揺らし
無邪気に笑う

春の夕焼背に
並んで歩く二人
未来しか見えない