ぼくが休耕田で金魚を養殖する理由

みなさま、こんにちは。マサーシー(山田真嗣)です。

初めての投稿は「ぼくが休耕田で金魚を養殖する理由」について記します。


理由その1「金魚が大好きだから。」

ぼくは幼い頃から川で採った生き物や夜店の金魚すくいで持ち帰った金魚を飼育することが大好きでした。

中学生の頃には熱帯魚のグッピーを繁殖させて楽しんだり水草レイアウト水槽を作ったりして、ますます、魚の飼育にのめり込み、
大学は魚介類の養殖について学びたくて東京水産大学(現・東京海洋大学)に入学して、さらに深く魚の世界へ…。

大学では、寮生活を送ることに。
入寮時の隣の部屋の先輩にあいさつに行ったとき、先輩の飼育する大きくて立派な金魚を見て魅了され、その日のうちにその先輩行きつけの金魚店に連れてってもらいました。

「でもぼく水槽持ってないですよ」と、言うと、
先輩が「ぼくの水槽1つあげるよ」と、
その日のうちに金魚飼育がスタート。

それからというもの、週末には金魚有名店に連れて行ってもらい、水槽はどんどん増えて、あっという間に寮のせまい部屋は水槽でいっぱいになりました。



金魚品評会に自分の出目金を出品して優勝したことや、金魚好きの友人がたくさんできて楽しくなったこともあったりして、たくさんの金魚を取り扱うことが出来る観賞魚輸入卸の会社へ就職。

ちなみに、就職前の卒業旅行では金魚の本場・中国へ行きました。
金魚の養魚場を巡る旅行につきあってくれる同級生はおらず、、、、単身で行ってきました。
広大な敷地で金魚を養殖しているのを目の当たりにして、このまま中国で働きたいなと思ったほど。

大学時代から金魚が大好きになり、その気持ちは今もそのまま持ち続けています。


理由その2「地域に貢献したいから」

長男として生まれていることもあり、将来は自分が生まれ育った島根で働くことで少しでも貢献したいと考えていました。
正月やお盆に、地元で働いている同級生と話をすることでその想いは強まっていきました。

ただ、どんなカタチで働くことが自分にとって幸せなのか。それを考え、悩んでいました。

しまコトアカデミーの受講をキッカケに、大好きな金魚を島根で養殖するアイデアを得て、実現に向けて動き出しました。

地域おこし協力隊への応募をキッカケに島根県出雲市多伎町へ移住した後、金魚養殖をする土地を探すとき、

「休耕田」を使うことを強く意識しました。

日本全国で課題となっている耕作放棄された農地。地域にある休耕田を1つでも減らすことで、農地や水路の維持、景観の維持ができるだろうし、何より、地主さんが喜んでくれる。自分の土地が草ボーボーになっているのは見てて心苦しいし、かといって草刈りはとても大変で誰かにお願いするとお金がかかります。

休耕田を金魚の養殖に使うことで、地域の農地が資源となり、そこでお金を生む仕組みを作れれば、それは地域に貢献することになるだろうと考えました。

休耕田で金魚の養殖に取り組むことを「田んぼで金魚」と名付け、たくさんの人に協力してもらいながら取り組み始めて今年で3年目になります。

1年目は全滅。。。

2年目は少し作れるようになり、初めて、自分で養殖した金魚を全国の小売店へ流通させることができました。

3年目の今年は、1万匹を優に超える金魚を生産することができています。

大好きな金魚を地元島根で養殖することができるようになり、本当に夢のようです。

ただ、事業としてはまだまだ。
作った金魚をしっかり販売して軌道に乗せられるように、がんばります。

そして、ともに取り組む仲間をふやして、

近い将来、金魚養殖が地域の1つの産業になることを目指して。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?