2020天皇賞秋〜語り継がれるはアイの唄〜
出走馬12頭ということで頭数こそ少ないが、G1馬は実に7頭出走というまさに少数精鋭の豪華メンバーが揃った今年の天皇賞秋。
当然主役はG18勝目がかかるアーモンドアイ。
一部では衰えたとも囁かれているが、何を見てそう思うのか教えてほしい。
近走を見ても調教を見ても、衰えという言葉はまるで見当たらない。
パワフルでかつスピード溢れる走りは、昨年同様、東京2000mで圧巻のパフォーマンスを披露するだろう。
不動の本命であり、負けることはまずないだろう。
問題は2番手以下。
まずは現在の馬場状態についてだが、これは完全にイン突き絶望馬場となっている。内を突いては上位争いが絶望的になる状況である。
土曜日のレースを見ても、インを突いた馬は全滅で、上位争いを演じたのは軒並み外に出せた馬。
次にペースについてだが、これは絶対的にスローになる。
クラッシャーウチパクさえ無ければ、基本的には直線の脚を大事にしたい馬が揃った印象なので、先行争いは激しくならない。
道中・勝負所の動きは、私の対抗馬の動向によって変化するとは思うが、後方一気の末脚にかける馬にとっては厳しい競馬となりそうだ。
この2点に踏まえて、今年の有力どころは総じて適性面を読み切れない。
ブラストワンピース・ダノンキングリー・クロノジェネシス・フィエールマン・スカーレットカラーについてはこの条件が初めて。
東京1800mと2000mでは求められる適性が少しズレるので、一概にダノンキングリー・スカーレットカラーの鬼脚を信じてはいけないし、クロノジェネシスは馬場悪化でパフォーマンスを上げる馬。パンパンの東京競馬場で上がりの速い競馬になった時にもうワンパンチ足りない印象。
痛恨の内枠となりそうなブラストワンピースに、中山での走り・京都でのパフォーマンスをみる限り、東京のなだらかな坂が向かないイメージのフィエールマンと、上位人気馬にはそれぞれ不安視する点が存在する。
昨年の2着馬ダノンプレミアムは、昨年の天皇賞の走りを見る限り、ピーク時のパフォーマンスで走る事はもう出来ないだろう。走るのが辛そうにも見えている。
たなゆーヴルゲキアツ推奨馬
◯8キセキ
結果的に対抗は8キセキ。スタート次第でレース運びは変わってくるが、スタートが出れば一昨年のような競馬を・出なくても道中でマクっていくようにロングスパートという競馬で一矢報いる可能性はある。
昨年は凱旋門賞によって秋のローテが狂ったが、東京の2000・2400は絶好の舞台。
そもそもこの馬が大敗しているのは、長距離レースであり、この馬の古馬になってからの着外に沈んだレースはどれも長距離レースであり、本質の適性はこの条件にあると思っている。
ルーラーシップのパワーと持続力にディープのスピードで支えるといった血統背景にもそれが表現されており、高速馬場にもある程度は対応できる。
アーモンドアイにキセキありなレースを見せてもらおう。
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