2020京王杯SC tny-予想
◎12ステルヴィオ
○3ケイアイノーテック
▲10タワーオブロンドン
△以下
2、4、7、8
主な人気消し馬
13ダノンスマッシュ
京王杯SCの格言
「東京マイルで切れる脚を使える実力馬を狙え」
京王杯SCの傾向は結構シンプルである。強いマイラーを素直に信頼。次点にパフォーマンスの高い東京芝1400mの実績である。
昨年こそスプリント馬決着となったが、マイル実績が優秀な馬が不在であった。レコードタイムが出る馬場を悠々と差し切ったタワーオブロンドンが昨年同様のパフォーマンスを披露する事を想定した場合、昨年完敗した馬の逆転は考えにくい。
それ以前の3年を振り返ると以下の通りとなる。
2018年
1着ムーンクエイク→ここまでマイル3連勝中、初の1400m
2着キャンベルジュニア→ダービー卿CT2着2回
3着サトノアレス→朝日杯FS覇者
2017年
1着レッドファルクス→本質はスプリンターも、この後安田記念3着
2着クラレント→マイル重賞5勝、マイルGI3着2回
3着グランシルク→マイル重賞1勝他好走多数
2016年
1着サトノアラジン→安田記念勝利
2着サンライズメジャー→マイルGⅡ2着の実績他マイルに良績
3着ロサギガンティア→1400mベストもマイルGI4着の実績あり
以上からも分かるように、どちらかといえばスプリント戦よりもマイル戦のイメージで予想を組み立てていきたい。
東京マイルがベスト条件であり、マイル適性が問われるこの舞台であれば能力が抜けているステルヴィオ。エンジンがかかってからのトップスピードは現役屈指であるが、そのエンジンのかかりが遅い分、勝ちきれないレースが多く、また近走は明らかに適性の合わないスプリント戦を使われており、凡走は当然である。
道中脚が溜められて、かつ直線が長いコースがベスト条件であるこの馬にとって、1400m戦は距離としてはまだ短く感じるが、マイル実績馬が好走するレースでもあり、確実に前走よりは好条件となる。また、今まで戦ってきたメンバーレベルを考えれば、ここはアッサリと復活して本番に臨んでほしいところである。
ケイアイノーテックもマイルGI馬。こちらはステルヴィオほどの素質は感じないが、マイル戦では確実に末脚を伸ばす馬である。一昨年のNHKマイルCを制覇した後は、現在に至るまで4着が最高とGI馬としての影すら無くなりつつある。
この馬が復活するなら、メンバーレベルが下がり条件も好転するこの舞台しかない。スランプ状態の中でも輝きを見せた昨年の安田記念では、レース内容はともかくステルヴィオに先着している。前走の走りからも、完全に衰え切ったわけではないと判断して2番手評価とする。
昨年の走りができると想定すれば、タワーオブロンドンの惨敗は考えにくいが、連覇を阻まれるシーンは容易に想像できる。
前走の高松宮記念では馬場に泣かされたのもあるが、長い直線が苦手である印象を受けた。思えば昨年の京王杯SCも直線前を捉えるまで苦労していたように見えたし、パワーと持続力を豊富に兼ね備えたタイプで、広いコースでトップスピードを問われる展開になると分が悪くなる。この馬が惨敗するとしたら極端にこの流れになった場合か。
それでも能力的に好勝負は必至とみて人気ではあるが3番手。
今回の「人気馬消し」はダノンスマッシュ。条件が全く合わない今回は前走同様凡走が濃厚である。この馬はスプリンターとしての素質が少し高い程度であり、世間が過剰評価しすぎている。また、ここ2年の高松宮記念の走りを見ても分かるように、適性条件から外れた時にカバーできる柔軟性に欠けている。
よって適性条件から外れる今回の好走は厳しいと判断し、評価を下げる。
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