音楽は無力です。

皆さんは、手話できますか?

僕は先日、手話を初体験してきました。

音を操る音楽家であるからこそ、聾者の気持ちを少しでも理解したい!
という想いが以前からあったんです。

でも、手話は全くの未経験(・・;)
『陽のあたる教室』という映画の中で、音楽家の主人公が耳の聞こえない息子に向けて手話をしながら歌うシーンを知っているくらいです。

そんな僕でも、通訳なしで1時間、聾者の方と手話でコミュニケーション。
(事前にほんのちょっとだけYoutubeで予習しました。)

言いたいことがなかなか伝わらなくてもどかしい反面、意思疎通できた時は一際嬉しかったです(^^)
英語が全然話せなかった時のことを思い出しました。

手話での簡単な自己紹介や挨拶の仕方を教えてもらい、お互いの緊張が解けてきた頃に思い切って訪ねてみました。

音楽についてどう思いますか?

すると

耳が聞こえないので、何も感じることが出来ない…

という、当然といえば当然の回答。
音楽家の僕は無力さを痛感しました。

僕から音楽という器を取り除いても、僕で在り続けることができるのか?

その答えを見つけるために、今後は聾者が集まるパーティーにも顔を出そうと思っています。

余談ですが、僕の友人には全盲の方や車椅子の方もいて、それぞれがいろんな想いを持って生きています。
そういう友人と話をする度に、本人たちの当たり前が、僕にとって新しい発見だったりします。

幸いにも僕の身体には不自由はありませんが、その当たり前に感謝しつつ、自分の常識を疑うことを忘れずにいたいです。

そして何より大切なのは、コミュニケーション(^^)
まずは心のバリアフリーを肝に銘じます!


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