見出し画像

ぼくが「目指せ、武道館!」と言えなくなったワケ

先日、椎名林檎さんのコンサートを観に、さいたまスーパーアリーナに行きました。

僕は、バークリー音楽大学在学中に椎名林檎さんの音楽に初めて触れて、その魅力に取り憑かれ、ちょっとだけコピーバンドもやってました。
(バークリーの練習室で!)

しかしながら、恥ずかしいことに生演奏を聴くのは今回が初めて。

コンサートの内容は、多くのファンが感想を書かれているので、今回は敢えてそこには触れません。

めっちゃ良かった!!
とだけ言っておきますね(^^)

さて、このコンサートを楽しむ傍ら、僕は自分の願望を見つめ直しました。

そこで辿り着いた答え。

僕は今後、あれくらいの大規模なコンサートで演奏することを目指し…ません!

ちなみに僕は、2011年にL’Arc~en~Cielのコンサートで弦楽オーケストラの一員として、さいたまスーパーアリーナに出演しました。

その時はもっと単純に、
「沢山の観客の前で演奏できて幸せ〜!」
って感じでした。

でも今は…

僕はもっと身近な存在でいたい。
ステージから、観客の表情を見たい。
なんなら一緒に打ち上げしたい。笑

勘違いしないでほしいのは、『目指さない』だけであって、『やらない』のではないんですよ。
頼まれたら、やります。
頼まれるくらいビッグになるのが先!
という考えです。

椎名林檎さんはもちろん、求められてるから開催するんですよね。

そしてここからは予想なんですが、今後、こういう大規模のコンサートは減っていくんじゃないかと思います。

代わりに訪れるのは、少人数のVIP観客と何百万人の無料ライブ配信閲覧者という形。

同時に大人数を楽しませることを、昔は存在しなかった現代の技術で十分に補えるというのが、僕の考えです。

そもそも武道館とかアリーナって、あまり音響が良くないじゃないですか。

そりゃそうでしょ、音楽鑑賞用として設計されてないんだから。

Youtubeなんてない時代に大人数を集めるために、物理的な空間を確保しなきゃいけなかった当時の『苦肉の策』なんですよ。

時代と共にニーズが変わり、それを実現する技術もあるのに活用しないのは、ただの怠惰、思考停止でしょう。

今まで上手くいっていたから、今後も上手くいく、と思いますか?

ちなみに、大規模なステージの上では、多くの演奏家は密閉型のイヤモニを装着します。
演奏者の耳には、外部の音はほとんど届かなくなります。

そうすることで、自分が奏でた音の反響に左右されずに演奏に集中できるんです。

また、会場の歓声にかき消されてカウントを聞き逃す、というミスを防ぐためでもあります。

ということは…
あなたの心からの声援、ステージ上の音楽家には届いていないかもしれませんよ。

その状態で、【会場と一体感がある】と本当に言い切れるんでしょうか?

それよりも、音響が良い小規模な会場で、一切妥協をしないクオリティを提供し、コアなファンの声援を聴きながら、双方向のコミュニケーションによる一期一会を大切にする方が、愛があると僕は思います。

それをライブ配信して世界中から観てもらうことで、ビッグ・アーティストと同じくらいの話題性を作る。

僕がこれから『目指す』のはそこ!

それを実現させるために是非、アナタの力も貸してください!


最後までお読みいただきありがとうございました(^^) 記事の更新は、あなたのサポートに支えられています。 感想をSNSでシェアしていただけると嬉しいです!