逃げない

今回は伝えたいことがあってノートを書きます。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

僕は何十年も、ある病気と戦っています。


その病気はトゥレット症候群と言います。

音声チックと運動チック、この2つの症状が出ることをトゥレット症候群と言います。

……なんのこっちゃですよね。
聞いたことのある病気かもしれませんが、詳しくは下記に。

ここからオブラートに包まずに書いていきます。

まず、


・音声チックとは


自分の意思に関わらず奇声を発したり、汚言(卑猥な言葉や人を罵倒する言葉)を発してしまう症状を言います。症状は個人差はありますが、僕の場合は現在は"ハッ"とか"ホッ"という音を出すことが多いです。
過去に汚言に悩まされたこともありました。

・運動チックとは


自分の意思に関わらず、体が急に動いてしまう症状です。急に腕を振ったり、肩を揺らしたり、誇張したまばたきを繰り返したり。

分かりやすく書くとこんな感じです。

原因

この病気、まだはっきりこれだという原因が分かっていないのですが1番有力なのはドーパミンの異常分泌だと言われています。
要するに脳からの間違った指令が出ているということです。

音声チックも運動チックも『言ってはだめ』『動いてはダメ』と思えば思うほど強く出てしまいます。
それに加えてこれをしちゃいけないんだ、と思うことを体がしようとしてしまいます。
おまけにこの病気は子供の内に治らないと治りません大人になると今は治らない病気です。
ADHDやうつ病、強迫性障害を併発するとも言われています。

薬で抑えたり、脳に電極を埋め込んで電気を流して治療する外科手術もありますがはっきり治る確証はないそうです。今はカウンセリングのような治療のみです。

この病気が直接的に死に関わることはありません。
しかし日常生活においてこの病気は厄介なんです。

音声チックが出ると変な目で見られます。
僕自身も経験していますが職場で白い目で見られてしまい仕事を辞めざるをえなくなることもあります。
でも自分では抑えられない。

トゥレット症候群は精神状態によって悪化します。
つまり生きている限り悪循環なわけです。

程度によっては難病指定にもなる病気ですが、幸か不幸か私は難病指定をもらえるまでではないようです。
が、日常生活はかなりきっついです。

ざっと、以上がトゥレット症候群の説明です。

あれ、でもそれであんたよく役者とか表現をやっているなと思いませんか?
そうなんです。芝居は出来るんです(上手いとか下手とかいう意味ではなく……笑)

この病気、寝ているときと自分が夢中になれる事をしている時はほとんど症状は出ないんです。
(全く出ないわけではないのは辛いとこですが)
ですので芝居をしている間はびっくりするくらい出ないんすよ。
あとは運転してるときくらいかなぁ(*´ー`*)
僕にとって表現をするということは生きていく上で大事なんです(*≧∀≦*)

余談ですが、トゥレットやチックでも芸能界で活躍されている方結構いるんですよ。
その方々を見ていると励みになります。

なぜ今これを書こうと思ったのか?

これを書いたのは見た人に同情して欲しいからではありません。むしろ特別扱いや同情はやめてください。僕より苦しんでる人はたくさんいるはずですし。
ただ、新型コロナウィルスで世の中は大変なことになっています。
僕自身も精神的にきつく、チックが悪化しています。
その中で最近自分がこの病気から逃げているような気がしたんです。
この病気から逃げることなんか出来ないのに。
だから堂々と戦うために、自分への戒めのつもりで書きました。
そしてここに来て隠していることが負担になりつつあったというのもあります。

この病気を皆に知ってもらいたい、という気持ちが無いわけではありませんがそんな大層な想いまではないです。同じ病気で苦しんでいる人の為……とかも今はありません。結果的にそうなれば良いなとは思います。

最近音声チックを、喘息です、と嘘をついたりしていました。嘘ついてごめんなさいm(_ _)m

最後に

重ね重ねになりますが、この病気だから特別扱いや遠慮をしてほしくはありません。
今まで知らなくてごめんね、なんかも思わないでくださいね。
僕は人の縁に恵まれてるなぁって本当に思うんです。

どうか僕と今まで通り接してください。
それだけで僕は幸せです。
たなしんはたなしんですので笑
それ以上でもそれ以下でもありません。
そこんとこは本当によろしくお願いしますm(_ _)m
自分でも自分を特別扱いせずに生きていこうと思います。

長文、駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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