エチオピアジア VS インドニッポン VS 福井くん
遅くなりましたが、今週金曜日にせまった大阪HOPKENでの企画、紹介です
とりあえずこちらみてみて↓
60年代、70年代のエチオピアではポップなバンド音楽文化が大変な勢いで盛り上がっていて、その断片は遅まきながらも90年代の日本にも伝わっていました
自分も丁度そのころに友達から教えてもらって、衝撃的だったしいっぺんに大好きになった
いなたいファンクビートや不思議なモンドループに日本の民謡みたいなこぶしの効いた歌やサックスがのってて、バンド演奏もかなりのレベルで自由に独自の音楽を作り上げている
ですぐに考えたのは「じゃあ我々はいかにして自分たちの音楽を作っていこうか」
つってそれから長いこと音楽続けているのですが、、
『エチオピアジア』のことを知ったのは年明けくらいのイガキさんのFBの投稿だったかな
エチオピア音楽の研究者であるマリエちゃん(アコーディオン奏者でパーパの香取とも絡みがあるそう)とエチオピア音楽のバンドをすると
で下村よう子ちゃんがそれを耳コピして歌うと
さらにメンバーはワタンベ、中林キララ、トムくんだと
その時点でそりゃあご機嫌に決まっている
そして投稿されたリハの音源をちょろっと聴いて、すぐにイベント誘いました!
まだライブも観てないのに是非組みたい、というのも理由があって、、
、、その理由というのは、うちらのバンド、オーロラとコンセプトに共通のものがあると感じたから
徳島の川端稔氏と出会ったのがそれこそ95年で、わりとすぐに一緒になんやかややるようになって、そしてかのエチオピア音楽のことは当然川端さんも知っていて、またそのあるバンドのボーカルの人の声/歌い方が川端さんととても似ていたんです(もちろん偶然なんだけど)
↓我々のセカンドアルバム「にわにわに」に入っている「早く来てクマへ」という曲です
↑これはエチオピアのゴスペル(エチオピアはキリスト教国だそう)のある曲を耳で聴いたままコピーして歌ってバックは勝手にカントリー風なアレンジにしているんですが「エチオピアジア」のコンセプトはとてもよくわかります
まあうちらはもろエチオピアの影響のある曲はこれだけで、というかそもそも川端さんの音楽が問題なんですね
彼は自分の音楽のことをずーっと「インドニッポン」と呼んでいて、ざっくり言えばインドの旋律に聴こえる日本の歌謡というか(いや、随分経ってからその音楽は高度な研究/鍛錬に基づくやばいものだということに気がつくのですが、非常に長びくんで別の機会に!)
これまた大雑把に言えばようはフュージョン(混合)という音楽の作り方
思えばジャズやボサノバなんかもそうやって生まれたフシがある
↓こちらちなみに、オーロラ3rdアルバムより「日曜の朝は誰もが親切」(川端さんはサックスとギター演奏。青野くんのドラムどえらいカッコ良い!)
↑これは3rdのタイトル曲「おおきいことり」。良い曲だし、おおきいことりは強くてかわいいーーー
ーーーもともと独立してある何かと何かを無理矢理くっつけてみる
まことちゃんでいうと、ガヒーンジェット!!
そういえばレディオヘッドに吉幾三くっつけたえげつないクオリティの動画なんかもあるし、アメフォンATTCと小春さんのユニットも、そして武満徹の音楽も
(だいたい、ほんとうに何もないところから全て一から作り上げる音楽って、あるのかな?)
ともかく、俺は音楽のあり方/やり方として「フュージョン」は意外と正当で正統だと考えているんです
ただし、"ただくっつけただけ"では終わりではない
その先が必ずあるんです
一見「間違い」から生まれる新たな価値観
結果それは聴いたことのないものを探す手段として
エチオピアジアはいままさにその瞬間なんだと思う
皆さんにも川端さんにもみて欲しいー
そんな訳で金曜日にこの企画をお送りします
そして、もう一人いる
最後に福井くんについては、これほど説明しにくくかつ面白い人もいないんだけど、今回のプロフィールで俺が一応まとめてみた文章を読んでください
福井常人solo (bass, talk)
エレキベースをつま弾きながら、即興を交えて(※ベースは完全インプロ)ひとり訥々と語る独自のスタイルfrom徳島
近年約十回のパフォーマンスにわたり、地域随一の権勢を誇るがこのところ極度の抑鬱状態におちいったスズメの親分(人情派の昔気質)とその一家を殲滅せんと目論む暗黒総裁(ナウマンゾウ軍団を率い、意外と部下思いで、各メーカーのレコードの針の傾向にもなかなか造詣の深い)による死闘を淡々と物語っているのだが、運命の二者は未だに合間見えていないどころかスズメの親分は暗黒総裁の存在を認識すらしていない、、いったい、どうなるのだろう、、
→前回のあらすじ[すずめの親分が経営する大規模農業ビニールハウスの冷暖房設備を破壊しようと暗黒総裁がナウマン象達をパラシュートで投下、それぞれの鼻にマイナスドライバーを持たせて潜入させたものの設備のネジが全てプラスであったので象達が困惑している]
では彼の底知れぬ世界観の片鱗だけでもということで、オーロラの2ndアルバムで一曲福井くんにゲストで自作の詩を読んでもらっています↓
「アイスクリームの黄昏」
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