#004 桃の国から

今回のお題は、スムルースのメジャー1stアルバム『純愛サプリメン』の最後の曲「桃の国から」。

何かがはじまる予感がする鐘の音。行進曲みたいな小気味良いリズム。歌詞の一言目は「どんぶらこ」と、なんとも力がぬける。

あっけらかんと歌って、歌うみたいに楽器を弾いて、迷ったり違ったりしながらも前向きで、喜怒哀楽とともに歩き出してしまう、みたいな曲である。

スムルースのこういう曲が私はほんとに好きだ。何度も助けられた。
人生のテーマにしたいくらい好き。

シンプルな構成だが、曲を織りなす全てに祝福が詰まっている。そして、スムルースの決意を感じる。私はこの曲についていくらでも語れるけれど、説明なんて野暮だろう。

この僕に聞かせておくれ
君のすべて 思いっきり愛だ
忘れやしないさ 肝心なこと 誓うよ

オオ ハッピーデイズ トンネル何度も抜けて
オオ ハッピーデイズ そろりと参ろうか
オオ ハッピーデイズ 「めでたし めでたし」で
物語は さあ 続く

「めでたしめでたし」で物語はさあつづく
これまでとこれからを肯定するスムルースの矜持。これにつきる。

2020年1月、私はこの動画をみて、気付いたら号泣していた。

イントロが流れた時、徳田氏の両側にふたりが現れた時、ベースとギターが鳴っ時、歌いだした時、右も左もスムルースという言葉……全てが愛おしく感じた。よかった、つづきがあった。あの時のつづきを、私は今目にしている、と。

この動画の後、言わずとものあれこれにより、発表されていたライブは延期。更なるつづきはおあずけを食らうことになった。正直凹んだ。でも、ずっとスムルイズムとともにあった私は、絶望しなかった。

2021年3月15日、正式に活動再開。今の表立っての活動は毎月のツイキャスのみだが、ファンとしてめちゃくちゃ感激している。こんなつづきが待っていたのかと。蔵出し映像では私の知らない頃のスムルースが炸裂しているのをみれるし、新曲を作る過程を公開しちゃうという太っ腹っぷりは毎回ワクワクするし、何よりメンバーの絶妙な掛け合いや和気あいあいとした雰囲気に、こちらもとても元気をもらえる。そう、好き。ファン。スムルースは、スムルースに対して誠実だなと思う。だから好きだ。

これから、どんな活動を見せてくれるのか、どんなライブが待っているのか、楽しみは尽きないが、なかなか先を見通せない日々が続いている。
どうか、スムルースには元気でいてほしいし、ファンのみなさんもそうだし、もちろん私はスムルースのライブに参加したいし、できれば直接会って話したいし、とにかく楽しくわいわいしたい。

つづく楽しみをずっと持ち続けていたい。私は、そのことをずっと願っている。しつこいかもしれない、未練がましいかもしれない。でも、こんな毎日だから、あえて言っておきたい。自分や誰かの幸せを、世界の平和を、ずっとつづけと願うことは、しつこいくらいでちょうどいい。私はそう思う。


さあ、マイペースながら、この連載もつづく、つもり。次はたむさん。


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