カムチャツカ半島での謎の物質による海洋汚染について

#SaveKamchatka

何が起こっているか

2020年9月,ロシア連邦カムチャツカ地方の首府であるペトロハブロフスク・カムチャツキーの郊外にあるハラクティルスキー海岸 (Khalaktyrsky beach) でサーフィンをしていた地元サーファーが目の痛みとともに,海水の変色・異臭を訴えた.検査の結果,目の痛みは角膜化学熱傷によるものと診断された[1].ウラジオストクにある連邦極東総合大学は,ヘリコプターによって海水サンプルを取得するとともに,カムチャツカ半島東岸の40kmにわたって緑色の油膜が幅100〜300mにわたって広がり,異常な泡を立てながら徐々に南に移動している,と発表した[1].

付近の海岸には,打ち上げられた大量の海洋生物の死骸が発見された.海底で生息する生物のうち95%が死滅した可能性があるとの指摘もある[2].

原因は何か

- Avachinsky火山の山麓のロケットの実験場である Radygino test site からロケット燃料 (ヘプチル,サミン) が漏れ出た?[3]: ヘプチルは原因ではなく,燃料物質の濃度も大量死を招くほどではなかった,とカムチャツカ地方知事が言及した[1]
- Avachinsky火山の山麓のKozelskyには,100トンを超える化学物質や農薬が埋められており,そこから漏れ出した?[3]
- [WWF Russia] 汚染物質はオイルではなく,有毒性が強く,水に解けやすい透明な物質である[4]
- [Greenpeace] Avachinsly火山からKhalaktyrsky beach付近に流れ出るNalychev River周辺を調査中,サンプル採取などを行った[5]

- [ロシア科学アカデミー] 無脊椎動物に影響する毒素を作る微小藻類のギムノディニウム (Gymnodinium) によるもの?[6]

- カムチャツカ地方知事は,アメリカ・日本・中国からの専門家を招聘し,世界各国の科学者に調査団への参加を呼びかけている[7].

どんな影響があるか

日本へ及ぼしうる影響


参照した記事

[1] カムチャツカ海洋汚染、大規模な油膜形成 千島列島に向かって南へ
[2] Kamchatka, an ecological disaster is causing mass death of marine wildlife
[3] Russian rocket fuel leak likely cause of marine animal deaths
[4] Scientists detect 'mass death' of sea life off Russia's Kamchatka
[5] https://www.facebook.com/greenpeace.canada/posts/10158344444149961
[6] カムチャツカ海洋生物大量死、原因は有害な藻の発生 ロシア科学者
[7] International scientists asked to join Kamchatka eco disaster research amid conflicting theories


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