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趣味は着物と言えるまで 4

久しぶりにたとう紙を開いてみたらカビ…という惨事から無事にきれいになって帰ってきた初めて自分で買った着物。(ちなみに和服の洗濯は、洋服のクリーニングとは全く違うので専門の“しっかい屋”さんに出します)多分、8年ぶりぐらいに袖を通してみました。

渋いから、ということもあるのでしょうけれど、買った10年前よりもずっと似合うような気がした。また、自分で着付けるようになって、同じ絹でも質感も着心地も着やすさも全く違うこともわかってきた。

それにしても、着物は手強い。コーディネートが決まっていても、着付けがなっていなければ台無しだし、季節感、着ていく場所を外すのも野暮になる。メイクや髪型だってそうだろう。

10年前は、あきらかに「着せられていた」のだと思う。自分で着付けるようになって、この方が良いな、という按配をだんだんにおぼえて、やっと様になってくるものなのだと思う。

時間がかかったけど、この大島とは、これから始まるはずだ。しかしまだ心を許してくれない、手強い存在も控えていたりする。着物はただ着るものではなく、己を映す鏡でもあるようだ。至らなさを痛感すると同時に、若くないけれど伸び代はあるのかもしれない、とも思ったりする。

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