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様々なパラ競技体験記③(パラテコンドーとの出会いまで)

こんにちは、パラテコンドーの田中光哉です。

しばらく前回の更新から間が空いてしまいました。
コロナでパラリンピックが延期した後、
最近では6月からは毎月、強化合宿が実施されており日々テコンドー競技に励んでおります。

さて投稿に戻ります。
パラテコンドー選手としてたどり着くまでにこれまでも紆余曲折しながら、競技に出会いそして開始しました。

そんなストーリーの振り返りです。

2016年の夏に、リオパラリンピックで選手の活躍を目にしたことで、競技すら何も決まっていない中、「パラリンピックを目指したい」という想いだけは強まっていました。その頃は少し焦っていたかもしれません。

今でも覚えていますが、そんな2016年冬頃、職場で残業をしていた時、PCを見つめながら、ふとテコンドーをやってみよう!という気になりました。理由はあまり覚えていません。その時はチャレンジすることを大事にしていました。

すぐに職場からの帰り道の電車内で「全日本テコンドー協会」のHPからお問い合わせメールをしました。笑『パラテコンドーをやってみたい』と。

もともとテコンドーが2020東京パラリンピックの新競技になっていることは知っていました。まさに一念発起でした。

当時はテコンドーのルールも知らず、見たこともない、韓国生まれの競技で、手より足を使う格闘技くらいの知識で、サッカーや剣道の経験があった僕は「テコンドーも蹴るし対人競技だし似てそ~」くらいの感覚。

協会HPへ連絡するとすぐに体験会への案内が来たので行ってみることにしました。

体験会ではミット蹴りをしました。ミットを蹴るとなんとなく楽しい、心地いい。でも正直なところこれってたのしい?面白さピンとは来てませんでした。

この競技だったら出来そうというフワフワした感覚でした。

なんとなく何度か練習に通っていた頃、3回目の練習で組み手をさせてもらう事になりました。
よく考えると、数回の練習しかしてないのに、かなり危険な行為だったと思います。

そこで、ボコボコに蹴られました。笑
それまでミットを蹴っていただけのテコンドーのイメージが、一気に自分の心の中で変わりました。

蹴られると、なんて痛くて怖いんだと。中途半端だと怪我しちゃう!っと。その瞬間グッと集中をした感覚がありました。

そこで、それまでフワフワしてた楽しいって感覚から、テコンドーってなんてこんなにもドキドキしてスリルのある競技なんだ!と気づかされました。

この感覚というのは、今までいろいろな競技を経験してきましたが、初めての感覚でした。

結局今までを振り返ると、この格闘技特有のワクワク感に惹き込まれてるんだろうなと思います。

それからテコンドーを初めて3年半。テコンドーの魅力や蹴り一つ一つの奥深さは、他の先輩達に比べて、まだまだ分からないことだらけ。

僕の性格上、出来ないことが出来る様になる事自体に楽しさを感じ、この3年間を駆け抜けて、まだまだ未習得な高度な技術や戦術の一つ一つを身に付ける事自体が僕を惹きつけ続けているんだと思います。

それがなくなれば競技の面白さは無くなっちゃうと思っているので、そこに楽しさを感じてるから、勝っても負けても前を向いて続けていけてる。

ここに僕個人においてのある意味、勝利以上のモチベーションになってる部分です。

もちろんその先には、パラリンピックでの勝利があると信じてやっている想いです。

田中光哉


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