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5カ月後、初めて会う「the Self-Quarantine(自主隔離) Trio」with T|今日のNYC|SUN|2020.08.09

掲載|ニューヨーク情報共有|2020.08.09

【掲載背景】

2020.03.16、コロナ禍で情報を共有できるグループを作りました。それに絡めて立ち上げたジャズトリオについてのお話を、グループで投稿しました。写真はthe self-quarantine trioと、発起人の自分も合わせて(ゆえにwith T)、初めてのリアル顔合わせの際のものです。トリオのイメージ写真としても使いまわしています。

【記事】

10:30am Sun 今日のNYC

みなさん、おはようございます。日曜日なので、少し書かせていただきました。
只今、ニューヨーク州全域はフェーズ4(経済再開の第4段階)です。まだまだいろいろな規制があります。ニューヨークの郊外に住んでいる知り合いが、ニューヨーク市が、州の地域よりもさらに厳しい制限がかかっているのを意外にも知らなかったそうなので、一応お知らせしておくと、そうなんです、市内はいまだに屋内ダイニングができなかったりと他の9地域とは別の規制があるんです。目前の不透明さは晴れぬままの状況が続いています。

そんな中でもうれしいこともありました。自宅待機命令が発出された直後に結成したジャズトリオ、the Self-Quarantine(自主隔離)TrioのピアニストであるKo Tanakaさんが先日、ボストンからニューヨークへ引っ越してきて、メンバーの小川智也さん(ギター)、石田彩さん(ヴォーカル)とリアルでの初顔合わせを果たしました。

ニューヨーク情報共有グループの立ち上げと同時に、いろいろやろうとしている人たちを支援したいと考え、Zoomを使った思い付きをどんどん人に話して、実施して、とにかくいろいろやってきました。トリオもその時期に生まれたもので、音楽は門外漢の僕が、別々の場所にいながらオンラインでジャズライブをやったら面白そうだと思い付いて、これまで2回(うち1回は偶然)会ったことがある小川さんに話し、1度お会いしたことがあった彩さんを誘い、そして同じく1度だけ会ったKoさんを誘いました。3人はお互いに見ず知らずで、初めて顔を合わせました。そして、すでにプロとして活動している3人が、「やりたいです」の一言で話に乗ってくれました。もちろん、すべてボランティア。(そのあたり、以前このグループで書いたものをnoteに再録したので、よろしけれはコチラ)

これだけ技術が進歩した時代にあって、別の場所から同時に音を出して配信するのが、これほどまでに難しいということ、そして「レイテンシー」(データー処理に伴う音の遅れ)という言葉を初めて知りました。これまで、文字通り試行錯誤しながら5回のオンラインライブをしてきました。

3人の何が素晴らしいかというと、予測していない事態が起こっても、深い知識と斬新な発想、そして「とにかくやってみましょう」というスタンスで切り抜けること。一度、これまでと同じセッティングにも関わらず、合わさった音が出ないということが本番直前で起こりました。焦りまくる僕をよそに、3人は動じず、冷静に一つ一つ問題を検証していました。自分たちが持つ知識、可能性を絶対的に信じているんだなと感心しました。そして人と会うことがままらない自宅待機生活の中で、「誰かと一緒に演奏するのが楽しい」と言ってリハーサル、本演奏で見せる彼らの極上の笑顔を見せられたら、協力したくなるなーと思わされます。

今、3人がそろって音楽を奏でることが実質的には可能になりました。ただ、まだまだ規制がある中で、どんなことができるのか、まだ模索している最中です。ですが、「とにかくやってみましょう」という姿勢は変えずに、なにかをやろうと思っています。そう思っただけで、濃い霧で先が見えないながらも、どんどん前に、わくわくしながら進めるように思います。まあ、僕は見守って、彼らの音楽を聞くだけなんですけどねw

the self-quarantine trio

【小川智也|ギター】
https://www.tomoyaogawa.com

【石田彩|ヴォーカル】
https://www.ayaishida.com/

【Ko Tanaka|ピアノ】
https://www.kotanaka.net

◇初顔合わせ後に行った初セッションの模様はこちら



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