見出し画像

何も考えず、とにかくやる|和参ブルックリン|今日のNYC|SUN|2020.09.20

写真|Prospect Heights. |2020.09.12 04.28pm
執筆|ニューヨーク情報共有グループ(フェイスブック)|2020.09.20

【背景】
コロナ禍で情報を共有できるグループ「ニューヨーク情報共有」を作りました。その中で書いた投稿です。

【今日のNYC】
9/20 10:20am Sun
みなさん、おはようございます。
気が付けば「ニューヨーク情報共有」グループを立ち上げてから半年が過ぎました。春がいつのまにか夏になって、いまや空気はすっかり秋。ずいぶんとコロナ禍が長くなりました。

半年を振り返ると、このグループの運営を通しては、みなさんの投稿やいただくメッセージでのやりとり、日常生活でデジタル、リアル問わず交わす会話の中のいろいろな人の言葉に力をもらってきたと思います。

画像3

ごく近いところでは、ポッドキャストでお話したラーメンNAKAMURA NYC中村栄利さんの、「困難は困難で別問題。コロナとひっくるめては考えてない」という言葉にはぐっときました。さらにさかのぼると、コロナ禍初期、和参ブルックリンのオーナーのToshi Koizumiさんが、「こんな時期だからこそ、自分たちが協力できることはやる」と言った言葉は、このグループの運営を、「何も考えず、とにかくやろう」と思ったきっかけの一つでした。

画像1

ToshiさんとシェフのKakusaburo Sakuraiさんは友達なので、面と向かってはあまり言いませんが、ほんとにすごいと思っています。コロナ禍で文字通り休まず営業を続け、日系シニアにお弁当を届けるプロジェクトにも協力したり、大変な時期であるはずなのに、交わす言葉の中に、苦難とか恐れとかを挟まず、とにかく前だけを見て進み続けているのを見て、いつも関心しています。

僕「チューっす。一杯飲みに来ましたー」
トシさん「おすすめはね、石焼き。あれ? 前来たとき食べたっけ?」

先日寄ったときも、そんな普通の感じです。コロナ前はいつもカウンター席に座り、トシさんと、あーでもない、こーでもないと、いろんな話をするのが楽しみでした。いつか、また、カウンターで雑談ができるようになったとき、トシさんが「いやあー、あのときは本当に大変だったよー」と振り返って言うかもしれないですが、なんとなく今はコロナに足をすくわれないように、ネガティブなことは一言もおくびにも出さず、前を向いて走り続けているんあろうなと思っています。

僕「あ、じゃあ石焼きチキンで」
トシさん「チキン? チキンよりビーフがおすすめだよ」
僕「え、あ、じゃあ、ビーフで」

そうやって、とにかく走り続けながらも、これからどこを目指して進んだらいいの分からないという人、進みたくても、あまりにも壊滅的な打撃を受けて立ち直れない、進むべき場所が失われたという人もたくさんいると思います。

画像2

かくいう自分も、これからどこに向かって進めばいいのか分かっていません。ただ、今自分ができることは、いろいろな人の声をしっかり聞くこと、それをきちんと留めておくこと、そして人と人をしっかりつなげることだと思い定めてやるしかないなと、思っています。

この訳の分からない、先の見えない、どっちに進めば正解なのか分からない、モヤモヤして仕方がない、時間ばかりが過ぎていく状況の中で、「なんなんだー、これー」と叫びたい思いに駆られます。でも今は、目の前にあることをしっかりと見据えて、前(だと思う方向)に進むしかないですね。力をくれる仲間たちには本当に感謝してもしきれません。たまに、こっそり感謝を込めて、おつかれさまを言います。

僕「(ついでもらったビールをかざして)とりえず、おつかれっすー。引き続き頑張りましょうー!」
トシさん「うっす」

パークスロープの皆さん、和参ブルックリンをごひいきに。
https://www.wasan-ny.com

◇合わせて読んでいただくと、ニューヨークの状況が分かります。


よろしければ、サポートをお願いいたします。こちらは活動費に当てさせていただきます。