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初期衝動との付き合いかた

私はいまクリエイティブディレクターとして、広告制作やWEBメディア作りに携わっています。その中でなにかを創り出すという時には、初期衝動をとても大事にしています。

初期衝動を忘れてしまうと中途半端なアウトプットが出来上がり、ヒトを納得させるまでには至りません。逆に初期衝動ばかりに頼りすぎると、荒削りで自己中心的な創作になってしまい、お仕事では嫌われてしまうこともしばしばあります。そこでこの文章では、私の思う「初期衝動との付き合いかた」を綴ってみます。

「初期衝動」とは?

一番最初に持ったやりたいという熱意や、おもしろいと思った感覚。

このように定義してみました。不思議なことに辞書やwikipediaにはこの言葉は載っていません。だけど多くのヒトがその意味を直感的に理解できる気がしています。

「初期衝動」は第一歩を踏み出すための原動力に使う

初期衝動にしたがってすぐに行動しないと、やがてその感動は消えていく。

そのときやりたいと強く願っていたことが、時間が経つとどうでも良いことに思えてきます。すごくもったいないなぁと思います。「やりたい」「創りたい」と思ったときには、すぐにその構想や気持ちをメモに取ることをオススメします。

「初期衝動」は企画・演出の要素に組み込む

何をおもしろいと思ったのか?どこに感動したのか?そこを掘り下げると企画が生まれ、印象に残すためにテクニックを施すと演出になる。

後輩から企画書をみて欲しいと言われて、拝見させてもらうことがあります。その中で魅力が伝わりづらい企画は、初期衝動の感動から外れてしまったものが多いと感じています。

「初期衝動」は迷ったときの道しるべ

クリエイティブの仕事には、生みだすことに対する一定の苦しみが伴います。そんな時は初期衝動に立ち返りましょう。

迷いは必ずでてきます。「なぜこの仕事やっているんだっけ?」といったものから、「どんなアイデアが良いのかなぁ?」など。そんなときには必ず初期衝動を思い出すと良いです。

まとめ

初期衝動は...

・第一歩を踏み出すための原動力に使う
・企画、演出の要素に組み込む
・迷ったときの道しるべにする

以上、私が思う「初期衝動との上手な付き合いかた」でした。

余談

私が映像関係のお仕事につこうと思ったのは、音楽の魅力を映像で増幅させたいからでした。そう思っていた高校時代にメモっていた言葉が『ビジュアルイコライザを表示しろ』でした(謎)。

「映像とは何かを覚(=思)い出す」ってバカすぎて字も間違っちゃってます。でもディレクターかけ出しのころに、このメモに立ち返ったときに大事なことを思い出したのを覚えています。

そのあとすぐにお仕事で作ったトレーラー映像がこちらでした。音楽のフィーリングにあう映像をはめていくという感じで作りました。iTunesのビジュアルイコライザーに影響されました。お時間あるときにどうぞご覧ください。

おしまい。

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