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WEBTOONはストレスフリー

WEBTOONの人気作を集中的に読んでいるのですが、読んでいてすごくスラスラというより、ツルツル読めるので、へーという感じです。今更かもしれないですが。

一番大きいのはタテ読みだから、ということより、横読みマンガのいわゆるコマ割りがないということに尽きるかと。

よく小説やマンガは能動的でテレビなどは受動的と言いますが、WEBTOONはテレビや映画の流れてくるというところを自分の指でやっているだけで、めちゃめちゃ受動的だと感じます。

これならマンガより、消費量が増えてビジネス的には美味しいかもです。

日本のマンガ家の大きな特徴に、コマりの独特さ(アメコミのコマ割りは比較的単純な印象)があると思います。

ここがマンガのミソだとは思うんですが、コマ割りってやっぱ難しいんですよね。人によって違うし、めちゃ頭使う。(私はチェックはしますが自分では割れません)映画の構成なんかももちろん難しいですがコマのように画面のサイズや形が変わったりはしませんからね。

WEBTOONもコマの形変わるじゃんと思うかもしれませんが、版面の漫画ほどは、天地サイズが決まってないですし(やり方にもよると思いますが)、場面ごとのサイズが可変なんですよね。原稿サイズ、版面ベースで描かれたマンガではこうはいきません。

日本の版面マンガを縦読みに変換する校正のお手伝いをしていてはっきりとわかったんですが(これも今更ですが)、日本の版面マンガを縦読みに変換すると、面白さが間違いなく減ります。マンガ家さんが一生懸命考えたコマ割りの妙を消してしまうわけですから、まあ、当然と言えば当然なんですが、真剣に仕事で読んでいて実感しました。(実感って重要ですね)

マンガ家さんも苦労しているし、編集者にとってもストーリーとコマ割りを同時にチェックするというのは、結構難度が高い作業だと思います。(うまい作家さんの場合は編集としては逆に楽なんですが。)

ちなみに絵の入っていないネームを読める読めないというのは、編集者によって差が出るところでもあります。

読者としても、複雑なコマを追って読むという作業がなくなるのは、頭のメモリを使う量がすごく減る感じがします。絵を補いながらネームを読み、チェックをする作業はそれなりに疲れます。コマ割りは読みにくい作品も正直あるので。うまい下手より、このコマ割りは自分には合わないなーというのも含めてですが。

まあ、このあたりは、WEBTOONを制作している方たちには当たり前のことなんだとは思います。ちなみにこのテキストは自分の頭の整理みたいなもんで、考察不足のところはご容赦を。

【追記】あれ、最初ストレスフルって書いてる…。ストレスレス(フリー)ですね。

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