"幸せ" を拝読しました。

"幸せ"とは

何のこと?という方はまずこちらをご拝読あれ。

筆者はアイドルグループSKE48 元10期生 五十嵐早香さんだ。

研究生として日々レッスンで研鑽を積んでいた彼女は意図せず
自身の生誕記念の動画配信で胸元が露わになってしまい
その切り抜きが300万再生を叩き出したことで
一躍話題の人となった。
その結果…

凄腕ギタリストの大村さんに認知されてんぞ、おい!

恐らくこの出来事は彼女の思い描くアイドルとしての
キャリアパスからは外れていただろうし
自分自身でネタとして昇華させるまで裏では様々な葛藤があったはずだ。(はやか先生ああいうキャラしてるけどめちゃくちゃ繊細だからね。

感想(ネタバレ含みます)

そんなはやか先生、きらびやかなアイドルの世界から離れ
ラーメン屋・焼肉屋でアルバイトを始めます。

趣味の食を楽しみ、ファンとSNSで交流を深める穏やかで幸せな日々。
そんな幸せな日常に、バイト先にファンが現れることで小さな罅が。

ここで注目しておきたいのは、幸せな日常に対して

つまらなくなんかない、幸せだ。


と太字で強調しているのに対し、バイト先にファンが現れたことに対しては

なんだ...?いつもと違う。
なんだか喉がくすぐったく感じる。
まるで台風の時学校にいるみたいな、そんな感じがした。

としている点だ。

僕は学生時代、学校にいる時に台風が上陸していたら

警報出たら早く帰れるのになぁ

とワクワクしていたりした不謹慎な学生だったので
喉がくすぐったいと合わせたこの描写に関しては
幸せな日常から自分を引っ張り上げてくれる非日常への微かな期待
と読み解いてしまった。

ここで漠然と不安感を煽りつつ、平穏な日々の描写に戻るのかと思いきや、またもや非日常を齎す、荷物を持った私服の男の登場。

ここではやか先生は

部屋のチャイムが鳴る。
大丈夫、鍵は閉まってる。
大丈夫、大丈夫。

と平穏で幸せな日々にいることを強調しつつも

でも。

私はドアノブに手をかけた。

ごめんなさい、みんな。

こんなに幸せなのに、どうして。

どうしてだろう。

私はただ

つまらない大人になりたくなかった。

と、幸せで平穏な日常を手放し、自ら非日常へと踏み出してしまうところで
記事は終わっている。

なお、記事のタグには #フィクションとノンフィクションの間 とあるので
この結びが即ち今のはやか先生の活動の終了を意味する訳ではないだろう。

ただ、この種の結び方を見てしまうと
今のグラビア見据えたダイエットとかも、切り抜き新規さんの期待に応えようとしているだけで、本意ではないのかもしれない。とか過ってしまうのだ。

これこそが、はやか先生の狙いなのだろうから
それはまんまと乗らしてもらって色々考えながらモヤモヤしたいと思う。
これからも、はやか先生が出した答えに引き続き付いていく、見守っていくつもりだ。

はやか先生、初めての投稿お疲れ様。楽しく読ませていただきました。

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