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はじめようミニチュアゲーム2014 2

ミニチュアゲームの始め方

※このテキストは、日本ではいまいちマイナーなゲーム、ミニチュアゲームの紹介記事です。
※最後まで無料で読めますが、面白かった、支援したいというひとは100円ちゃりんもできます。
※あと、ちゃりんしておくと、記事内容が更新されたときにおしらせがいくみたいです。画像など更新予定なのです。

 前回、ミニチュアゲームがどんなものか、その概要を紹介しましたが、ではそんなミニチュアゲームを始めるにはどうしたらいいでしょう。
 どこへ行けば買えるの?
 始めるのに必要なものは?
 など疑問に思うひともいるでしょう。
 そんなわけで今回は、「ミニチュアゲームの始め方」を私流に紹介してみます。

【どこに行けば売ってるの?】
 ミニチュアゲームを買うには大きく3つの方法があります。
1)お店の店頭で
2)お店の通販で
3)海外通販で

 3つめの海外通販はいきなり初心者には難しいですし私もよくわかりませんのでこの際割愛。でも、日本で流通していない魅力的なタイトルがいっぱいありますから、熱心な人はどんどん海外通販しているのも実際のところ。

1)お店の店頭で
 まずはお店の店頭で。
 全国各地に、ミニチュアゲームを扱っているお店は実は結構あります。
 もちろんトレーディングカードゲームやビデオゲームほどではないので、たいていは大都市に限られてしまいますが。
 でももし近くにお店があるのなら、ゲームの説明を詳しく受けることもできるでしょうし、体験ゲームをさせてくれるところもありますから、おすすめできる購入場所です。
 お店によって扱っているゲームタイトルにばらつきがありますから、その点はお店のウェブサイトを見ておくなどした方がいいでしょう。
 参考までに、東京でミニチュアゲームが手に入るお店をいくつか紹介。

○ジャイアントホビー
 高円寺の駅からほど近いお店。プレイスペースも完備していて、店員さんも親切にゲームについて教えてくれます。
 取り扱いゲームは
「ウォーハンマー40000」
「ウォーハンマーファンタジーバトル」
「ホビット」
「ディストピアンウォーズ」
「サイクロプス」
 ほかにミニチュアを使うボードゲーム「ドラスレ」や「サルガッソー」を自社リリースしています。

○B2FGAMES
 立川駅から徒歩5分、こちらもプレイスペースあり。
 ボードゲームにも強いお店です。
 取り扱いゲームは
「ディストピアンウォーズ」
「ウォーマシン」「ホーズ」
「ファイアストームアルマダ」

○ホビーショップ Arrows
 秋葉原、有名なメイド喫茶「シャッツキステ」さんの入っているビルの2階。プレイスペースも完備していてとくに「ボルトアクション」「ジャッジドレッド」が強いお店です。
 取り扱いゲームは
「ウォーハンマー40000」
「ウォーハンマーファンタジーバトル」
「ボルトアクション」
「ジャッジドレッド」
「ウォーマシン」「ホーズ」

○ゲームズワークショップホビーセンター
 名前の通り、「ウォーハンマー」シリーズや「ホビット」をリリースしているメーカーの直営店。
 中野ブロードウェイ内神保町にあります。
 取り扱いゲームはもちろん
「ウォーハンマー40000」
「ウォーハンマーファンタジーバトル」
「ホビット」
 こちらから切り出さなくても、店内に足を踏み入れたらいろいろ教えてくれる親切なお店だ。

○イエローサブマリン秋葉原RPGショップ 新宿ゲームショップ
 こちらは、多数のミニチュアゲームを取り扱っているけれど、基本的に売っているだけなので、商品の詳しい説明は受けられません。
 また以下で説明している、ミニチュア制作に必要な道具類も品揃えはほかのお店ほどではないのでそのつもりで。
 その分、いろんなタイトルを一同に見ることができます。
 基本的にはRPGやボードゲームのお店です。
 秋葉原店にはプレイスペースもあり。利用料が安価なので、よくここでゲームしてます。

※ほかにもたくさんあるので、この記事か、あるいは別に記事を立ててまた紹介予定。

2)通販で
 いま紹介したお店の多くでは通販も取り扱っています。
 ゲームズワークショップ商品の通販は、直営店のみの取り扱いとなりますが、ほかのゲームはそれぞれのお店のサイトに行くと通販の案内があります。
 取り扱っているゲームは店頭のそれに準じますので、好みのゲームを扱っているお店を探せばいいでしょう。

【最初に買うのは?】
 たいていのミニチュアゲームは、恐ろしくたくさんのミニチュアや、冊子類が出ていて、その物量に圧倒されてしまいますが、これから始める人が買えばいいのはそれほど多くはありません。
 いくつかのゲームではスタートセットとして、2人分のミニチュアとルールブックがセットになったものをリリースしています。
 最初はそれだけ買えば充分でしょう。
「ウォーハンマー40000」
「ウォーハンマーファンタジーバトル」
「ホビット」
「ボルトアクション」
「ジャッジドレッド」
「ウォーマシン」
「X-WING」
「ドレッドボール」
 などのゲームでスタートセットが用意されています。
 ここにあげたゲームなら、日本語訳されたルールブックか、抄訳版のルールがついていますので、英語が読めなくてもプレイできるはずです。
 さて、この中でどのゲームが初心者向けか。
 よく聞かれることですが、なかなか難しい質問です。
 比較的安価に済む。
 ルールがわかりやすい。
 一緒に遊んでくれる仲間がいるか。
 などいろいろな要素がありますが、結局のところ「そのミニチュア(世界観)が好みかどうか」がいちばんの決めてになるからです。
 いずれ別記事で、それぞれのゲームの説明をしていく予定ですが、最終的には「好みに合うか」がいちばん大事なことに変わりはありません。

【ゲームと一緒に買うものは?】
 さて、スタートセットを購入したとして、ゲームによってはそれだけではすぐには遊び始められません。
(「X-WING」などはすぐに遊び始められます)
 ミニチュアの組み立てなどが必要だからです。
 そこで、ゲーム購入時に一緒に買っておいた方がいいものをここで紹介しておきます。

1)工具、接着剤
2)メジャー
3)ダイス
4)塗料、筆

1)工具、接着剤
 ミニチュアゲームの主役はなんといってもミニチュアですが、いくつかのゲームではミニチュアは「未塗装・未組み立て」の状態で売られているので、塗装はともかく、組み立てないと遊べません。
 組み立てはプラモデルとほぼ同じなので難しいものではありませんが、やったことないひとには「なにがなにやら……」だと思いますので、最低限必要なものを紹介します。
 いずれ、ミニチュアの組み立て、塗装に関しては別に記事を立てて詳しく紹介します。
「ニッパー」
 そんなに高いものでなくて大丈夫。「プラモデル用」などの表記があるものがいいでしょう。
 ミニチュアの部品を切り離すのに必要です。
「ナイフ」
 カッターナイフでもいいですが、「デザインナイフ」「アートナイフ」と呼ばれるものの方が、自由自在な作業ができて楽です。
 主に、パーティングラインと呼ばれるミニチュア生産時に型の合わせ目に生じるスジを削り取るのに使います。
「接着剤」
 いちばん万能なのは瞬間接着剤です。ミニチュアはプラスチック(プラモデルと同じ素材)、レジン、金属などいろいろな素材でできているので、そのどれにも通用するとなるとやはり瞬間接着剤がいちばん楽です。
 100円ショップで売っているもので充分。ゼリー状のものが初心者には楽でしょう。

2)メジャー
 ミニチュアゲームでは、移動距離など実際に長さを測って遊ぶゲームがけっこうあります。
 そういうゲームの場合は、メジャーが必須です。
 また、外国製のゲームが多く使われている単位がインチであることが多いので、インチ表記のあるメジャーが必要です。
 あまり売っているお店がないので、ミニチュアゲームを取り扱っているお店で買うのが楽でしょう。
(裏技的に、日本の中の外国、外国人街……たとえば新大久保界隈……では、インチメジャー普通に売ってましたので、家が近いならそっちの方が安く買えます)

3)ダイス
 サイコロのことです。スタートセットにはゲームに使うダイスがいっしょに入っていることも多いですが、そうでないときにはダイスも一緒に買っておく必要があります。
 ゲームごとに必要なダイスは違いますので、それぞれのゲームに必要なダイスを買いましょう。
(ちなみに、ダイスにはごく普通の6面体のほか、4面体、8面体、10面体、12面体、20面体、30面体などがあります)
 同じダイスでも色や大きさがいろいろありますので、買っているとそのうち、ダイス集めること自体が楽しくなってきます。ええ。

4)塗料、筆
 未塗装、未組み立てのミニチュアは、当然色もついていませんから、塗装が推奨されていますし、これ自体楽しいことですが、時間もかかりますし、「まずは遊んでみよう」でオッケーだと思いますので、必ずしもいっしょに買う必要はありません。
 とはいえ、多くのミニチュアゲームでは塗装も大きな楽しみの要素なので、これについてはまた別記事を立てて紹介したいと思います。
 購入時にはそちらを読んで参考にしてください。
 ちなみにミニチュアの塗装では、ほとんどを筆で塗り進めます。エアブラシなどで塗るにはミニチュアが小さすぎるからです。が、そのおかげで部屋を汚したり換気に気を遣うことなく塗装を進めることができます。

【できれば買う前に遊んでみたい】
 どんなミニチュアゲームを買うか、それを決めるためにはできれば先に遊んでみたいところです。
 最終的には「見た目の好み」で決まるとはいえ、遊んでみて決めるのに越したことはありません。
 いくつかのお店では体験プレイを実施しているところがあります。
 またゲームサークルでも、手ぶらで参加してもプレイできるところがあります。
「体験プレイできるお店」
○ジャイアントホビー
○ホビーショップ Arrows
○ゲームズワークショップ・ホビーセンター
「初心者参加可能なゲームサークル」
 たくさんありますが、ここでは私も参加している「小金井ミニチュアゲームの会」を紹介しておきます。
 あらかじめ掲示板で申告してくれれば、以下のゲームの初心者体験プレイを準備できます。
「ホビット」
「ディストピアンウォーズ」
「ボルトアクション」
「X-WING」
「カナンRPG」

【買ったらすること】
「ルールに目を通す」
 スタートセットを買ってきたら、ざっとルールに目を通しましょう。
 というのも、ゲームによっては、ミニチュアを組み立てる際に、ルールでの知識が必要になるものがあるからです。
 たとえば『ボルトアクション』では、兵士のミニチュアは様々な武装が可能なようにいくつものパーツに分かれています。
 そのため、自分がプレイする部隊にどんな武装をさせるか決めてからでないと組み立てにとりかかれないのです。
 自分が購入したゲームがそういうタイトルでないか、ルールを読んで確認してください。

「組み立て」
 プラモデル同様、ランナーにパーツがついているものはニッパーで切り取り、そうでないものはそのまま組み立てます。
 組み立てが必要なミニチュアには、プラスチック製、メタル製、レジン製などが存在します。
 それぞれ特性は異なりますが、組み立てでやることはだいたい同じです。
 順に
1)洗う
 とくにレジンキットの場合、型抜きの際の離型剤が表面に残っていて、塗装ができない状態になっています(プラスチック製でもたまにある)。パーツの段階で、中性洗剤と歯ブラシなどでごっしごっしと洗っておきます。
2)パーティングラインを削りとる
 パーティングラインというのは、型の合わせ目のところに残っているスジで、これをナイフなどで丁寧に削り取ります。ナイフの刃を立てて、カンナがけのようにするのがコツです。
(ヤスリなどもあれば便利ですが、ほとんどの場面ではナイフ1本で話が済みます)
 これをやっておかないと、あとで塗装したとき、かなりかっこわるいことになってしまいます。
3)接着
 瞬間接着剤などでパーツを接着すればまずはミニチュア完成です。
 ミニチュアゲームのミニチュアには、組み立て説明図などはついていないのが普通ですので、パッケージなどを参考に慎重に組み立てていきましょう。

 このあとは塗装、ということになりますが、まずはゲームしてみましょう。
 塗装するのはそれからでも大丈夫!

【さあ遊ぼう!】
 組み立てが終わったらどんどん遊んでいきましょう。
 ミニチュアゲームは、基本ルールはさほど難しくないものが多いですが、ミニチュア(キャラクター)ごとの個別のルールが多いので、とにかくたくさん遊んで、自分が持っているミニチュアの特徴をつかんでいきたいところです。

次回は、いよいよ塗装編、または個別のゲームタイトル紹介を……と思っていますが、質問リクエストあったらお応えしていきたいと思います。

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