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ITインフラ運用担当者の苦悩

平均年収は、サラリーマン全体の平均年収を上回り、これからも成長産業として位置づけられて、10年後にも35万人もの人材不足と言われているIT業界。まだまだこれからもお仕事ありそうですが、色々とそれはそれは苦悩があります。(途中までネガティブな記事になってしまいましたが・・・)

10年前までは、HW(ハードウェア)を手配して、組み立てて、設定して検証して納品する事で収入を得ていましたが、どんどん前提が変わってきています。ITインフラには、大きく「サーバー」、「ネットワーク」、「クライアントPC」 の3つがあります。「サーバー」の構築・運用も、Amazon(EC2)でサーバーを構築する事が多くなり、物の手配・組み立てがなくなりました。それによりサーバー構築作業に関する収入も減ります。加えて、今やソフトウェアサービスの提供も徐々にSaaS型が多くなり、そもそもサーバーの構築自体が無くなっていくのではないでしょうか。サーバーの構築を生業にしていた人は大打撃です。「ネットワーク」も無線LAN・有線を導入して、企業内の拠点のLAN・WANを構築して繋いでいます。HUBや無線APが壊れれば交換を行って、WANの回線負荷状況を見て上限に達していないか監視をして回線増強をしたり、様々な運用をしてます。しかし、5Gや6Gが普及していくにつれて、すべてのPCにSIMカードが搭載されて、そもそもネットワークの運用や構築自体が無くなる可能性もあります。ネットワークの構築・運用を生業としていた人は大打撃です。「クライアントPC」ですが、PCを利用する事は無くならないと思うので、一見打撃は無さそうですが、違う打撃がありそうです。昔に比べて、今や世間には、「ITサービス」「アプリ」が溢れかえり、より良いサービス・機能がどんどん出てきます。当然、システム部門は、より良いサービスをどんどん取り込みます。クライアントPCの環境は、すごい早いスピードで日々変わっていき、それを覚えて吸収していく必要があります。今やOSやOfficeソフトも半年に1回の頻度で機能アップデートが入り、機能がどんどん追加されていきます。10年前までは、機能の追加はSP(サービスパック)という形でしたが、これが半年に1回追加されていきます。シャドーITの利用があったり、PCからのIT利用のコントロールも難しくなってくるでしょう。

一見ネガティブにも見えますが、それだけ時代が変わっていき、ニーズにある事に対して頑張っていけば必ずお仕事もあります。学ぶ姿勢を忘れずに、日々、多くの事を学んでいって吸収する事が大事です。これだけ大変な業界ですが、逆に言えば、頑張れば生き残っていけます。頑張らない所は、落ちていくので、生き残れれるのです。衰退産業では、頑張るだけではなく、工夫しなければ生き残れませんが、成長産業では頑張れば残れる可能性があります。なので、ポジティブに考えています。

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