音源

H-EQ

音源などを紹介するコーナー
今回はWAVESのイコライザー「H-EQ」(ハイブリッドEQ)です。
(以前にもタイムライン上でちょっと触れました)

バンドルだと最上位版のMercuryまで行かないと入っていないので、セールで単体買いしました。

これが便利すぎて最近こればっかりかましてます。
ルネサンスEQやQ10シリーズなどに比べてCPUパワーを食いますので注意が必要ですが、クオリティーの差は圧倒的です。

構成は5BandのパラメトリックEQ + ハイパス・ローパスで、両端のパラメトリックEQカーブはピーキングとシェルビングが選べます。

特筆すべきは、7タイプのEQ特性をバンドごとに選べることで、ブーストするバンドはアナログ系で音楽的表情豊かに、カットするバンドはデジタル系でスッキリといった調整が1つのプラグインでできます。
まさしくハイブリッド!

EQ特性は上の画像のとおり、アナログ系5つとデジタル系2つです。
ものによってはQのパラメータがないやつもあります。
ブースト(orカット)しておいて特性を切り替えると音がガラッと変わるので、一番合うやつを選びます。これがバンドごとにできるわけです^^

「デジタル1」はカーブが高域側と低域側で非対称になります。下画像。
(Qのパラメータで非対称の角度を調整するので、Q幅はコントロールできません(デジタル1のみ))

アナログ系はその特性上Q幅を極端に狭くできないので、ノッチ的な使い方をする場合は「デジタル2」を使います。

もう1つの特徴は「MS処理」。
従来のWAVESのワークフローのように「MSエンコード」→「処理」→「MSデコード(LRに戻す)」しなくても、単体でMidとSideに分けてEQ処理できますのでトータルEQとしても大活躍!

細かいところも凝ってます。

処理前と処理後のスペクトルが出るので差分がわかりやすい。

また、キーボードの音階でEQポイントを示してくれる機能もユニーク^^
逆に音階でEQポイントを指定することも可能。

とにかくクオリティーが高くて超便利です!
WAVESのプラグインはDEMO版があるので、気になった方は使ってみてください。

-----  2018/6/10 追記  -----
H-EQは1つ明確な欠点があります。
アタックが眠くなる傾向にありますので、キレキレアタックなトラックには向きませんのでご注意ください。
キレの良いEQを自分の手持ちで選ぶとすると、WAVESのAPI 550ですかね。


#DTM #プラグインエフェクト #WAVES

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?